インタープレイ
「ひーちゃん、2人が呼んでるよ?」
サクラに言われるまま工場の入り口を見ると、いつものように仲の良いサナとコウがヒカリに指をさしていた。
「ほら、行ってきて」
「え、でも……」
「大丈夫だから。私だって伊達に17年も生きてないよ!」
白い歯を見せて笑うサクラに、ヒカリは「本当に強いな」と再度思わされる。それからサクラに手を振って走り出すと、腕を広げて2人に飛びついた。
「コウも来てたんだ! もしかして皆いるの?」
頷いたコウは、ヒカリがビルの上でわざと置きっぱなしにしたデバイスをポケットから取り出す。
「当たり前だろ? ほら、これ。悪いな、リーダーを説得するとかかっこいいこと言ったけど、ヒカリが飛び出すってこともあの人読んでたみたいだった」
何でいつも格好付かないかねぇ……とぼやくコウに、ヒカリは大丈夫と笑って見せた。
「サクさんが気付いてるだろうなってことは思ってたから! それに、コウは十分かっこいいよ? 少なくともサナが……ねえ?」
意地悪な笑顔でサナに流し目を送ると、その頭に二つのチョップが降りかかる。
「「調子に乗るな!!」」
「悪い、少し静かにしてくれ」
軍の隊長と向き合っていたサクに注意され、3人は同時に謝った。
十数人の屈強な男たちを従える隊長を目の前に据え、サクは足に力を入れて向き合っていた。その視線は互いに互いの目を射抜き、その口は無駄には開かれない。ただじっと立ち、されど片時も気を抜けない。その状況に、サクは幼い頃、悪戯をして親に怒られた時の事を思い出した。
自分を怒鳴る父親の目を見ていると、自分との距離感がわからなくなったり、父親が小さく見えることがあった。大人になるとそれを感じることはなかったが、ふとその状況に、今の状況を重ねてしまった。だから、相手の言葉に一瞬反応が遅れてしまった。
「お前達が、レジスタンスと自称する連中だな?」
表情を変えることなく、隊長が口を開く。その言葉を理解するのにタイムラグが生じ、後手に回ってしまう。
「……確かにそうですが」
「ならば何故テロ集団がこんな所にいる?」
こちらの出方を窺う様に、隊長が言葉を切る。
「我々はこの国を支配する堕落した軍を打ち倒し、不当な扱いを受ける人の数を少しでも減らす為に活動してる。人々を非人道的目的の為に誘拐してる奴等を成敗するのも、我々の仕事です」
「はっ、お前たちの仕事? それなら我々の仕事はまさしく貴様らのような奴らを捕まえることだ。外で待機してるやつらも全てな」
隊長が鼻を鳴らし、そこへアズマが駆け寄って何か耳打ちをする。
「貴様何を……!?」
それを聞いて目を剥いた隊長は、外見だけでもすぐに冷静を取り戻す。
「全員ここで待機しろ。もしも奴らが不審な動きをしたら躊躇うな。そしてお前らも、ふざけた真似をするなよ?」
サクの方へ向きなおすと「少しだけ待ってろ」と言い残して部屋へ入っていってしまった。その背中に三人の部下――アズマ、ニシ、ヒロ――が付いていく。
メンバーに即応隊と敵対行動を取らないよう無線機で念を押してから、サクも幼馴染全員を工場の入り口に集めて少しの間話し合っていた。
「ヒカリ、あの部隊について知っていることを全て教えてくれ」
そう言われたヒカリが唇を突き出して頭に人差指を立てる。その様子が幼い頃の彼女らしい動作で、サクは思わず笑ってしまった。
「んー、あの部隊についてはよく知らないかなぁ。でも、少なくともアズマさんは悪い人じゃないですよ。友人の為に少しの間軍を裏切ったり、私やサクラちゃんに気を遣ってくれたり。まあそれが正しいことだって言いたいわけじゃないですけど」
「やっぱりヒカリは年上……」
「違います!!」
“あの”軍人嫌いのヒカリがそこまで言うのかと、シュンやコウが驚く。その2人の間でサナが嘯き、ヒカリは再びサナに声を荒らげた。
「まったく、サナったら……あ、あとですねサクさん。多分アズマさん以外の人もそこまで悪い人じゃないと思います。サウスブロックで一度あの部隊に誰何されたんですけど、規則に則った対応で、少しも疾しさは感じませんでしたから。その趣味がないって言われたらそれまでですけどね」
「つまり、太鼓判を押せると?」
その問いかけに、ヒカリは曖昧に頷く。
「……少なくとも、真っ当な軍人だと思います」
「わかった。だがそれも、相手の出方次第だ。万が一の事態でも決して躊躇するな。厳しいことを言うが……わかったな?」
その言葉にも、ヒカリはしっかりと頷いた。
「……貴様、今何と言った?」
アズマと小隊長に少し遅れて入った部屋で、ニシとヒロは、アズマが胸倉を掴まれているところを目撃した。
「しょ、小隊長?!」
「答えろ! 貴様は今、何を言った!?」
口の端から垂れる血を拭ったアズマは立ち上がると、隊長へ頭を下げた。
「今一度、意見を申させていただきます。このオージア陸空軍を統べる統括軍……CuoASから派遣されてきたサカマキ大佐の、暗殺についてです」
突拍子のない発言にニシ達は顔を見合わせ、呆気にとられる。その目の前で隊長は、アズマの顔に右フックを放った。
「貴様、どういうつもりだ。まさか正気ではあるまい、とち狂ったか?」
「つっ……いえっ、自分は正気です!」
それを聞いて再び手を振り上げた小隊長を、2人は慌ててアズマから引き剥がした。2人で片腕ずつ押さえたが、それでも気を抜いたら今すぐにでも振り解かれそうだった。
「落ち着いてください!」
「そうです、わざわざこんなことを言いだしたんだ、せめて話くらいは聞いても!」
2人とも、アズマが悪ふざけでそんなことを言うような人間ではないとわかっていた。だからこそ2人を裏切るような行為をしたアズマを手伝いたいと言い、今殴りかかられているアズマを助けている。
「お前ら……悪い」
口の端を手の甲で拭い、覚悟したように目を開く。
「CuoASの奴等は、まるで一昔前の政治委員のように俺達を監視して、自分等が下した命令を遂行するか見張ってる。ですが、10年前にクーデターを起こす決定を下したのも、国民を蔑ろにして巨大兵器を建造する事を指示したのも奴等です。いいかげん、我関せずを貫く上層部を引きずり出すべきでしょう」
「……それは軍への……国への明確な裏切りだぞ」
腕を下ろした小隊長が、自分自身を落ち着かせるようゆっくりと口を開く。
「人は石垣、人は城。だったら国民に苦しみを与える上層部こそ、この国への裏切りです」
アズマは本気だった。ヒカリが遂に自分を解放したのを見て、そして小隊長の発言を受けて、アズマも昔から心のどこかにあった考えを口に出していた。
「サカマキ大佐は6月に、セントラルシティで予定されてる軍事パレードに出席します。そこで暗殺するんです」
“暗殺”という明確な言葉に、2人は改めて言っていることの大きさを確認する。それほどまでにアズマの言っていることは常識外れだった。
「……そんな事をすれば、この国が混乱するぞ。貴様は言っている事の重大さを……」
「十分理解してます、その上で申しているんです。CuoASの大佐クラスの人間が暗殺されるともなれば、上層部も少しは政策を緩和してくれるかもしれません。……それが民間人によるものともなれば尚更」
最後に付け足された言葉は3人をどよめかせ、そして一斉に小窓の外に目を向けさせる。
「まさか、あのレジスタンスを?」
それが賭け以外の何物でもない事は、きっとアズマ自身が一番よくわかっているのだろう。とても分の悪い賭けだということも。
「小隊長。仲間達はこの国を想ってる奴らなんですよね。だったら、賛同してくれる奴も少なからずいる筈です。それにあいつ等も……ヒカリ達も、皆本当にこの国の事を考えてます。
あいつ等に暗殺を任せる代わりに、成功したら見逃す。それでは駄目ですか?」
「お前はそこまで絆されたのか!? 大佐の暗殺を実行しようがレジスタンスを利用しようが、それに関わっただけで我々は裏切り者、国への造反者だ!」
「ならこのままあいつに従って、他所の部隊のふざけた所業を見て見ぬふりをすることが奉仕者の務めと!?」
反乱分子の徹底排除を目指し、セントラルシティを根城にいくつもの閣議を下す相手に言葉は効かない。それは何年も前にレジスタンスが辿り着いた結論だった。
「三十分、考えさせろ」
椅子に座った小隊長は、両手で前髪をかきあげて俯く。仕方なくアズマ達はその部屋を後にし、誰もいない工場の隅に固まった。
「お前、あの話いつから考えてた?」
腕を組み、ヒロが壁に寄りかかって尋ねる。その正面にアズマはどっかりと座りこみ、顎に手を添えて考え始めた。
「明確にそれを意識したのは……1月の18日にサガラの脱出を手伝って、その時から考え始めた」
「もう三か月も前か。それはあの子の影響なのか?」
ヒロと同じように胡坐をかくニシが、仲間たちと楽しそうに笑うヒカリを顎で指し示す。その幸せそうな笑顔に安心したアズマはゆっくりと頷いて、「似てるんだよ」と言った。
「俺とあいつは本当に少ない時間しか一緒にいないけど、それでもあいつが人の為に一生懸命になれる人間だってことは知れた。もしかしたら、自分をよく見られたいだけの偽善者かもしれない。でもその偽善が誰かのためなら、俺はそれでいいと思う。
だから嫌なんだ、あいつが苦しそうな顔をするのが。辛い思いをして、いつか未来に絶望して、俺の様になるのが」
ヒカリを見つめるアズマの後ろで、ニシとヒロが顔を合わせる。やがてアズマが振り返った時、2人はアズマの前に並んで立っていた。
「お前らどした?」
「俺達はいつでも一緒だ。俺達補給兵が狙われた時も、本隊と分断されて一週間1個小隊と粘った時も、今は亡き国マグノリアの、アイオ最終防衛線を突破した時も。それに……一緒にあのヘリに乗った仲だろ?
俺達は何があってもお前を信じる。だから、お前が信じるあの子たちも信じてみる」
思えば十年、3人は常に一緒にいた。軍学校の高等学科で出会ったときから、いくつもの死線を潜り抜けてきた。互いに命を救い救われ、命を預けても良いと思えるほどの人間にまでなった。
「そんな俺達をお前は信じるか?」
ヒロが手を伸ばす。隣でニシは大きく欠伸をし、腰に手を当てている。その普段通りの姿に肩の力が抜け、アズマはヒロの手を力強く掴んだ。
「ターゲットの目的は、誘拐を主目的とする元探偵等による犯罪組織の壊滅と断定。どうやら軍と繋がっているのはターゲット個人であり、レジスタンス全体としての接触は今回が初の様子。部隊の特定は出来ませんが、陸軍大将が直接編隊した即応隊であると推測。
また、この犯罪組織は独自の情報網を有し、彼等のパソコン内にそれらをまとめあげたものがあると推定できます。精度は我々のそれと比べるべくもありませんが……判断を仰ぎます。
……了解、迅速に」
少女は足下に倒れる数人の男を放置すると、工場内のレジスタンスと即応隊を見下ろす。
「この国を解放するのなら、そんな奴らに手間取ってはいけないでしょう? お手並み拝見といきましょうか。……それと今度、貴女には埋め合わせをしなきゃね」
軍人と少年少女、そしてヒカリを見て、申し訳なさそうに目を伏せる。
「せめて、あの出会いが貴女のこれからの一助とならんことを」
それから薄手のコートをはためかせ、軽やかにキャットウォークを飛び降り、工場の背後へと歩いていく。
ヒカリ達の持っていた無線機が一瞬だけ通電する。そのノイズに敏く気付いたサクは他の幼馴染から離れると、外で待機するメンバーに呼び掛けた。
「何かあったか? ……どうした、皆聞こえないのか?返事をしてくれ」
「なにかあったの?」
傍にシュンが寄り、サクはメンバーから応答が無い旨を伝える。その2人から離れた所でヒカリは、ポケットに手を突っ込んで寒風吹く外へ歩きだしていた。
「私の荷物回収しなきゃ……それに、あの人達も」
工場正面のキャットウォークに置きっぱなしだったリュックや銃火器類を取る為、はしごに手を掛ける。鉄が冷たいなぁなんて考えながら荷物の傍にしゃがみ、近くで倒れていたり、縛られている一般人達を起こす。
「起きてください。さっきは手荒い真似をしてすいません、もうあの探偵たちは無力化しました」
うつ伏せに倒れていたせいで頬に格子型の痕を残す男性が目を覚まし、頭を押さえながら仰向けになる。頭の痛みで涙目になっていたが、その目はしっかりと空を見ていた。
「……あぁぁ、いってえ……そう、か。俺達は自由か。君がやったのか?」
その問いに、答えにくそうにも謙遜しているようにも見える苦々しい笑みを湛えて頷く。それからちょいちょいと手招きされたので近付いた。
「なんですか?……いてっ」
手を頭の上に置かれて不思議そうにしたヒカリの額に、倒れたままの男のデコピンが入る。
「俺の事を思いっきり倒した恨みだ。それと……」
目を閉じて額を押さえるヒカリの頭を、優しく撫でる。
「あいつらを倒してくれて、ありがとう。娘を助けてくれてありがとう」
少しだけ驚いたヒカリは、ただ笑うことを返答とした。
――そういえば、ここに来たのはサナ達だけなのかな。
一般人達に、別のビルで倒した仲間の事を伝えたヒカリは、解放しに行く彼等の背中を送り出して立ち上がった。それからふと辺りを見回すと、工場の脇まで続くキャットウォークの上に何かが寝転がっているのが見えた。窓の縁のせいで誰かは確認できないが、確かに足がある。
「あっちにも人なんていた……?」
そこへ一際強い風が吹き、手で耳を覆う。そしてその風に煽られるように、倒れた人の近くで見慣れた布がはためいた。
「今の、うちのバンダナ?」
もっとよく見ようと、右手で窓枠を掴んで縁の上に立ち、背伸びをする。それによって見えたのは、確かにメンバーの背中だった。
「大変、メンバーが……」
下にいる幼馴染達にこのことを伝えようとした矢先、窓枠やキャットウォークの手すりに、連続した銃声と共に火花が散る。
悲鳴を上げてバランスを崩し、半回転して工場の外を向きながら背後に倒れていく。右手だけで窓枠にぶらさがったヒカリは、今自分を襲った銃弾の出所を探す。
だが拾った自分の荷物の重さで、片手だけで自分の体を支えることが出来なくなり、そのまま割れたガラスの上に落下した。
「ヒカリ、上で何があったの!?」
サナが、上空から落下して着地したままのヒカリに問いかける。だがヒカリには、答える余裕が無かった。
「……ちょっと待って。今足の甲と、ボロボロの左腕が痛いから……垂直落下ほんとに苦手なんだから……」
受け身を取ることも出来ず二本の足で着地したせいで、ビリビリとした痛みに襲われる。足は折れてないようだが、その衝撃で左腕が痛む。
十数秒後に痛みから復帰したヒカリは、サナが呼び寄せた幼馴染や、部屋から出てきた隊長を筆頭とした軍人たちに、窓枠から落ちるまでの数瞬の内に見えたものを説明した。
「正面のトンネルとの間にトラックが一台、横向きに停車してました。その近くで武装した人間が7人くらい、その内の一人が私に発砲してきました。銃は少なくとも4連発出来る長物」
そのトラックはこの工場内にあるものと同じ引っ越し用のもので、そのことからこの工場を根城とする探偵の仲間であることが推測された。
「また、工場脇のキャットウォークで、私達の仲間が倒れています。そのことから、少なくとも二つ以上の敵グループがいるんじゃないかと思います」
何故だ?という声が軍人の方から聞こえ、ヒカリはコウに窓を警戒してもらいつつ説明する。
「敵が一隊だけなら、仲間をのしてから私達を攻撃すればいいし、わざわざ遠くへ離れる必要がありません。それに私が撃たれた時、相手はフルオートでした。距離が離れている相手を狙うのに連発したら、当たるものも当たりません。だからトラックの傍にいた人たちは素人です。
でも、そんな素人がこの場にいた誰にも気付かれることなく、窓の外に立つ仲間を気絶させることなんて、出来ますか?」
P90のマガジンを入れ替える――負傷した左手が本人の想像以上に動かず、非常に苦労した末やっとの思いでリロードする――と、コウやサクに頷く。
「ここにはまだ民間人がたくさんいる。……だから、外の敵は私達で無力化します、あの人達を守って頂けますか?」
そう小隊長へ頼む。それはヒカリにとっても決断を必要とすることだった。
「……ああ、当たり前だ」
ヒカリの見る限り、返事をするまでの一瞬に隊長はアズマの事を見ていた。だが今はそんなことを気にしてる暇はないと、頭を振って余計な考えを追い出す。
「じゃあ皆、外行くよ!」
工場の外へ一歩を踏み出そうとして……バランスを崩して傍のサナに倒れこむ。すぐにサナはヒカリの右肩を掴んで、転ばないよう支えてくれた。
「わっ……? ご、ごめんね、ちょっともつれちゃった」
そう言って立ち上がろうとするが、サナはその手を離さない。
「いいから。あんたはここで待ってなさい」
「え? いやいや、私も行くよ。あいつらも殺さず無力化するなら、私がいた方がプレッシャー……」
話してて、自分の視界がゆっくりと左に傾いていることに気が付く。シュンに預けられると、埃の積もった椅子に座らせられた。
「ヒカリ、さっきからふらふらだよ? それにずっと出血してる、アドレナリンが切れて体が悲鳴を上げてるよ。応急処置しないと」
先程までは激怒による興奮で痛みを感じていなかったが、今はじくじくと痛みだしている。全身を貫くような銃創と違い、高圧ガスによる爆傷は手全体を覆うように熱を持つ痛みが一秒前よりも増してきていた。
左頬が痛みに引き攣るが、右手でそれを押さえて立ち上がろうとする。
「でも、私がやんなきゃ、私がいないと」
「いいから、座ってろって。安心しろよ、俺たちが行ってくるから。そもそもそんな手じゃスナイパーライフルだって構えらんねえだろ」
ヒカリの頭を乱暴に撫でまわして、コウは大きく笑う。彼の豪快な笑顔はいつだって見る者を安心させてくれた。それに救われたメンバーは何人もいる。
「……わかった。じゃあ任せるね」
シュンとヒカリを残した幼馴染4人――サク、コウ、サナ、ミズキ――が3カウントで一斉に外へ飛び出す。
「敵は七人、トラックは一台っつってたわよね」
「ヒカリはそう言っていた」
「だったら訂正だな。トラックは二台、敵はもっとだ!」