狼は好きですか?
瑞々しい緑の山、息吹を感じる新緑とは、違うようだった
咲く花がなく、枯葉も見当たらない、成長が止まっている違和感のある風景だった
原因があるはずだ注意して進まなければならないが、それどころではないモンくん
吸血鬼ドランのパーティー参加が気に入らなかった
「しかし見事なマントですね」
「ワハハハ、分かりますか、太陽の陽を完全に遮断する技ものです」
「お嬢ちゃんの洋服は、伝説の糸で作られてますね。長く生きていますが、初めて目にしました」
「うふふふ 可愛いですか?♡」
両手でスカートを掴み、くるくると回り出す、白い肌に細長い足が綺麗だった
リオンは、目のやり場に困りながら「可愛いよ」と褒める
ドランは、白い内股の真っ赤に浮かび上がる血管に見惚れていた
「綺麗だ・・・美しい」
『闇の力の吸収に失敗しました』
【おのれ、蝙蝠め!我が力を耐久するとは、許せん】
「なんか・・・ちっくと痺れたな」
強い日差しが当たったかな?蝙蝠化しなくても人の姿が保てる驚くことだ
この子の力なんだろうか?魅了されてるのか、思い浮かべて気が付いたら、竜族の派閥争いに参加する意思を示してしまった
中毒性のある脳裏から離れない甘い香りに惹かれ無意識に近寄り気絶を繰り返したが、恐怖とか意志では止まらない完全に虜です
お傍に置いて頂けるだけで満足、新しい幸せ見つけてしまった
【私は、認めていません】大変お怒りのモンくん
「ドランさんは、前列攻撃型ですか?」
「中間ですかね 風属性攻撃が得意です」
【嘘ついてます。吸血鬼は闇属性で闇の心を操るのが得意です ご注意ください】
「傷が完全に癒えてはいないですが、私が前列努めます」
戦略を話していると、突然、魔物が現れた、
気配を全く感じなかった・・・知らぬ間に周りを取り囲んでいたようだった
木々の間から、ぞくぞくと姿を現し、ウーと、威嚇している
『2つ顔の狼』鋭い噛みつき攻撃を連続で繰り出してくる
慎重な習性があり、単体では、後をつけ、仲間を呼び集団で襲ってくる
仲間の犠牲をかえりみず、狙いを定めたら、仕留めるまで諦めない恐ろしい魔物だ
『炎の剣』を構えると、予想のしていなかった現象が起きた
火の精霊がリオンの全身に力を送ると、刀身を炎がぐるぐる回る、神秘的な武器だった
迫力に期待で胸躍る思わず試しに一振りすると炎が竜巻が飛んでいき
2つ頭の狼を数匹巻き込むと、燃えながら空に持ち上げ、落ちてきたら、黒焦げに変わっていた
振り回しただけなのに想像以上の威力、ユリさんが側にいるような錯覚を感じる
「ユリさん、こんな凄い武器を惜しみなく貸してくれるなんて、感謝している」
秘密があったのだ『紅のリング』とユリは、リンクしていて、呼び戻すことも出来るが、炎の剣を装備したことで、力を送ることも出来たのだった
『炎の剣』と同調させて、病み上がりのリオンの手助けをする心配でたまらなかった
プライドを傷つけたくないと、その秘密を黙って手渡していた
怨念のような愛情だ・・・助けてもくれるが身を滅ぼしかねない ヒィー
ドランは、第三者の魔力を感じ取り、なんと深い愛なんだと背筋を凍り付かせていた
「お嬢さんは、私が守ります」
「攻撃を開始したら、止まらない隙を見せないようにたのむ 無理に攻めなくていい」
戦いを回避するのは得意になった女子が怖いんだもん
『範囲透明化』相手に自分と周辺が存在から消え去る
灰になると再生に時間がかかる、身を隠し立ち去るのを待つ危険回避技
【周辺の異常状態を回復しました】
めいなを守るために使ったのだが、モンくんが、聖なる無効化魔法を使った
【精霊さんを、置いて自分だけ身の安全を計るとは許せん】
この行動が、危険を招きかねないのだが・・・
「存在が消えていない?あれ、おかしいな?」
消え、再び現れことで驚き、攻撃が開始された噛みつかれるドランだったが、不死の体、気にすることなく身を盾にして殴り倒していく
顔を傾け、眺めていためいなだったが、残念そうに
「う~ん、可愛くないな」
必死に押さえつけるドランの前にピタピタと歩いていく
「お嬢さん、ここは任せてください」と声をかけた時には
背中の2つの翼をゆっくり羽ばたかせ、一瞬で殲滅させた
「え!何をしたんですか?」
ドランには、攻撃が見えなかったし、何が起きたのか分からなかった
この強さは、規格外、力の差がありすぎて凍り付いていた
「リオン、お腹空いた」
「あははは、お肉の焦げた匂いが食欲そそるな、そちらも片付けるよ」
倒し終わり振り向くと、『2つ顔の狼』は、全滅していた
「ドランさん、私の倍、倒している お強いですね」
「いや、数匹しか、眺めているだけでした」
「謙虚なお人だ、心強い あははは」
【精霊さんが、倒したんです、手柄を横取りするとは許せない】
リオンの一言で怒りが増加するモンくん
「これは良い肉だ。焼きあがりました」
最初にお腹を空かしているめいなに手渡した
小さな口で豪快に噛み切る ギャップのある光景にドランは目を丸くした
「美味しいね ふふふ」
焼き具合の好みが分からないが、火が通り過ぎてないこれでいいかな
肉汁が閉じ込められ、パリパリに焼けた1本を選び、ドランに進めるが
「この間、食べたので、しばらくは大丈夫です」
あれほどの数を倒したのにお腹を空かせていないのか
表情も白いし、軽い運動にもならなかったらしいな頼もしいお方だ
闇の力の回復には、気持ちが高揚する美女の血か、妬みや悪意などの闇の心を必要とした
食事に関しては、小動物の血を吸い、数ヵ月は食事を必要としていないのだが
警戒を強めていくモンくん【精霊さん、危険です。我慢しています 狙っていますよ】
めいなには、いまだ思念・・想いは、届いていないようだった
緑の山の頂上は、獣族が大慌てだった
リリアイらしき姿を目撃したと報告をうけたからだ
親友イフリーナルの約束を果たす時が来たか、倒せる可能性があるのは獣王だけだと託してきた
魔力を必要としな獣族にしかまともに戦えない相手 だが、命を捨てる行為は認めぬ
あれを使ってだめなら道をあけろ、狙いは封印されてる神剣だ見逃すだろう
リリアイが相手なら全てに、意味がないのかもしれないが、力を貸してくれ
我々は領地を捨て、あなたについて来た
疑問があります、リリアイなら、飛んで向かってくるのではないのでしょうか?
人が向かってきていると報告もある、神剣を求めてきたかもしれませ」
どちらにしても同じ意味だが、神剣の封印を解いたとしても、手に入れられる可能性は低い
気難しい意志を持つと聞く、怒りをかって無事では済まないかもしれない
機嫌を損ねると、神でも扱えない、まして人間には、不可能
結果がどうなるか眺めるのも一興だが、噂が立つのはまずい、追い払うのだ
イフリーナルの予言を目にするまでは、誰にも渡せぬ
リリアイに対抗できる獣王の力に獣族の秘密、リオンとドランで引き出せるのか




