ニワトリさん好きですか?
『ドラゴンスレイヤーの刀身』から、漂う僅かな竜の匂い。
めいなは、抱き枕のように握りしめて眠っていた。
夢の中で誰かが、語りかけてくる
【条件が揃いました。ドラゴンの呪い発動出来ます。お使いになりますか?】
のろい?めいなは、走るの遅いほうだから・・・のろいの嫌だな。
【吸収成長、エンジェルに変更しますか?】
めいなは、精霊さんなの天使じゃないよ。ふふ
【吸収成長、デーモンに変更しますか?】
美味しそうな名前だね。うん?レーモン?レモンか!酸っぱいのも食べたくなるもんね。ふふふ
吸収?食べて身になる血になる、あれかな、賢いな私。
レモン、いっぱい、食べないといけないのかな?自信ないな
あれ、レモンじゃないのかな?美味しそうな響きだしな、デーモンでいちゃう?いちゃうよ?ふふふ
【悪魔、又は、闇の力を餌に成長するデーモンソードに変更されました。武器にお名前つけてください】
レーモン!レモンの親戚に聞こえてくるあ・・・連想して、うーってなるかな?
酸っぱいのそんなに得意ではないんだよね。
なんか、嫌だな・・・閃いた!モンくんで ふふ
【ドラゴンスレイヤーの刀身が、デーモンソード進化しました。】
目覚めると小型のソード モンくんを股に挟んでいた。
夢は覚えてないことが多く、存在を忘れられ・・・食卓に走っていく
【おはようございます。マスター・・・】静寂が訪れていた
寝起きから元気な、めいなだった。
酸っぱい物、食べないといけないな?ビタミンC不足なんかな?
ひと歩あるいたら、苦手な事は、忘れ去られた。
ユリに朝食を作ってもらう、焦げた鱗付きワニの鉄板焼きだった。
むしゃむしゃ、ガリガリ 口に広がる肉汁と焦げた香ばしい香り
鱗の香り・・・なんか大事な事忘れてる気がするな?
不意に思い出す夢の話、そうだった、名前を付ける夢を見たんだ。
猫型精霊、竜型精霊に名前つけないといけないな・・・2匹同時に呼んだら混乱しちゃう
なんにしよう?子がつくとなんか可愛いよね♡
ね子!猫と変わらないな、小さい っ、付けよう。
思い出されない モンくん【マスター、認証お願いします】
「ねっ子♡、りっ子♡、出ておいで」
『猫型精霊 竜型精霊』召喚される。
ねっ子の上にめいなが乗り、りっ子が頭に乗った。
まるで、トーテムポールか、3つの顔が移動していく
りっ子(竜)の重さが、ねっ子(巨大猫)に頭を置くことで楽になり、鳴く声も耳の近くで聞こえ、気にいっていた。
「行くよ♡」外に出ていった。
「にゃー」
「がぁー」
いい天気、日差しが、甘い香りを引き立てる。
匂いで収穫する果実を選んでいた。
青すぎるのも、遅すぎるのも駄目、鳥の餌にされる
憎らしい、食べ頃が、わかるみたいなんだよ。悔しい
ユリは、もう直ぐ熟れる食べごろの果実を袋に詰めていると鈍い音が・・・
ドッスン ドッスン
侵入者かしら、でも・・・反応が変だ
魔力で動くゴーレム、ユリが離れすぎると作動しない
時間をかけ、作りあげたユリの楽園。
荒らされないか、心配で出掛けることも出来ないのだ
魔力である程度分かることもあるが・・・
原因は?慌てて、見に行くと、見上げる!バベルの塔作る気か!
縦にゴーレムを積んでいた・・・めいなちゃん、何をしているんだ?真剣な顔だ
「りっ子(竜)、そうそう、良い感じだよ♡}
竜が、ゴーレムを持ち上げ パタパタ 飛んで積んでいる
あっ! ゴゴゴ ドッスン ドッスン
「倒れちゃった。あらあら、ねっ子(猫)、抑えがが弱かったね」
積んだゴーレムのバランス調整は、猫の役目のようだった。
崩れ落ちると積み直し・・・繰り返して、遊んでいるようだった。
「ごめん、愛しいゴーレム達」見なかった事にしよう。
未だ・・思い出されないモンくん【マスター、認証お願いします】
「なんか、呼ばれてるような気がするな ふふ」
思念はとどいてないようだ。ユリの楽園から飛び出た。
山の中で、可愛い動物を探がしていた
一羽のニワトリをみつけためいな。
「あら、可愛い♡」
いつものように、木の実を餌に釣るが全く反応がない
「ニワトリさん、遊ぼうよ。おいで♡」
指をぐるぐる回しこっちにお出でと誘ってみたが興味を示さない
「もふもふしたいのに来てくれないな ふふ」
足をのろりのろりと忍び寄り、強硬だ。
身の危険感じ取ったのか軽く飛んで、回避すると逃げていく
そうだ、ニワトリの目線が離れると近づき、こちらを見ると止まる。
10分かけて、手が届く範囲に、どうする?めいな
ワンピースのスカートを捲り上げると、一気にかぶせた。
捕獲成功したが、暴れまわる、コッコッコッ
突かれと、激痛が・・・耐え忍んでいると大人しくなった。
念願のもふもふ、顔を羽毛に埋め、幸せに浸る
良い匂い、ふわふわで温かい、いつの間にか眠ってしまった。
【マスター、認証お願いします】
夢の中で呼ばれ思い出した・・モンくん?
ベットに転がってるので、手にして名前を呼んでほしい
カーッと目を開くと寝ぼけながら帰路につく、肩にはニワトリが乗っていた。
【デーモンソードのマスター認証終了しました】
『めいなは、悪魔吸収成長剣モンくんを手に入れました』
【悪魔討伐、闇の力吸収(妬み、恨み、悪意、闇の欲望・怒り)で成長します】
説明されたが、「よくわからないな??めいなには難しいな」
【ゴブリンの巣が近くにあります】
悪行で恐れられるゴブリン、女性を狙って襲うこともある。
一人で行ったら駄目だよ!
ゴブリンは強くない、不条理のオーラが発動した襲われる
めいなの運命は、バットエンディング迎えるのか!
りっ子(竜)の背に乗り、飛んでいった
探し出すには難しい位置になった。
山場にある洞窟に足を踏み入れた。
松明の炎が足元を照らす・・・可愛らしい女の子が入ってきて、喜ぶゴブリン達、慎重で辛抱強く、逃げられない奥に入るまで潜んでいた。
ゆっくりだったが、遂に奥に足を踏み入れた
出口は遠い、挟み込めば、数で蹂躙出来る。
Hな欲望を果たそうと興奮した瞬間
【闇の力吸収しました】
【闇の力吸収しました】流れるアナウンス
悪意と闇の欲望が強かったのか、次々と消滅していった。
前見ても、後ろ振り返っても何もいない。
「何も、いないけどな」
仲間が減れば独占する時間が増える、さらに興奮した闇の欲望
一番奥に辿り着くころには、ゴブリンは全滅していた。
「ここで行き止まりだね。なにも、いないね。モンくん(悪魔剣)、あてにならないな」
『めいなのデーモンソードの信頼が低下しました』
【デーモンソードが成長しました】
『悪さするゴブリン討伐』達成しました
「お!なんか成長したよ。よかったね。何もないから帰ろう」
「がぁー」