50 ジュエルエフェクティヴサークル
りのなが地下室から出た後、宝石の輝きが落ち着くと謎の人物が写りだされていた
落ち着いた声で話し始める
丘のような山々から見下ろす都市は美しかった
聖女ハゼロモスが誕生してから、なんと醜い光景に変わってしまったんだろう
癒しの奇跡はお前たちのものではない都市を作り暮らすことは許せても
『ジュエルエフェクティヴサークル』を許可なく使うことは許せぬ
奇跡の力は王の称号を得た先人である私たちが作り出したものだ
知られるないように地中に埋め隠しておいたのに
怒れる私たちは王を集め、宝石を密かに並び替え効果を変更した
ジュエルエフェクティヴサークルを並び替える権限を有している王達よ
この知識は女神メメラヴァが目覚めるまで使わないで欲しい
どうか配置を元に戻してくれと言い残すと映像は終わった
だが、地下に残っているめいなとリリアイは遊んでいて見てはいなかった
「リりちゃん♡」ピィィ 遊び疲れたのかリリアイを呼ぶと翼の中に潜り込ませ眠りについた
人目につかない場所を移動していたから初めて見るわ
見渡す山々がとても綺麗、感動しながら眺めていたが
冷たい風に吹かれ寒くなったりのなは地下室へ
戻ってくるとスースー眠るめいなを見つけた
冷えた体を温めるように翼を抱きしめる
「温かい・・・人を駄目にする感触だわ ふわぁー」
【マスター、お疲れならお休みください、私たちがお守りします】
「ごめんなさい、お願いするわ」りのなも眠りについた
泣くよに聞こえていた砂の音は消え、穏やかな時間が流れていた
バシリスク王国から死の大地を通り抜け、魔族に奪われた竜砂漠へと隊列が伸び縮を繰り返し走り抜けていく
後列が遅れると先頭がペースを抑え、見事な横断だった
フィムドーンは意識を取り戻し、バシリスクと共に移動していた
初めて出会った時のことを思い出し胸が躍る付いていけば我が王に再会できる
魔族の領地で竜族が共に行動していると目立つ、アスゼルロス達とひとまず別れ、竜族領地付近を2竜は飛んでいた
フィムドーンは上級竜族に挑み続けているから遭遇する可能性は低くはないはずだ
竜族の領地が近い所でにトカゲが姿を現すとは珍しい・・・
噂を耳にしたことが大群で魔族の城に攻め込んだらトカゲに大敗した
トカゲを自由自在に指揮していたのが新魔王ではないか?
竜族がトカゲに敗れるなど信じてはいないが、気になる動きではないか
フィムドーンを探していたがニルレルナヴァルムとヒューヴォードヴェルは後を追った
近づく存在にすぐに気が付き、バシリスク達よ、客人の目的は我だろう
用が済んだらお礼になにかご馳走しよう フハハ、翼を広げると飛んでいった
遂に姿を現したか、待っておったぞ
「ヒューヴォードヴェルよ、先に遊ばせてくれ」
「良かろう、我が力を試すに相応しい相手か見届けよう」
風属性を全身にまとい、スピードを上げ突進していく
フィムドーンは避ける気は無かった向きを合わせ正面からぶつかった
衝突する風属性攻撃で強風が巻き起こり、ニルレルナヴァルムが当たり負けして渦を巻きながら飛ばされる
攻撃の手を止めることなく追い打ちをかけるがギリギリの所で方向を変え回避した
フィムドーンには消えたように見えたはずだ、背後に回り込み強力な一撃を打ち込む
速度重視から威力重視に変え見事に隙をつき命中させた
強風が巻き起こりダメージを受け飛ばされたのは、驚いたことにニルレルナヴァルムの方だった
ヒューヴォードヴェルは真剣な顔で戦いに割って入る
まだ中断されたくない「これからが本番だ、勝負はついてはいない」
「試してみたい、竜王ヴルムワームに匹敵する力を秘めているぞ」
「それは高い評価を得て嬉しいがお世辞は要らぬ、根拠はあるのか?」
「我を打ち負かせば、それが証になるであろう」
「貴様を倒したと所で何の意味があるというのだ」
「そうかお前は知らぬのだな、噂は聞いたことあるだろう反逆の竜」
「ヒューヴォードヴェルなのか?これは、願ってもいない相手だ」
竜王に最も近いと噂され、力を恐れられ投獄されていた
戦うことは一生ないだろうと考えていたが嬉しいぞ
長い投獄だったが竜王になる野望を諦めていはいなかった
脱走に備えて雷魔法を蓄え、十分な力を備えておる
結界を打ち破ろうと編み出した重力魔法に耐えきれるかな?
フィムドーンが飛んでいる上下に魔法陣が現れ、強力な雷魔法が発動し
周囲の重力が重くのしかかるはずだが、平気な顔で飛んでいる
「お前は、我が力の元でも自由がきくのか?」
精霊チャームの加護で状態異常の効果が軽減されていた
「素晴らしい、効果がないとは竜王称号を得ているのか?」
無効化しているのか?風・雷魔法耐久があるとしたらそれしか考えられない
「この力は、我が主の加護だ、詳しく知りたいのなら身をもって理解するがよい」
「このヒューヴォードヴェルが試すというのか?面白い」
全身から雷魔法が流れ、パチパチと音をたてる
ジジジジ、大きく口が開かれると球体の雷魔法が吐き出された
フィムドーンは風魔法で応戦する、大きく開かれた口の中に深呼吸をするように風が吸い込まれ、強く吐き出された
口から吐き出された両者の攻撃魔法は回避されることなく受け合う誇りをかけた意地の張り合いか
ビリビリとフィムドーンの全身が痺れたがすぐに収まる
だが、ニルレルナヴァルムの体はボロボロになっていた
一手で力の違いを理解した「貴様の力は竜王を越えているぞ」
「真か、挑む時が来たかもしれないな グハハハ」
「だが、竜王には神龍形態がある、真の力を引き出したところから
勝負が始まる、全ての能力は跳ね上がるが、竜王の王座をうばえるかもしれん」
「そうか、だが、竜王王座には興味は無い」
「おかしなことをならなぜ上級竜族を狙い力で屈服させた」
「ヴルムワームとは争うつもりだが、我が主も竜王称号を有しておる、意味は分かるだろう?」
「噂すら聞いたことがない、2体目の竜王だと何者なんだ」
「貴様の力を見れば理解できる、強化系特化の竜王ということか」
「対抗勢力となるわけか、知ればヴルムワームは黙っておらぬだろうな」
「しかし気になる会ってみたいものだのう」
「バシリスク達が大移動をしていた、会えるかもしれんくるか?」
「異論はない、どのようなものか会っておきたい」
上空に高く飛び上がると誘いにのりバシリスク達の探し後を追いかけることにした




