表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もののけがいっぱい  作者: 剣崎武興
04.引越しは大変だよ
74/385

04.引越しは大変だよ その23

「うむ・・・・・・」

隼人は、頭を抱えていた。

「お疲れの様子ですな」

その横に、かちゃ、という音を立てて白いコーヒーカップが置かれる。

「ん、じいか」

「大学の課題に頭を悩ませている、というわけでもなさそうですな」

「課題なんぞ半分寝ていても出来る」

隼人は、コーヒーカップを手に取りブラックのコーヒーをすする。

「じいも、真田の話は聞いているだろう」

「擬人への接触に、失敗したという件ですな」

「ああ、全く冗談のような話だ」

そしてカップを置くと、隼人は体を背もたれに投げ出し、大きく伸びをした。

「やれ真田将仁が2人に増えただの、その真田と一緒にいた女にぶっ飛ばされて星になっただの、氷づけにされただの、まるでマンガだ。そんなものが信じられるか」

「お言葉ですが、隼人様。その件に間違いはありません」

そして、じいと呼ばれた見事な髭を生やした執事風の老人は、ひとつ咳払いをしてから言葉を続ける。

「擬人は、いわば人の姿をした道具。その道具が持つ能力は全て持ち合わせておるものです。隼人様も一時は西園寺のそばにおられた身、そのことは存じておられるでしょう」

「あれが擬人だと!?」

隼人は、バンと机を叩き、顔を上げてこういい返した。

「擬人は『人の姿をした道具』のはずではなかったのか!?これが事実だとしたら、いわば『人の姿をし、モノの能力を持ったバケモノ』だ。そんな奴らを相手にするなど想定外だ」

擬人が存在すること自体、非常識なんだ。隼人はそうはき捨てると、適度に冷めたコーヒーを一気に喉に流し込んだ。

「・・・・・・僭越ながら・・・・・・」

その様子を、黙って見ていた老人が、見事な髭のむこうから声を出す。

「確かに、擬人は物が化けたもの、妖怪の一種だと言えなくもありませぬ。餅は餅屋、その筋の専門家に頼んでみてはいかがでしょう」

「専門家?妖怪退治のか?」

「はい。このじいめに心当たりがあります。任せてもらえませぬか」

隼人は、胡散臭そうな顔を向けるが、じいの表情は真剣だ。

「まあいい、じいに任せる」

「承知いたしました」

そして、じいは隼人に深々と頭を下げた。

どうも、作者です。

やっと4日目が経過しました。

だんだん1日が長くなってきていますが、そのへんは軽く流してください。


さて、どうやら新しい刺客が送り込まれるようですが、どんな相手なのでしょうか?


次回から第5章が始まります。

乞うご期待!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ