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もののけがいっぱい  作者: 剣崎武興
02.なんかおかしな展開に
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02.なんかおかしな展開に その12

「どうしたの、お兄・・・・・・きゃーっ!?」

「うわっ、こら、将仁っ、なんてカッコしてんだっ!?」

「まっ、将仁さん、体、体は、拭いてから歩くべきでしょうっ!?」

当たり前だが、リビングは一瞬で大混乱に陥る。なにしろ俺以外みんな女だ。お恥ずかしい。

「あぁん、逃げないでくださいよぅ」

その後ろから、びしゃびしゃと水を滴らせながら、あの謎の女が追いかけてくる。

「きゃーっ!!みーずぅーっ!データが飛んじゃうよぉーっ!」

「きゃーっ、こっち来ないでくださいーっ、漏電してしまうでしょーっ!」

びしょぬれの俺とその女から、ケイとテルミが必死になって逃げる。家電製品な二人はマジで水が怖いらしい。

だが、俺は追いかけてくる女のほうが怖い。

「コラ将仁ッ!」

「わぁっ!?」

突然、俺は背後からがっちりと羽交い絞めされた。まさかあの女に捕まったのか、と思ったが、同時に聞こえたのはまだ聞き覚えがある声だった。

ヒビキのそれだ。

「てててめぇ、あたしゃてめぇが、そそそそんなオヤジなやつだたぁ思わなかったぞこるぁ」

「んなこと言っても、あのな、オイこら放せ!」

俺が何か言おうとしても、テンパッたヒビキはかまわずに俺をブンブン振り回して俺に反論させてくれない。

だから、そんなことしてると・・・・・・

はらり。

適度に湿り気を帯びたバスタオルが、パラシュートのように空気を含み、ゆっくりと床に落ちていく。

その瞬間、家の中が静寂に包まれた。

動けない。ヒビキの押さえられているのもあるが、それ以上に、まるでメデューサに睨まれて石になったかのように、体が硬直して動けない。

なぜなら、そこにいる4人の、8つの目が、俺の股間にある、硬直した一点をじっと見つめたまま、固まっているからだ。しかもみんな(正直に言うと、後ろで羽交い絞めしているヒビキの顔はうかがえないが)顔が赤い。

ぱたっ。

床に水滴が落ちる音が、妙に大きく聞こえる。

「ぎゃああああああああああああああっ!」

その瞬間。俺の家は阿鼻叫喚(あびきょうかん)の修羅場と化した。

「うわああああっ!」

いきなり、俺の体がぶわっとぶん投げられる。その視界の端ではヒビキが大慌てでどこかに走り去るのがちらりと見えた。

「はうぅぅ」

それと違う方向へ、白い髪の素っ裸のあの子がだだっと走っていく。そしてどこかに入ったのか、ばたんという音と共がする。

「おにいちゃんっ!?」

なすすべもなく今の床に生まれたままの姿で投げ出された俺に、ケイが、バスタオルを持って駆け寄ってくる。が。

「きゃあっ!?」

濡れた床で足を滑らせ、俺の目の前でつるっと滑った。

「んがっ!?」

そして俺の顔面に頭突きを食らわしてくれた。いくらぷにぷにの女の子だと言っても頭蓋骨は硬い。

「きゅう・・・・・・・」

しかもケイはそのまま動かなくなってしまう。痛いのは俺なのに。

ふと、静かにしているテルミのほうを見ると。

「え、映像では見たことがあるでしょうけれど、モザイクのない画像を見たのは初めてでしょう。で、でも、モザイク映像のむこうにあるものが、こんなのだとは、知らなかったでしょう・・・・・・」

正座したまま、どこかあらぬ方向の一点を見つめ、なにやらうわごとを言っていた。

だ、だめだこいつらっ!

そう悟った(悟らなかったら多分いつまでもこんな状態が続くだろうから)俺は、上に乗っかったままのケイを押しのけ、バスタオルを拾って、タンスがある部屋に全力で逃げ込んだ。

どうも、作者です。


とうとう主人公、擬人化とはいえ女のこの前でストリーキングをやってしまいましたw

なんでみんなのところへ行ったかというと、彼らが今住んでいるのが1Kのアパートで、衣類とかがそこにあるからです。決して主人公が露出狂なわけでは在りません。


次はいよいよ、おさわがせスポンジ娘に名前がつきます。

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