トラウマは好きですか?
潜伏スキルが得意な者同士、決着は簡単にはつかないだろう
ドランは、主であるめいなを呼び出す手段を考えていた
その地へ、ベヒゼロットを背に乗せ、リムトラが向かっている
アリムトラダから出された獣族に戻る条件は、リオンを助けながら幻獣化を取得する事
獣族ナンバー3、能力的には、すでに条件を満たしているはずなのに何かがが足りていない
悩み苦しんでいたが答えは出なかったが、先の一戦での経験で幻獣化は取得できた
リオン殿と繋げ、旅をさせたのは、そのためだったのか
約束は果されリオン殿の助けを尽力する必要はもう無いのだろう
3種族が一つになり、エンペンタールン討伐に備えなければならない
獣族の一員として合流すべきなんだろう
アスゼルロスとニルレルナヴァルムはそう決断した
獣王であるめいなを連れナイアビロロ王国へ向かっていた
だが、ベヒゼロットがハゼロモスを説得していたが
ハゼロモスは、興味がないと断り
ベヒゼロット単独で向かうという
リオン殿が心配でならないから、一緒に行くと事にした
解析スキルである程度の範囲を把握できたが
『光の衣』を使用して視界から消えた魔王イフリーナルの動きを追うのに必死で
ドランは援軍が来ることを知らない
姿を現しては、警戒しながら僅かでも反応を感じたらマントを翻し姿を消す
少しの間、イフリーナルは、接近を試みたが
無駄だと感じたか『光の衣』を解除した
姿を現したその体からは、煙が流れている
『禁じられた知識』は、創造主たる神が使使用していたと伝わるスキル
闇の者が使用すれば、無事ではいられない
長期戦は身を滅ぼしかねないとの判断なのかもしれない
顔をゆがめ、グハハハハと下品に笑う
覗き行為を除けば、紳士的なイフリーナルとは別人のように感じられた
「肌を焦がす僅かな匂いを察知されているようですが、使い方を変えるとしましょう」
攻撃スキル使用を諦め、身を潜ませるやり過ごす、ドランとは違い
攻撃特化イフリーナルは、獲物を確実に
仕留められる範囲に近づく、使用目的がまったく違っていた
ドランは、意味を全く理解できなかったが、行動ですぐに理解させられる
天空から眩しい光の柱がイフリーナルに落ちると柱が横に拡張していく
音は無く、閃光に包まれ、一帯を聖なる光で浄化した
一瞬、温度が変化して、独特の匂いが香り
鼻先をギリギリかすめ、焦がしていた
これは読めない・・・もう少し距離が近かったら直撃
ヒィィィ、運がよく助かりました
イフリーナを中心に周辺を巻き込んだ
範囲攻撃スキルといところでしょうか
鳥肌が立ち、悪寒が止まりません・・・・デジャブ!
あまりにもにていでは、ないですか!
謎の女性に『死の接吻』を仕掛けた・あの夜にくらった
殺菌作用のある薬草の匂いに近いですな・・
同じような効果なら浴びたら灰に?
あの時は、復活は出来たが蝙蝠に成り果ていた
全身を浄化された激痛の記憶が頭の中で甦り囚われ
トラウマからなのか、震えが止まらない
イフリーナルは、隙を見逃さない動きのように映ったが違った
すぐに発動できるように事前の準備が整ってから仕掛けていたのだ
「一発で仕留められたら最高でしたが、すで詰んでいるのですよ」
宣言通りに実行に移り『禁じられた知識』スキルの発動
上空で何かが一瞬、輝くと光がドランの体を捕らえた感覚を感じた
ドランは、自らの能力を十分に熟知している
すぐに潜めば、逃げ切る自信はありましたが
まずいですぞ・・・範囲外に離れるには3回、マント翻さないといけません
時すでに遅し、回避不能の状況に間違いないですぞ
イフリーナルが不敵に微笑んだ




