竜雛は好きですか?
ニルレルナヴァルムの頭を撫で頬でスリスリ
眺めているリムトラの視線を感じたのか
「あらあら♡めいなの手の中においで♡」
悔しくてしかたがないが我々では到底敵わぬ相手
お力を貸して欲しいと伝えたく
言い出すタイミングをはかっていた
「獣王様、あの・・・ベヒゼロットを」
「あら♡恥ずかしいのじゃな♡?」
めいなには愛情がほしいけどアピールができないの?
可愛い♡と話し終わる前に微笑みかかけると
『精霊チャーム』の効果なのか、魅了され
広げるめいなの腕の中に引き寄せられていた
ニルレルナヴァルムとリムトラを同時に
抱きしめて幸せを感じるめいなの姿に
精霊が踊り謳い集まってきて新たな力を引き出す
『ニルレルナヴァルムは神龍形態2を取得しました』
『リムトラは幻獣携帯2取得しました』
ピィィィ♪、精霊の歌が聞こえているのか?
リリアイも歌うように鳴きだした
「リリちゃん、可愛いですね♡」
ガウゥゥゥ♪、竜の雛が褒めて欲しいアピールする
「あらあら♡名前まだ付けてなかったですね♡」
ガゥゥゥ、頷くように鳴き、ピィィィィィ
ニルレルナヴァルムを右にリムトラを左に座らせ
唇を人差し指で撫り交互に寄りかかりながら考えた
「決めた♡竜雛♡ひなちゃん♡」
本当にその名前でいいのか!
名前を付けてもらい、ガゥゥと竜雛は嬉しそうに鳴く
リリアイも同じようなテンションで良かったねと鳴いた
精霊が竜雛の周りに集まり名前を呼んでいる
名は力を与える・・・『竜雛は神龍形態を取得した』
めいなに魅了され、ほのぼのとした時間が流れている中
都市シアヒァフイルの聖女が不死の牢獄から解放された
ニワトリから制約は解け「お、人の姿に戻った?」
両手で長い髪をかき上げ、肌の感触を確かめるように
右手で左肩なぞりると太陽に向け手をかざし
実感するように赤々と照らされる掌を眺めていた
【その姿、ハゼロモスなの?違う、彼女は死んだわ】
リニスカラムが問いかけると返事が返ってきた
「そうだよ、私はハゼロモス、1万歳ぐらいに
なるのかな?なんか嫌だな、魔女だよね
姿が変わる前のすべすべお肌のままな感じだけど
お顔はまさか?しわしわなの?」
【私の愛しいベヒゼロットの心を奪った酷い女、醜い姿であって欲しいけど】
リニスカラムの心は複雑だった
私の声は呪いに浸食された心に届かない
ハゼロモスの声ならもしかしたら勝機を取り戻すかもしれない
相思相愛の2人が再会したら私の入る隙間はもうない
手で顔を念入りにしわないか探すように指先で
確信していたが無いことに安心して笑顔に変わり
嘘のない真顔で返事が返ってきた
「ベヒゼロット?知らないよ 男には興味ないし」
【大切な人なの大木で下敷きになっている竜を解放して】
「悪いけど禍々しい気をはなっているからダメよ」
【見逃してくれるなら言うこと何でも聞くからお願い】
「くしゅん 暖かい羽毛になれちゃって寒いな」
『聖羽衣』純白の羽で編み込まれた衣をまとうと
戦いを眺めていたアスゼルロスと目と目が合った
「あなたは、あの時の魔族、私は寛容なの土下座したから今回は見逃してあげる」
と発した後に頭上に輝く王冠に気が付くやいなや表情が変わり
「あなたが不死の魔王リィーングトンだったのか」
急に目の色が変わり、殺気を帯びていた
落ち着いた声で「我の名はアスゼルロスだ」だと否定するが
「ふーん、私の目は誤魔化せないわ、私が怖くて
逃げ隠れしていたよね?その王冠が言い逃れ出来ない
証拠だもんね、降参した相手は見逃してきたけど
あなたは別、流行らせた病の責任取りなさい」
と大地に突き刺さるリニスカラムを抜き切りかかった
振り下ろされるアスゼルロスに
なんていうことだろう【やらせません】
魔国はモンくんが頂きたいのですとソード化して受け止めた
【また魔族を庇いましたね】
リニスカラムの疑念が確信に変わろうとしていた
【精霊さんの助けなしには敵いません】
モンくんは、ソードから砲台化してハゼロモスに圧し掛かるように倒れた
意表を突かれ、ハゼロモスの動きを封じ込められる
「重い、なんなのこれ、この気は聖剣なの?」
リニスカラムとモンくんが同時に圧し掛かり重くて持ち上げられない様子だった
呪いの勇者を簡単に倒したものがどいうことだ?
アスゼルロスは唖然と光景を見つめていた




