トカゲは好きですか?
ユリさんから、頼まれ。町に巨大な熊の毛皮を売り行ったリオン
今まで取扱った中でも過去最大の大きさだ!町の店主は驚いた。
通いなれた街並みだったが、ドラゴンスレイヤーを装備していない、今の彼は誰も勇者だと気付かなかった。
勇者リオンの噂を耳にしたが、受けた覚えのない依頼や相手したことのない魔物討伐の話、創作か?おひれか?、もう、別人の話だ。
神秘の加護も失ったし、なにより愛しい人がいる、もう冒険に未練はない。
だが、巨大な熊の毛皮を売ったことで評判が知れ渡り、漁師向きの討伐依頼を受けることになった。
頼まれると断れない性格は、どうにもならない。
『巨大ワニ討伐』『電気ウナギ討伐』『巨大へび討伐』『巨大トカゲ』
どの依頼受けるべきか?ユリさんに相談する
「めいなちゃんどれが好き?」
「全部気になる♡」
「一番喜こばれるのは・・・トカゲ行排除か」
キノコ 生息地を縄張りしてる巨大トカゲ、鱗が固く弓や魔法の効果が弱く、みんな依頼を嫌がるので、キノコの値が安定しない。
「トカゲ可愛いかな?」目をキラキラさせてる。めいな、
「鱗が固くて、魔法も武器も厳しいよ。止めておこうよ」
「問題ない、誘い出し、この肉体で捕獲して縛り上げる」
はぁ・・絶対に怪我する・・1匹は何とかなっても、2匹目は・・上手くいっても、何日かかることか
猛スピードの猪を受け止め、仕留められたから・・変な自信に。
紅の魔女と恐れられるユリは、炎の扱いが秀でていて、自作の炎属性武器を作り準備していた。
「不安だから、これ持って行って」
リオンは、『フレイムダガー』を手に入れた。
「これは・・・」
「あなたの助けになる 刺すと燃え上がろ、深く刺せれば大ダーメジを与える鱗の隙間に差し込んで、受け止めて怪我するリスクも無くなるわ」
「ありがとう。ユリさん、君だと思って大事に使うよ」
「ちょっと、遺品じゃないんだから縁起でもない」
「そうだね、ごめん。大事に使うから」
「めいなちゃんも連れて行ってね。フレイムダガーを鱗に突き立てるだけでも・・きっと」
『トカゲが好きですか?』フラグが立ちました。
今、何か、アナウンスが流れたような、気のせいかな
「めいなちゃん、脱がしたらだめだからね」
「そんなことしないあれは、誤解だ」
『サービス シーン』のフラグが立ちました。
目的地は魔女の森の端にあったが1時間ぐらいで辿り着く距離だった。
大トカゲの話なんて聞いたことがなかった何らかの原因があるのだろうか
森の道は、木漏れ日で明るく小鳥の鳴き声が心地よく鳴いていた。
少し休憩しているとリスを見つけためいな、木の実を与えているとリスだらけになっていた。
リスに埋もれ姿が見えないが、笑い声が聞こえてくる。
起き上がる頭の上には2匹のリスが残っていたが、木の実を全部とったのか口に銜え走り去った。
2匹は、めいなをくんくん匂いを嗅いで、まだないか探してるようだ、頭から肩に移り背中から中に潜り込んだ。
悲鳴のような笑い声が辺りに響く、リオンは聞きつけ駆け寄った・・明らかに不自然な膨らみ・・ワンピースを脱いだ。
膨らむ胸の上に残ってる木の実の欠片をリスが、吸いつくようにかじっていた。
残念、うまく隠れて見えない・・違う・・どうしよう??触れたら、誤解され事件に発展しかねない眺めていた。
寝転ろんだ衝撃で脇の方にも移動したようでリスが微妙に頭を動かしてる。
見えるようで見えない。木の実の欠片が無くなったのか、リスが去っていった。
ワーンピス着せてと両手をあげている、後ろに回り着せてあげた。
『サービス シーン』フラグ回収しました
木々の隙間から巨大トカゲが見えてきた。
2メートルくらいだろうか、思ったより小さいな
捕まえる準備している間に、めいなちゃんは、巨大トカゲの背中に乗ってはしゃいでいた。
下ろさないと危ない、身の危険を感じたか、大トカゲ走って逃げていく、囲まれたら危険だ。
慎重で大胆に首元に手を回しねじると口にテープをぐるぐる巻き手足を縛り袋に投げ入れていった。
めいなちゃん、乗せた大トカゲは、追いかけなければ逃げないようだ。
「もう少し、じぃーつと動かないでくれよ}
「ふふ そこか!あそこまで連れて行って」
まさか、いや、気のせいだ、指示したところに移動してるようにみえる。
奥へ移動していく、走って追いかけると、その先には洞窟があり人影が、魔物使いが姿をあらわした。
驚いたように、こちらを見ている ザザザザザザザザザザザ
めいなちゃんを先頭に大トカゲの大群が魔物使いに向かっていたのだった
必死に操ろうとしているが、制御不能の様子だった。
「降参します。許してください」土下座をしている
魔物使いの周りを大トカゲが囲い込み逃げ道がない。
追いついたリオンの足元に寄ると泣きついて許しを請う
「ふふ とかげさんは、好きですか?」
「はい、許していただけるのならもう致しません。ごめんなさい」
「もう駄目ですよ♡」精霊チャーム効果が消えました
『トカゲが好きですか?』フラグ回収されました。
『トカゲの主の住処』ボス戦が可能になりました。
めいなに従い付いて来た大トカゲは、散り散りに移動していった。
魔物使いの話を聞くと、操れない主がいるらしい、体調5メートル超える。
狂暴だが、手に入れようと大トカゲで調教練習していたら、大量に集まり、キノコ狩りに来た人が困り依頼が発生した。
二人で洞窟の奥に足を踏み入た、大トカゲの主が襲い掛かってきた。
『突進』してきた、リオンは勇敢にも受けたが跳ね飛ばされた。
魔物使いが『調教』を使い威力が軽減されたが、岩にぶち当たり体が痺れてるようだ。
リオンは、怯まない、顔が笑っている。
決死の覚悟で飛びこん行く、目を狙っているようだ
『突進』してきたが、壁を蹴り背中に乗る事に成功したが、首に手を伸ばした瞬間、払い落とされた。
洞窟の外で、めいなはおやつを食べていた。
「美味しいな♡ ふふ」
心配したレオンがおやつを与え、その間に洞窟の中を案内してもらい大きさなど確認したかったのだ
討伐は、後日・・・だが、侵入に気付かれ襲ってきた。
魔物使いは『調教』繰り返し使ってるが、あまり効果がないが、時々、大トカゲの主の反応が悪くなる。
リオンは、かっての勇者だった闘志に火がついていた。
初めのころは、何度も跳ね返され、諦めることなく立ち向かい ドラゴンスレイヤーを手に入れた。
ユリの与えてくれたフレイムダガーに全てを託して挑んでみたくなってしまった。
何度も『突進』を躱しているうちに、タイミングが取れてきた。
壁を背にして『突進』が来た瞬間に壁を蹴り、走り乗った。
慎重に背中にしがみつくが激しくゆすられ片手がはなれ、このままだと振り落とされる
フレイムダガーを背の鱗に差し込む ボォォォォォォと燃え上がるが、抵抗虚しく壁に叩きつかれた。
洞窟に充満した鱗の焼ける匂い、入り口に流れていく。
リオンが気絶してることに気付き、魔物使いが駆け寄り足を引くが重くて動かない。
大トカゲの主は、鱗を焼かれ激昂している、
鱗の焼けた香ばしい香りに誘われて、入ってきためいなに向かって『突進』したが、止まった
後ろに下がり足摺り『突進』また、止まる、口を大きく開き、噛みついた。
魔物使いが悲鳴をあげた「うわぁぁ、なんてことに」
噛みついたが、牙が通らない
『いい香り♡竜も同じ匂いしたな♡」
ギシギシ牙を必死に角度を変え噛みつくが、効果がなかった
めいなの『手刀』が、打ち込まれ洞窟が揺れる地震か!大トカゲの主が前のめりに崩れ落ちた。
『強固な鱗 巨大な牙 高価な宝石 トカゲの肉』手に入れました
魔物使いは、思った・・・平和に暮らそう。
狂暴な魔物操れても、この子には勝てない。
大トカゲの主の背中に全員乗ると、竜型精霊を呼び出す
軽々と持ち上げ、羽を羽ばたくと宙に浮いた。
震えた声で魔物使いは尋ねた「何者ですか?」
『可愛い精霊さんです ふふふ」
気絶していたので、今回はワーンピス脱いだ話は追及されることはなかった。