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20話目

 20話目



 あの後レイリーも混ざって話させてもらい、今後の予定事を決めた。しょうがないとは思うけど、今すぐ研究を始動することは出来ないので少しの間待機する事になった。だけど、前の研究は片付いているので、出資元に相談して許可を貰えれば始められるそうだ。

 まあ、実際に許可を貰えるかは分からないみたい。


 魔力と言う今まで判明していなかった物質を研究しなければいけないからだ。ないかもしれないものにお金をかける事は渋られるだろう。

 まあ、そこは縁側さんの手腕の見どころだ。


 あると確証付けられる物や事を逆説的に集めて、実際にあった時の利益を示していくんだ。しかし、魔術を広めてはいけない以上、魔力の全てを言ってはいけないので、ごまかしながらになってしまう以上難易度は果てしなく高い。

 その難易度を1でも2でも下げるために僕は、世間にどの様な形で魔力を公表するか考えているところだ。

 

 公表してはいけない所が有るのであれば初めから、最後までの道筋を立てておかなければいけない。

 もし後になってこれは言ってはいけない事だと分かっても、公表した後だとどうやっても引き返せないからだ。


 だから、魔力の事に詳しい僕が計画を考える。


 

 それから一年の月日がたった頃。

 

「やった、完成したぞ!」

「疲れた――」

「本当に大変でしたね。」

「ご苦労さん」


 目の前には提出用に書き示された大切な研究の成果があった。たった一年という月日で新たな手術の手法を編み出したのだ。個性の暴走によって命を落とす人を減らすために。そして今後予想される、魔力による生命危機を救うために。


「嬉しいよ僕も。」


 しかしこれが物語のプロローグに過ぎなかったことに誰も気付いていなかった。アルトすら予想していなかった時代が今始まろうとしていたことに。


                              序章 魔術師アルト 終






【魔術史最後の生き残りである1匹と1人は異能の世界で生きていく】をご覧いただきありがとうございます。もしよければブックマークや評価をしてくださるとうれしいです。


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