ウナギは好きですか?
テーブルに広げらた種類豊富な宝石、女子2人は全く興味を示さなかった。
目を輝かせたのは・・・トカゲの肉、鱗も焼いてほしいと、めいなが珍しく注文つけてきた。
調理法に、こだわりあったんだ、好き嫌いなく何でも食べるのに
鱗、固すぎる。食べられるのこれ?見た目で食欲そそられるのかな?
鱗の焦げる香りが、部屋中に満ちると、瞳をキラキラ輝かせていた。
待ちきれなかったのか、豪快にかぶりつくと、ガリガリと力強く噛み砕いて食べた。
・・鱗が砕ける音、初めて聞いた。
「香ばしくて美味しいいな♡思い出す♡」
防具用の鱗も食べると、ユリに引付いて離れない。
リオンの装備に使いたいが、諦めて、調理した。怖いもん!
両手に持つと交互に口に・・煎餅でもかじるように消えていった。
ご機嫌に歌ってる。満足したのかな、よかった。
湖は、草原の先にある、香辛料になる木の実をドロップ人気の狩場だったが、狩主体にする者には、通過点に過ぎず、最近はあまり行く人がいない。
見渡しが良いんだが、獲物になる動物は、小型動物が多く膝まで伸びた草の中に隠れ、探し出すのが難儀だった。
襲われても、軽くたたかれたくらいの痛みで、気にしないで進めるはずなんだが、めいなちゃんは、痛いと涙をながしていた。
かわいそうに・・痛いとしゃがみ込む、色白い足が、赤く腫れていた・・・これは痛そうだ。
人気の狩場だったころは、小型動物も少なかったのだが、狩る人が少ないから増えたんだな。
これほど痛がると心配でしょうがない。リオンは見つけ出し、倒すことにした。
ユリさん、香辛料持ち帰ると喜ぶ、目を閉じて集中する。
僅かに聞こえる草の音、そこだ、フレイムダガーで切りつけた。
炎が上がる・・・吹き抜ける風に火が広がってしまった。
ソードに持ち替えて、草を刈ってるが、四方に広がって間に合わない。
にゃぁ~~♪にゃにやぁ~♪
大型の猫が現れて、燃え移る前に円形状に草を刈り火を止めてくれた。
「助かった。大変なことになるところだった」
助けてくれた猫は、いなくなっていた。焦げた後には、逃げ遅れた小型動物が焼け死んで、木の実が落ちていた。
木の実を拾っていると、めいなちゃんが料理してと甘えてくる。
仕草が可愛く、こちらを見上げる瞳と顔の角度に破壊力ある。
「天使だ」
「精霊さんです ふふ」
枯木を集め焼け焦げた草むらのスペースで穴を掘り、焼きだした
手に入れた木の実、数種類あって香辛料として違いを試したくなり全部の肉に振りかけてしまった・・不覚。
残ったら、あとで食べたらいいか、全部焼くことにした。
食べていると、減り方がおかしい??
めいなちゃんの横に大型猫が並んで、お肉を食べている。
見ていると、自分の肉を齧り、差し出した肉も食べさせている!
食べ終わると、口元を大型猫が舐めて綺麗にしている・・
「行け!ここ、そこに向かって、あそこ ふふ」
大型猫の背に乗り走り回っている。時間はあるし少し遊ばせよう。
風が心地よい、眺めているうちに、寝てしまっていた。
「いや!くすぐったい、痛い!」
悲鳴で目を覚ます。聞こえてくる方向に向かう。
小動物の塊が!襲われてる!まさか、初心者でも、素手で叩いても倒せる小動物
「やめて、痛い、くすぐったい」
遊んでいるのか・・必死に引き離そうとしている。
耳、首筋、指の間までなんてHな攻め方、服の中にも、覗けないのが残念、違う、追い払わないと
リオンが、全ての小動物倒すと、舐め回され蹂躙されためいなちゃんが、気絶していた。
願望のような展開・・細かいとこまで観察してしまった・・・すまない。
猛省して、背中に背負って、湖に向かって歩き出した。
時折、小動物に襲われるが、蹴り倒し進んだが、ドロップはしっかり確認する。
着くころには、十分な木の実とお肉が得られていた。
草原を抜け、木々が目立ちだした。起きたようだ、肩に顎を乗せて歌っている
「ウナギ♪ウナギ♪コラーゲンでプルプルお肌♪」
水分を含んだ風に、湿った苔の匂い、小さな滝があり、マイナスイオンを作り出す。
めいなちゃんは、背中から降りると、黄色いワンピースを捲りあげると一気に脱ぎ捨てた。
「ちょっと、まだ駄目だよ」
ちょっと期待していたが、ビキニの水着を着ていた。
細い手足に大きなな膨らみ・・腰のくびれが際立ってセクシーだった
「冷たい!ふふ」
滝の方に向かっていく、滝行か?想像してしまう・・水着が水圧でズレ下がり脱げる姿!
「危ないよ、滝はダメだ」
勢いよく歩いていたが、小さな電気ウナギを踏んでしまった・・
「きゃぁ~~~!」
普通なら少し痺れる痛さだが、無敵に思える『不条理のオーラ』の発動、大ダメージになってしまい、痺れて・・プカプカと浮かんでいた。
「めいなちゃん、大丈夫?」
ただ事ではない!リオンは、助けに湖に飛び込んだ、もうひとかきで手が届く、直前で足が引っ張られ、湖の中に引ずりこまれた。
何かが足に食いついてる、這い上がろうとするが、水中の底に張り付き、ピクリとも動かなかった。
フレイムダガーを突き刺した。
冷たかった水が温められ、お湯に変わる、引く力が弱まった。今だ!
水面に上がると、水温の変化で浮かんでくる気絶した魚と怒り狂った巨大ウナギ
水の中では圧倒的に分が悪い、電気が流れリオンは、激痛と筋肉が固まって動けない。
長い間、痺れていたが、電気が弱まってきた、めいなちゃんの体を掴み、急いで陸に急ぐ。
お腹辺りに手を回したのに、滑って胸を握っていた。
鷲掴みする手に、柔らかく温かい感触、興奮して、固まっていた筋肉に力が巡り陸に辿り着いた。
めいなちゃんを安全なとこに運ぶと覚悟を決め、電気うなぎに立ち向かう。
湖を見ると電気で痺れた大量の魚と巨大ワニが浮いていた!
『巨大ワニ討伐』成功しました
怒りが収まり湖の底に巨大ウナギは潜ったようだった、気絶してる巨大ワニを先に回収スする。
口をガムテープでぐるぐる巻き目を隠して足を縛る。
あとは、巨大ウナギか、静かに極力波をたてないように潜って探す。
居た!怒らせ、電気を流されたら終わりだ、慎重にフレイムダガーを突き刺すタイミングを計る。
忍び寄り、呼吸の続くギリギリまで、気付いていない。
ユリさんの顔が頭に浮かぶと、無事に帰る。勇気を振り絞り、一気に背中辺りに突き刺した!
深く差し込めた!巨大ウナギは燃え、痛みで怒り、暴れまわる!急いで浮き上がりたかったが、電気を流され筋肉が縮んだ。
ユリさんに生きて逢うんだ。強い思いが奇跡を起こしたか、陸に上半身を乗り上げたとこで、気を失った。
魔力が尽きたのかフレイムダガーの炎は収まっていたが、止めを刺していた。
巨大ウナギが浮かび上がる。
『湖に巣食う巨大生き物の排除』達成しました
『水の中に眠る物』水竜のボス戦が発生しました
断末魔に巨大ウナギが放電したことで、湖、全体に流れた。
水中の一番深いとこで、眠る水竜が目を覚ます。
水上に顔をぬぅと出した水竜、眠りを妨げた存在を探している。
リオンを視界にとらえた・・陸に向かい襲い掛かろうとしていた。
神の悪戯か風向きが変わり、巨大ウナギの焦げた香りが、めいなのいる場所に流れていく。
水竜には災いか・・・鼻をくんくんさせて、気絶していた、めいなが目を覚ます。
リオンめがけて呪文を唱えたが『精霊チャーム』が発動する 魔力が奪われた
水竜の姿を目にした、めいなの瞳には♡が浮かぶ、長い距離をひと踏みで、飛びついた。
水竜の首が折ればかりの衝撃をくらい悲鳴をあげた。
「嬉しいのかな?可愛い鳴き声ですね♡私の事好きですか♡?」
必死に振り回すが離れない、物凄い力で締められ首が苦しい、力を振り絞り魔法を溜めようとする水竜だったが、魔力が奪われていく、力尽きて倒れたのだった。
どのくらい経ったのだろうか、リオンが目を覚ました。
気のせいか、食べ物の匂いがする。
「手ごたえは確かにあった。く、どうなった・・」
湖にフレイムダガーを深く刺し巨大ウナギは、浮いていた。
キャッキャッ黄色い笑い声が聞こえてくる。めいなちゃんだ、無事でよかった。
笑顔とギャップのある、上下に揺れる水着がセクシーだった!もうしばらく眺めていよう。
水を飛ばして遊んでいたが、こちらを見て、抱き付いて来た。
「しあわせや♡竜に会えたよ♡」
周りに竜はいないし、暴れた形跡もない、遭遇したら、岩も砕かれ、木々もなぎ倒されると聞く
気絶してる間に夢でもみていたのかな、夢の中でも、逢えてよかった。
あっ、ぷにゅっと胸の感触が、ほのかに漂う甘い香り・・・ヒィ!ユリの怒った顔が浮かび、現実に戻された。
「巨大ウナギ回収してくる」
水際に、光るものが「水竜の牙」「ドラゴンスレイヤーの刀身」が落ちていた。
「これなんだろう?」
家に帰り、
巨大ウナギを倒した後、意識を失い、ドロップを見つけた話を聞かせ、ユリさんに見せたら、驚いた顔だったが、察したようだっだ。
それが何か?尋ねても、とぼけられ、教えてくれなかった。
本当に竜を・・・めいなちゃん、最強だわ。