2045年~2051年
■鷺城鷺花■
■2045年
■他人の意識を読む魔法師、自律真相の深層。それを制御するために魔術師となるが、特性が魔術ということもあって、エルムレス・エリュシオンの弟子となる。そしてまた、肉体時間の停滞を持つが故に、非常に長い刻を生きた。
■父、雨天暁。母、小波翔花。弟、雨天紫花。
■希代の魔術師として成長したが、逆に誰も殺せなくなり、自殺を禁じた彼女は、ずっと生きることになった。しかし、停滞のない世界において、寿命を全うしている。教育者としての側面もあるが、彼女の教育に耐えられる人物の方が稀であった。
■ジェイ・アーク・キースレイ■
■2045年
■教皇庁魔術省、異端の魔術師。信仰心がなかったため、半ば幽閉されて過ごす。その間、五冊の魔術書を書き上げた。伸縮志向、実換記術、影複具現、等価消華、式情饗次である。術式の開発者、魔術書の著者という点において、魔術の業界では有名。
■妻、凪ノ宮風華。娘、マリーリア・凪ノ宮・キースレイ。
■仕事でエミリオンの殺害を失敗したあと、屋敷で過ごす。見えざる干渉における一〇の槍、その教官をしていたことも。
■シン・チェン■
■2045年
■エミリオンの屋敷に滞在する禿頭の槍使いの男。風呂が大好きで、バスローブ姿でうろつくのでアクアによく怒られている。千本槍の最初の所持者。
■妻、アクア。娘、リウラクタ。
■朝霧芽衣■
■2049年
■軍部に間借りする組織、見えざる干渉の六番目の部隊、忠犬の一番目。破天荒、あるいは大仰な物言いや態度で、訓練校時代はトラブル吸引機と呼ばれていた。狩人認定証を持ち、狩人名は〈天の守り〉であり、コロンビア大学を卒業もしている。
■弟に朝霧才華がいるが、世界崩壊時まで彼女は生きていたことをずっと隠していた。
■鷺城鷺花とは親友である。四名の若者を育てることになったが、最後までとは行かなかった。ただし、エグゼエミリオン三番目の所持者として、後継の育成には成功している。唯一、鷺城鷺花と対等に戦闘ができた者でもある。
■蒼凰連理■
■2049年
■創造、破壊の側面を両方持つ魔法師、全から初へ。二つの統括といった意味合いも強い。世界崩壊時には、それなりの役目も負った。
■父、蒼凰蓮華。母、一ノ瀬瀬菜。
■ほとんど一般人と変わらないと思っているのに、周囲には厄介な連中ばかりが集まっていて、頭を抱えることがそれなりにある。
■マリーリア・凪ノ宮・キースレイ■
■2049年
■静謐なる不純物と教皇庁が名付けた魔術特性を持つ。かつて佐々咲七八と接触もしていた。鈴ノ宮邸にて侍女をしている。
■父、ジェイ・アーク・キースレイ。母、凪ノ宮風華。
■百眼■
■2049年
■雨天静の天魔。世界崩壊時には水龍ウェパードとして柱になった。
■雨天紫花■
■2049年
■雨天流武術を扱う。どういうわけか、花ノ宮紫陽花に、いたく気に入られている。武術の腕前としては、同期の中では飛び抜けているが、全体を見ればそれほどでもない現実に、迷いも抱いている。
■父、雨天暁。母、小波翔花。姉、鷺城鷺花。
■梅沢なごみ■
■2049年
■久我山の旅館で働いており、VV-iP学園の生活科に所属している一般人。母親の影響で、方言が混じったような口調で話す。武術は一切継いでいない。
■父、梅沢和幸。母、久我山紫月。弟、久我山茅。
■潦兎仔■
■2051年
■潦の魔術師として、肉体への施術をされ、代償と共に身体再生が可能となる。幼少期に兵器として売られ、使い切りでありながらも何度も帰還したため、ゴーストバレットと呼ばれた。その仕事に失敗した際に雨天彬に拾われ、組織に入る。兵籍番号は六一〇九。
■忠犬部隊の一人。冥神の後継者。真理眼と呼ばれる魔術品を目に組み込まれ、基本的に銃を扱う。
■転寝午睡■
■2051年
■運び屋を仕事にするエスパー。ESP使いとしてはかなり上位にいる女性。普段から眠そうな顔をしているが、熟睡することがあまりできていない。仕事となると、のんびりとした口調こそ変わらないものの、眠たそうな瞳の奥に、冷たさを孕む。