03.そして何かが動き出した その3
「どうも、鏡の擬人化、鏡介っす。よろしくお願いします」
「へぇ、鏡なんだ。ケイは、携帯電話の擬人化、ケイだよ。よろしくね鏡介お兄ちゃん」
「プラズマテレビの擬人化、テルミです。よろしくお願いしますでしょう」
「あたしはオフロードバイクの擬人化、ヒビキだ。よろしく頼むよ」
「浴用スポンジの擬人化、クリンですぅ。同じお風呂で使われるもの同士、仲良くしましょうねぇ」
そんな中、初めての男性陣追加を、俺は、なんとなくだが心強く思っていた。
「うっわ、ヤバいっ!」
だが、ふっと時計を見た俺は、非常にまずいことに気がついた。
いつもなら家を出ている時間を、とっくに過ぎていたのだ。今日は土曜日、週休二日制の公立高校は本来授業はないんだが、うちのクラスは土曜日に半日の補講があるのだ。
しかも、名前は補講だが、実際は普通の授業と何ら変わりが無く、休んだら他の授業と同じように減点がつく。だから休むわけにはいかないのだ。
全員がダイニングにそろっていることを目ですばやく確認し、自分の部屋に駆け込み、大急ぎで身支度をすると、一目散に玄関にダッシュする。
こう言ってはなんだが、俺は高校に入ってからまだ無遅刻無欠席なのだ。こんなところで、こんなことで、遅刻する訳にはいかない。
「ああっ、将仁さん、ご飯は!?」
「ごめん時間がないっ!」
それだけ言い残し、俺は家を飛び出した。
はぁ、昨日に続いて今日も飯抜きだよ。また、午前中はボーっとして過ごすんだろうか。
だが、せめて遅刻だけはするまいと自分に言い聞かせ、足を動かすことにした。
どうも、作者です。
今回は鏡介の顔合わせです。
擬人化たちから見ても男の擬人化は珍しいみたいです。
次も鏡介の顔合わせですが、さて、鏡介君はどうなるんでしょうかw
乞うご期待!