必殺技は好きですか?
闇の眷属が宴を繰り返していた繁栄期、
光は力が弱く、闇が黒を溶かす
生命の赤と消失の白、神秘的で美しい
闇の中、上空の海で輝く星の光が世界を照らしていた
平均的な気温は、15度、理想郷か
快適で最適な環境に肌は潤い
恋と友と甘味な時間に浸り、終わることない永遠
肌を焼かれるを痛みなど想像も、しなかった
ああああ、もう戻らぬ世界かな・・・
無性に恋しく、過ぎ去った時間を巻き戻したくなり
その時代を過ごした確かな証拠となる感触
最後の残っていた この一枚を
悠久な時の流れですでに失われた糸で編みこまれ
冥王が生み出したという、特殊な塗料を染みこませたのマント
手にした時と変わらぬ、色褪せない見事な艶
闇の眷属の多くが滅びたが、運よく、この体と共に生きながらえてきた
過酷な環境を想定していたのか!
太陽の陽を完全に遮断する代物
闇の眷属専用の特注品といえよう!
今にして思えば、あの方がマントを授けてくれた生きながえられたのか
不死の体が再生するようにマントも破壊されても復元される
再生され続けられ存在しているから不死と名乗れるが
必ず再生されえる保証はないのだから
特殊効果装備が付いている正に秘宝に違いなし
うん?う~ん??だがしかし・・・・
魔王イフリーナルのチートなスキルを
一切のダメージを受けずに本当に防げました?
みなつが去って、時間がどのくらい経過しただろうか
体を浄化される恐怖を忘れるかのように過去を思い返し
丸まっていたドランだったが・・・・
時の流れが遅く感じていたとしても、長すぎない?
いくら何でもおかしいと意を決して立ち上がり状況を確認する
「これは・・・・」ロックオンしていた聖なる光は消え
魔王イフリーナルの姿も消えているではないか!
アイドランス城から出て・・・光を浴びて・・・
恐怖体験の幻を再現してしまいました?
いやいや、リオン殿と共にジュエルエフェクティヴサークルを
幻などでは決してありませぬぞ・・・落ち着くのです
解析スキルを駆使したが、反応がまったく無い
「は!謀られました」
恐るべし、魔王イフリーナル
複数いるよに錯覚させ、リオン殿から引き離した
やはり、ジュエルエフェクティヴサークルの守りから離れるはずがない
急いで戻らねば、闇の力が増幅され扉を閉じられれば
鉄壁な結界が完成してしまい、完全に分断される
我が主を連れていったところでなにも出来なくなるのでは!
ドランは、めいなを呼び出すことを諦め、アイドランス城玉座へ急いだ
防御特化イフリーナルとの戦いは、リオンの一方的な攻撃で進んでいた
攻撃手段がないのか?攻撃する気がないのか?
回避する素振りは無くその身で受け続ける
力の差を見せつけているのかもしれない
まるで全ての技が無意味であることを悟らせるかのように
実際、ダメージが一切はいらなかった
防御特化といえども、聖剣と変わらぬ威力を持つ『雷の剣』
不死の王冠を装備していた魔王リィーングトンも恐れた武器なのだが
攻撃を完全無効化することは魔王イフリーナルといえども不可能な話なのだが
ジュエルエフェクティヴサークルの力が可能にしていた
そのことを知らない呪いの勇者だったリオンを精神的に追い詰めていく
無力な自分に焦り、時早々にその身を削る必殺技にかける
敵に隙を与えないように連続技を打ち込むと
後方に下がり、剣を高々と掲げ雷を体に落とした
予想外の行動にイフリーナルは、自滅したかと考えたのかもしれない
稲妻が全身に流れ、ダメージが襲う
「グォォォォォ 喰らえぇええ」
耐えた痛みが威力を増加させる『痛苦の落雷』が、イフリーナルに炸裂する
ゴゴゴゴと雷鳴が響き、部屋を照らした
焦げ臭い匂いが流れ、漂う煙が落ち着くとイフリーナルが涼しい顔で立っていた
「グハハハハ、無駄ですよ その程度の力では私には通じません」
絶望的な状況に逃げ出してもおかしくはない状況だが、リオンは笑みを浮かべていた
「ふぅ、我慢が足りなかったか」と呟く
「まだわからぬのか?勇者でもない君には私は倒せないんですよ」
「まだ、限界を!全てを出し切ってはいない」
生死をかけたギリギリまで追い詰めないと勝てない相手
望んだ展開ではないか、生還を考え忘れていた
「そうですか、指一本動かしませんから、捨て身で吹き込んできてください」
大技を使用したら、大きな隙が生まれる
その時まで、動かないことを約束しましょう
攻撃スキルは限られていますからね




