珊瑚は好きですか?
深夜のユリの楽園、静かな森でコンコンと音が鳴り響く
期待が膨らむと寝れない、一般的にはそうかもしれないが、ユリは早く目覚めるほうだった
寝不足化というとそうでもなく頭がとてもすっきりしている
工房にはいると、獣族の毛を使用した防具の制作を開始した
耐久性重視で頑丈に作らないとすぐにダメになるかな
朝食の準備まで十分に時間があるし、集中して作業できるわ
めいなは、熟睡していた
ふわふわの暖かいラさんとすべすべ冷たいぺっ子、幸せ♡
だが、アリムトラダは、よく眠れてなかった
お嬢ちゃんは、お休み前に召喚してくれて、抱き付いて寝てくれる
それは、とても嬉しいのだが、なんだ、この巨大なペンギン
わしのお嬢ちゃんとの二人きりの癒しの時間を・・・
もう、関係が気になって熟睡できなかったわ、怪しからん
何てことだ抱きしめている・・・背中を眺めていて寂しい、ふわふわですよ、こちら向いてくれ
しかし、良く知ってる者に似ている気がするが、ペンギン違いか
おおお、こちらに寝返りを可愛い寝顔だ、これで安心して熟視できそう
リオンは、興奮して寝れないほうだった
ドランに助けてもらったから無事に帰れたが、今度同じような事があったら無事では済まない
魔族に狙われているのは理解した、雷の剣を使うためにも防具が必要だ
ユリさんは、そんな私の気持が分かるのか、夜中こっそり起きて工房に入っていった
心配させて、苦労をさせてすまない、ユリさんの作業が減るように早く起きて農作業を手伝おうと考えたが、明け方に熟睡して起きれなかった!
ユリは、仕方がない人ねと、リオンの布団を掛けなおした、
竜族の領地は、魔族と鳥族の領地に挟まれていた
自然の要塞断、崖絶壁が多く標高の高い山々と過酷な環境の砂漠が目立つ竜族領地と違い、森と川が多く存在している自然豊かな鳥族領地だった
規則に縛られることのない自由気ままな鳥族、寛容で仲間意識が弱い
攻め込めば、簡単に領地を奪え、簡単に滅ばせそうだが、竜王は手を出せなかった
竜王ヴルムワームの好敵手であり、親友のペンダコウテイ
親しいから、攻めるのが気が引けるわけではなかった
神龍形態を私用しても、互角の戦いに持ち込めるかどうか分からない
何度か危機を救ってくれたが命を狙い戦ったが底が見えない
同じように宿敵魔王イフリーナルも手が出せなかった
なぜか、女神リリアイも最後まであいつとは争わなかった
我を事あるごちに、痛めつけた恨み忘れぬぞ、封印されて残念だ
目覚めさせて、屈伏させたいが、止めておこう
魔族が竜族に手を出さないのは、鳥王が怖いからだ
好き勝手に魔族の領地を出入りしても、戦いを仕掛けてこない、つまらない奴らだ
鳥王、どこに消えたのか、探しても見つけられないし噂も聞かなくなった
新魔王が現れ魔族と戦うとなると力が借りたいんだが
噂では潜在能力は魔王イフリーナルを遥かに凌ぐと聞く、怖いわけではない
魔族を相手にすることは獣王が参戦してくる可能性があるからだ
獣王アリムトラダと魔王イフリーナルはリリアイを封印した
驚愕した・・・魔王は何を企んでるのか分からんから油断できなかった
イフリーナが倒された魔族は恐れるに足りないが、獣王は真っすぐな男だ
裏切らないし考えを曲げない魔族とは崩れない信頼関係があると考えたほうがいい
リリアイとの一戦で使ったと噂の隠し持つ力が脅威だ
最近、怒りが貯まることだらけだ、上級竜族が、魔族に敗れて、大人しくなったと聞く、何てことだ!最強種族の誇りは既に失われいる
我に歯向かい投獄してるものを解き放つことも考えないといかないな
刺激を与えて危機感を持たせなければ、滅びししまうだろう
怖れて従うか、誇りを取り戻し戦うか、あるいは、手を組んで我に襲いかかるか
逆らうようなら、ねじ伏せて従わす、配下にならないのなら我が糧にしてくれよう
竜王ヴルムワームは、まだ知らなかった
フィムドーンが裏切り、新たな竜王めいなが誕生していた
新勢力ドランが配下についたが、小規模で存在はまだ知れていない
敗れ去った上級竜族が大人しくなったのは、反乱の兆しだというこに興味が薄すぎて気が付けなかった
竜族内での自らの力を過信し、恐れられ、進言するものがいないのかもしれない
竜王めいなは、巨大ペンギンを連れ砂漠に来ていた
ペンギンに肩車されているので、連れてこられたが正しいのかもしれない
連日、海で魚を追いかけていたが飽きたのか、熱い日差しの中、歩き辿り着いた
「ペンギンさん♪ペンギンさん♪どこ行くのかな♪」
テクテクと歩いていた足が止まり、何かを見つめている
羽を上下に可愛らしく仕草で振ると走り出した
歌っていためいなは、喜ぶ「ぺっくん、早い♡」
砂に沈みそうな大きな振動で走っていくと、砂の中に飛び込んだ
砂をかき、頭から潜り、半分くらい潜ったところで、羽をバタバタとさらに潜っていく
ガブリ!何かを捕まえたのか、地上に戻ると巨大なザートワームをくわえていた
「ぺっくん、砂も泳げるんですね♡ ふふふ」
ペンギンの倍大きいさがあるが、ヘビのようなザートワームを尻尾から丸呑みした
「お、お、一口だ♡ ふふふ」
「フワァーフワァー」
「ぷるぷるコラーゲン♡めいなも一口で食べちゃうよん♡」
1匹では、物足りないのか、ペンギンが砂をかき沈んでいった
めいなも、2つの羽を上下に振ると砂にダイブしたが、頭が少し埋まっただけで逆立ち状態
「むむ、潜れない、難しいな」
翼を体に巻き付けるように、頭を視点に体をねじるとドリルが地中を掘るかのようにゆっくりと砂の中に沈んでいく
お腹まで埋まったとこで羽と砂の摩擦で速度をあげて潜っていく
ザートワームを探そうと頭をあげた瞬間、進路が変わり、勢いそのまま止まらない、地上に飛び出していた
ぺっくんみたいに取れないな 量の人差し指を頭に当て考えていると
あ!そうだ、これならうまくいくはずだ、ふふふ
いいこと思いつきましたね♡頭に感触があったら噛みつけばいいんだね
砂にダイブすると砂の中を突き進む、コン!当たりですね♡
口にくわえると地上に戻る、にこにこ笑いながら、砂の上に落とすと石ころだった
いやーだー!取れないな・・・ぺっくんは、探してから捕まえていたな
【精霊さん、聞こえますか?頼ってくれてもいいんですからね】
モンくん?頼れないな!当てにできないもんねー ふふふ
【信頼を取り戻したいのです 神剣化した時の情報を分析して技を編み出したのです】
あらあら♡いいこと思いつきました、頼りにしてますよモンくん♡
【精霊さん、お任せください。では、さっそく】
違うでしょう?ピカッてするんですよ♡
モンくんは、嫌な予感がした・・・懐中電灯ですか?聖なる光で周りを照らす
良く出来ました、暗闇を照らしましょう♡期待してますよ♡
閃いたのは、砂の中は光が届かない、明るくなれば驚いて逃げだすはずだ
逃がしませんよ♡追いかけて捕まえたら、それはザートワームに違いない
モンくんとの共同作業が開始されたが、作戦は上手くいかなかった
聖なる光は、光の届かない暗黒の中でも照らすことが出来る、そこまでは良かった
届く範囲が広すぎて、追いかけられる範囲に入る前に逃げられていたのだった
『モンくんの信頼が低下しました』ガーン!
諦めずに進んでいくと、偶然にも、地下都市の扉を通り抜けて中に侵入していた
トン 空洞に落ちると聖なる光が都市の中を照らした
あらあら、ここは何処ですか?お家がいっぱいありますね
明るくなったことに驚き、何者かが、恐る恐る近づいてくる
照らされたその顔は、綺麗な女性だったが、めいなは建物を眺めていた
薄暗い光に慣れていたので目が痛くて開けられないが薄目で確認した
翼を持つ可愛らしい少女、あの時の!小さな声で話しかけた
「あなた、メロロスナで見かけました」
声をかけられて、存在に気が付いた「あら、こんにちわ♡」
「こんにちは、可愛いお嬢さん、タコは美味しかった?」
「タコ好きですよ♡」
「近くで見るとさらに可愛いわ」
「ふふふ、めいなのこと好きですか?」
「好きですよ、メロロスナにはよく行くのかな?」
「何処だろう?分からないな??」
「あ、古代都市に居たから、そうか、珊瑚のお花畑が綺麗な水中都市ならわかるかな?」
「あー、綺麗だったね♡ー あらあら、気が付かなかった ふふふ」
「タコを持って泳いでいるの見かけたの、分からないのも無理ないかな」
運命の邂逅なのだろうか、謎の女性と出会ってしまった
偶然すれ違ったあの時に、出会いはきまっていたのかもしれない
古代都市を巡るこの女性の正体は何者なんだろうか?




