表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こだま憑き  作者: ブルージャム
第二部 江戸時代編
22/73

鬼婆の剣  対決

 二郎とともに、道場への帰リ道を歩いていると、すれ違う町民に顔見知りがいて、おめでとうございます、御苦労様でした、と声をかけてくる。

 もうすでに、千代たちの道場が勝ったことは、広まっているらしい。小さな藩だし、話題にとぼしいので、こういうことが広まるのは、あっという間だった。


 試合に勝ったのだ。

 ようやく、喜びが湧き上がってきた。

 二郎の手を強く引っ張る。早く帰って、祖父に知らせなければ・・・。

 二郎をせかし、急いで歩いていると、道場までの道のりのなかほどにある、竹林にさしかかった。

 千代は立ち止まった。

「姉上?」

 今度は、逆に二郎が千代の手を引っ張った。

が、千代は頑として動かない。

 眉をよせ、竹藪の向こうを窺った。

 何者かが、前方の竹藪のなかにいる気配がした。


「隠れて!」

 千代は、二郎をそばの竹藪に隠れさせると、ゆっくりと前に進んだ。道にはみでて、目線をさえぎっていた竹の葉っぱを払いのける。

 竹の葉が地面全体に敷き詰められた、少し広い空き地に出た。

「誰?」

 千代は、繰り返した。

「誰?・・・出てきなさい!」


 一拍おいて、隠れるのをあきらめたのか、がさごそと音をたてながら、ふたりの侍が出てきた。

 ひとりは、森幸四郎だった。

 もうひとりは見たことがない顔・・・たぶん、向こうの道場の門弟にちがいない。白っぽい顔色の、まだ二十歳をこえていない若い男だった。 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ