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檻は好きですか?

何処から誰かが呟いた・・・残念だが失敗のようだ

『イフリーナルの指輪』の呪いに支配されたユリを嘆いたのか?

それとも、試練に立ち向かわなかったリオンに失望したのだろうか?


決意の妨げになるようなことはしてはならない

2人に絆に奇跡を願っていた・・・だが、現実は残酷なものだ

「リオン殿」リムトラは涙を流しながら遠吠えの後、ユリに走り出した

呪いの呪縛から解放させ、2人の魂をせめてあの世で再会させてあげたい

再会する場所が地獄だったとしても、きっと幸せに過ごせる

ユリを守る火の粉がリムトラを襲うが獣族の特殊な毛がその身を守った

大きく広げられた口の奥で牙が光り、首元を狙い噛みつこようとするが

口が閉じられることは無かった何かに押され体を回転させながら転がった

幻獣アリムトラダが『威嚇』を使い寸前で跳ね飛ばす


その時だったユリの足元に魔法陣が現れ、重力魔法で押し潰す

効果範囲内の地面が沈むが平気な顔で立っている

風魔法と闇のオーラが周辺を包み囲うように縮み、ユリの体を締め付けていく

3メートルくらいの球体に凝縮して内部では高エネルギーに襲われていた

成功させる鍵は弱っているアスゼルロスとヒューヴォードヴェルか

2メートルくらいの大きさまで球体は縮まり全ては予想以上に上手くいっていたが

球体から闇の光があちらこちらから漏れると深紅の光が辺りを照らし

眩し光に包まれ・・・光が落ち着くと深紅の羽が舞い散っていた

ユリを倒したのか?合体魔法『闇風重球陣』じゃ完成前に破られ

神龍ニルレルナヴァルムを残し、炎の檻に閉じ込められていた


結果を見て怖じ気つくことなくリムトラが狙う

「早まるな待て、触れた瞬間に灰になるぞ」

幻獣アリムトラダが止めるが、舞う深紅の羽の中を強引に突進む

向かい来る敵に反応が無い『闇風重球陣』は無駄ではなかったのか?

体を炎に焼かれながら、ユリの首元を狙い噛みついた

ユリに触れた瞬間、牙から炎が伝わりリムトラが激しく燃え上がっていく

2人をあの世で再会させてあげたい出来ることはそれだけしかなかった

憎まれてもリオン殿を止めるべきだった、失って知ったのだ

大切な存在だったことをユリ殿を連れずに会えることなどできない

だが力だ足りなかった全てが不完全な終わりたくは・・・

激しく燃えるあがる体が微かに光り徐々に膨れていく2倍・3倍・・眩しく光り輝くと幻獣リムトラに姿を変えていた


遂に手に入れたか、対リリアイように準備していたスキルが使えるかもしれぬぞ

冷静に考える幻獣アリムトラダを心を知ることなく攻撃を止めない

紅の羽が当たり吹き飛ばされるが、舞う羽を避けながら致命傷にはならないと考えたか無鉄砲にも漂う火の粉中に飛び込んでいく

ここで死なれたら困ると幻獣アリムトラダが『威嚇』をするが

幻獣リムトラの姿は既に消え、動きを止めることが出来ずに

火の粉が移動してユリへと伸びる一筋の道が偶然にも出来ていた

しまった・・・動きを止めようとしたが裏目に出たか

迷うことなく幻獣リムトラは最短距離を駆け抜けようとしていた


仲間を炎の檻に封じ込められ神龍ニルレルナヴァルムは黙って入れない

救い出すために同じタイミングで動き出していた

少し離れた距離にいたが姿を消すと幻獣リムトラの前方に移動して先に攻撃を試みるが火の粉の残りに当たり動きが鈍くなる

なんて血気盛んな若者たちよ、深手を考えず行動するとは、闇雲に戦っても弱るだけだぞ

「リムトラよ、威嚇を使い吹き飛ばすのだ」

『威嚇』『威嚇』2匹同時の遠吠えで風が震え、一時的だがユリを守りが緩む

その隙を逃さず神龍ニルレルナヴァルムが体当たりを成功させる

ユリが後ずさりすると炎の檻が全て消え去り、囚われていた者が解放された

「本格的な攻撃が来る前に弱らせるしかないぞ」

指示に応じるように幻獣リムトラが首元に噛みついき、続くようにニルレルナヴァルムが腰あたりに噛みつく

食いついて離れない様子に不安を感じた

「油断をついただけに過ぎない、下がるのだ」


獣族全てに秘訣は伝えたが覚醒したが真の意味の幻獣かではない

扉を開いたことに過ぎない、思いあがるなよリムトラよ

冷静に力を合わせねば互角に戦えぬ相手だぞ

アリムトラダの不安は的中した埃でも払うかのように払いのけたようだったが2匹は簡単に黙らせられていた

体が痺れ動くことが出来ない、ゆっくり進むような時間の中

ユリの掌の上で炎が燃え上がると深紅の炎が暗く明るく複雑な色を見せ大きく燃え上がった

このままでは全滅だ老輩のアリムトラダが犠牲になれば可能性の芽がやがて花咲くことがあるかもしれぬ、庇うように覆いかぶさった


どこかで誰かが囁いた、非常に面白い結果がでた全てが消え去るのは惜しい

家の中から黒い大きな姿が現れ、一羽のニワトリがリオンの体の上で鳴きだした

動けず霞む瞳で眺めていたがヒューヴォードヴェルは驚き震えてる

「なぜ、このようなところにいるのだ?」

コッケコッコッコ、鳴き声が響くとユリは水柱に封じ込められていた


お嬢ちゃんを挟み寝つけなかったあの夜、驚き固まるアリムトラダ

・・・その姿、思い出したぞ・・・鳥王

「鳥王エンペンタールン」


竜王ヴルムワームと魔王イフリーナルがその力を恐れ

女神リリアイが戦いを避けた鳥王の正体が明らかになった

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