禁忌闇魔法は好きですか?
禍々しいい巨大な竜が牙から唾液をたらし睨み
愛くるしいニワトリがバサバサと羽を広げ対峙していた
とても勝負にならない光景に映るのが・・・
小さな獲物に力加減は難しいのかもしれない
少しでも触れれば潰され無残な姿に変わるだろう
ベヒゼロットの攻撃を紙一重で回避されていた
残像に連続攻撃を続けるが、ニワトリが嘲笑うかのように近く羽を動かす
動く物に即座に反応して尻尾を素早く振り回した
驚いたことにニワトリは細い足で尻尾攻撃の衝撃を
受け蹴る返すとベヒゼロットはバランスを崩し転がった
両手をつき起き上がろうとする背に飛び乗ると腕が折れ体が潰されたではないか
コッコッコ、鳴くとくちばしで突く
ベヒゼロットの体が地面にめり込ませれていた
バサバサと上下に羽ばたかせると光り輝く神木が
背中に落ちてきて、ベヒゼロットと大地を繋ぎとめるかのように根が生えていくではないか
手足を激しく動かし逃れようとしているが
根は太く育っていき、完全に封じ込められていた
苦しむ姿を見たくはないとリニスカラムが動く
『血の雨』、ニワトリの反応は早かった
体を回転させると突風が吹き、血の雨は吹き飛ばされ
水滴が地面に溜まり赤く染まるが根が吸収したのか
消えると神木が真っ赤な花を咲かせた
神木の下敷きにされジタバタと足掻くベヒゼロット・・・なんとも異様な光景だった
穏やかな風が漂う中、風が騒ぐように吹き
『血の十字架』赤い閃光が同時に放たれる必殺技だが
装備されていないリニスカラムの力だけでは
回避が難しい必殺技の効果は見る影もなかった
クロスされることは無く別々の方向へ疾神木の両側を疾風が通り抜けていった
【なんとしても助け出すわ】『血の雨』
コッコッコ、ニワトリが鳴くと神木を避けるように雨は落ちていく
アスゼルロスは眺めているうちに魔族に伝わる聖女の話を思い出していた
神木の木刀を操る聖女、聖なる加護を持ちながら
病を癒す奇跡の力による完全回復を忌み嫌い
致命傷で止め、回復力の向上効果で人々を救った
魔物を知れば冒険者に託されるべき使命を聖女自ら行い
単独で魔物が巣食う洞窟の奥深くへ向かう恐れ知らずで
遂には魔城に乗り込んできて、多くの魔族が葬り去れた
多くの配下を失い魔王は怒り、聖女を探すが
聖女らしからぬ行動に神は怒ったのだろうか
都市シアヒァフイル、もろとも・・・罰が下る
鼓膜が破けるような音が奏でられると天変地異に見舞われ
美しかった地域が砂漠に変わり果てた
復讐を果たす対象を失ったことで標的を人間に変え
復讐を満たすために魔王は禁忌の世界を滅ぼす闇魔法を唱えた
発動すると人々は原因不明の病で苦しみ倒れて、感染は広がり止まることは無い
禁忌闇魔法は長い月日をかけ効果が高まり
多くの生贄をもって完成されようとしていたが勇者ベヒゼロットによって阻止され
不死の魔王が倒れたのは冥王が制作した伝えられる
不死効果を打ち消す、聖剣リニスカラムが無ければ難しかっただろう
何の目的があって冥王はおのれを殺しかねない聖剣を作り出したのだろうか?
話がそれたか・・魔王イフリーナル様が、聞かせてくれた物語
忘れるはずはない・・・確か・・・聖女の名は・・・
思い出すと同時に「聖女ハゼロモス」と声を漏らした
神によって授けられた名は力を持つという
魔王リィーングトンは、不死の王冠を所有状態で封印され
禁忌闇魔法の完成はされなかったが発動していた
さらに不死の王冠に秘められた個性スキルまでもが
『不死の王冠を所有するものが条件を達成しました』
『聖女ハゼロモスにかけられた制約を解除しました』
不死の王冠は、ある人物に不死の呪いを発動していた
ニワトリに変えられ正体を知られることなく
力を封じ込めら屈辱に耐えながら永らえる
愛する人々に危険が迫っていても見守る事しか出来ない
励ましたくて言葉の通じない生き物の姿
強力なな力を持つものには耐えられない永遠の牢獄
だが、クレハによって王冠は破壊され、新たな王冠が誕生した
アスゼルロスは知らぬうちに偶然にも奇跡が重ねられ
ニワトリは一部のスキルと聖なる力を取り戻し
名を告げられニ最後の制約効果も解かれた
ニワトリの体が透き通り、金色に輝き
人型に変化しいくと胸が膨らみ、腰が絞られ
手足が細くなり、髪が伸びていき、本来の姿を取り戻した




