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告知事項あります。  作者: 横溝令司
8/16

はしゃぐ

「やっぱり林さんがいると何か毎回ありますよね。」前下君の言葉に僕は

「前下君といると僕は何か毎回あるって気がするんだよね。2人で行くとかなりの頻度だよ。こんなの無いわ。僕はあんな類いの怖いから嫌いなんだけど。ホラー映画も嫌だし。」



そんな毎回の話をしながらきょうも物件の写真を撮りにいっている。

「前に撮ってあるんだけど、もう一度撮り直そうって物件が次なんだけど、駅2分の新築戸建てなんだよね。」


「普通に案内したら決まるじゃないですか!!」前下君がテンション上がる。


「高いんだよ。売主さんに金額の交渉はできるけれど、それでも高い。なかなか駅が近いだけではね………」



実際駅徒歩2分の物件等は首都圏ではなかなか出ない。マンションなら結構あるが、戸建てともなるとかなりのレア物件。当然金額は高くなるが、あまり不動産屋としては言い辛いのですがこの物件で問い合わせがあればここを見せて、他の物件を案内して契約してもらおうという如何にも不動産屋仲介業向けの物件でもある。



「着いたけど、駐車場にわざと物置いて停められない様にしているからコインパーキングに停めよう。」

室内迄撮る時に路駐は直ぐに捕まるので………


「滅茶滅茶駅近いわ!」前下君のテンションも上がる。

「見てみ、写真撮る時に気付くよ。」僕は前下君にデジカメを渡した。



「どの角度でも日陰だわ。両隣高いし。」

「でしょ。これなんだよね。3階建ての細長いのもこれが理由。」

鍵を開けて中に入る。


「うわぁ~シャッター閉まっているとは云え暗いわ。」

「とりあえず手分けして各部屋シャッター開けよう。」僕は上の3階、前下君は1階を開けて1階は1部屋なので、2階を開けた。



2階のリビングとキッチンから撮る事にする。


「林さん、なんでそんなにバタバタ走り回ってシャッター開けてるんですか?軽く笑っちゃいましたよ。」



「えっ?前下君が下でドタドタやってなかった?なんだよ張り切ってるな!みたいに思ってたもん。」


「ちょっと待ってください。自分歩いてましたよ。」

「僕も歩いて…………ちょっと、上で走ってないか?」


「隣とかそんな感じじゃ無いですよね、電車でも無いし。」


感じとしては、子どもが走り回っている感じ。案内とかすると、だいたい子どもさんはあんな感じになる。



「静かに上見てみよう。」僕は前下君と一緒に上に向かう。

階段を上がる時に音はしていない気がする。

3部屋見たが誰も居ない。


「とりあえず写真撮っちゃいますわ。」

よくあるシャッターが切れないとかも無く普通に撮せた。


「…………下で走り回ってるわ。」

もう一度見たが居ない。


「駅近いから何かが響くんですかね?」

あれは子どもの走り回っている音だった気がするけどなぁ………



怖いから2人で同じ部屋のシャッターを閉めて出ました。



この物件まだあります。ご案内しましょうか?

あっ!この物件後日もう一つお話しが残ってます。

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