2008年~2011年
■姫琴雪芽■
■2008年
■世界の記録、その補助記録を担う魔法師。本人は楽天的な性格をしており、自身が魔法師であることに自覚的でありながらも、あまり気にした様子もない。働きたくなかったらしく、VV-iP学園の地下書庫で引きこもり生活をしていた。
■姫琴一夜に拾われて名付けられ、箕鶴来狼牙は弟にあたる。
■必要な魔法師であったが故に、ほとんど老化せずに生活していた。しかし世界崩壊時、魔法師の必要性がなくなったと共に、一気に老いて人生を終えた。
■箕鶴来狼牙■
■2008年
■人と人との縁を担う魔法師。間を繋ぐためか世界中を旅していた時期も長い。普段からスーツを着ており、言葉を荒げることもない性格をしている。しかし、逆に一人と親しくなるようなことは避けた。
■姫琴一夜に拾われ、姫琴雪芽が姉になる。
■姫琴一夜■
■2008年
■一夜の紅灯と呼ばれる、世界の創造を担う魔法師。世界の始まりから終わりまで、ずっとどこかに存在し続けている者。喫茶店の店主として生活していた時間が物語上では長く、かつては氷を売る商人でもあった。
■姫琴雪芽、箕鶴来狼牙を拾った。
■法則を使って何かをする、という人物ではない。ただ世界にとって、現世における重要なポイントとして設置した、因子のようなもの。けれど彼は、人としての生活を楽しんでいる。
■朧月啓造■
■2008年
■朧月流槍術の継承者であり、朧夜堂という骨董品店を営む。武術家としての腕はあまり語られてはいないが、きちんと修めている。
■朧月咲真が一人娘。
■骨董品を扱うためか、音頤機関や武術家との繋がりが深い。
■エグゼ・エミリオン■
■2008年
■本名は嵯峨公人。刃物を創ることに生涯を賭けた魔術師。死ぬまでに五本の刃物を創り上げ、それは世界崩壊後、更にその先にまでずっと存在し続けたと云われている。だが、彼はあくまでも友人との約束のためだけに、その刃物を創り上げた。音頤機関の設立者。
■椿青葉との間に、一人息子のエルムレス・エリュシオンがいる。
■彼の人生において、刃物以外にも何かがあったはずだが、残ったものは刃物だけだったろう。けれどそれは本人の話であって、傍にいた人たちの心にはきっと、何かが残っていた。ゆえに、決して、刃物だけの人生ではなかったはずだ。
■名無しの少女■
■2008年
■手にしているものを誰かに譲渡し続けた少女。世界の法則内では陥穽であると自他ともに認めていた。呼ぶ人の数だけ名前があり、ハジマリの五人として数えられることもあれば、数えられないこともある。
■本名は潦紅音。どちらの名も、他者に譲渡してしまっている。
■いくつもの案内板を立てるよう警告を作ったのは、東京事変の後になる。譲渡しなくても良かったものは、他者と交わす約束だけ。それを律義に守ったのが、ハジマリの五人ともいえる。
■如月容■
■2010年
■如月と呼ばれる魔術師。名無しの少女から、識鬼者の存在そのものを譲渡され、受け取る。それゆえに、東京事変の際に核として使われたのにも関わらず、世界のひずみに紛れ込むようある程度、生存を続けていた。
■如月槻寝、美登里の娘。如月夢撓との間に、寝狐を産む。
■二村双海■
■2010年
■芹沢企業開発課で生活をし、主任にもなった技術屋。開発品は多岐に渡り、結果的に当時からの発展にかなりの貢献をしている。エミリオンとはそれなりに親しく、似たような専門とのこともあって、話が弾むことも多い。
■宗伊との間に、息子の二村仁がいる。
■生粋の技術屋だが、顧客としての知り合いが多い。野雨に居を構えていることも理由の一つ。本人はただ、物作りをずっとしていたいと思っている。
■福原健三郎■
■2010年
■芹沢企業開発課に所属する男。双海からはフラーケン、などと呼ばれていた。面倒見が良い性格もあって、自分勝手な開発課の中でも、面倒の尻拭いをさせられることも多い。専門としているのも、宝石の研磨、カッティング、金属の削りなど、細かい部分。ゆえに、誰とでも関われる立ち位置。
■目黒さめ子■
■2010年
■芹沢企業開発課で受付をしている。双海からはめめ、と呼ばれた。外注ではなく、開発課に所属している受付で、主に上層部との折衝なども行うことがある。だが、基本的には内部の連絡などを回すのが仕事。ただ接客なので毎日の化粧が大変らしい。
■富桑要■
■2010年
■芹沢企業開発課に所属する女性で、ステレオなど音が出るものを専門に作っている。しかし、本人はあまり音楽を聴かないあたり、本末転倒な気もするが、作るのが楽しく、技術屋らしい、と表現すべきか。
■雨天彬■
■2010年
■雨天流武術の継承者にして、雨天静に唯一認められた男。早い段階で雨天家を出て、好き勝手に生きていた。軍属前には刀を二振り作っている。武術家として生きてはいなかったが、それでも、彼は武術家だった。
■息子に雨天暁。
■息子が生まれ、妻を亡くしてから、軍部へ出向する。とはいえ、軍人になったというよりも、その実力を見込まれて権限を与えられた状況に限りなく近い。彼がいたことで、エルムはかなり楽をした。
■如月寝狐■
■2010年
■電子世界と同化してしまった魔術師。狩人非公式依頼所Rabbitの統括を行っているが、五神からはニャンコと呼ばれている。本人はまったく認めていない。あらゆるネットワークを俯瞰できる形而界に存在を置いた。
■両親は如月夢撓、容。
■東京事変以降、現実の肉体へ戻れなくなる。世界崩壊後しばらく、形而界にてことの成り行きを見守っていたが、しばらくして眠るよう存在を消す。
■椿青葉■
■2011年
■三大意味と呼ばれる、意味を司る魔法師の一人。消失、使役の二名がぶつかり合った際に、状況を戻すために必要な一人。その必要性に迫られた際に、蒼の草原が封印指定区域となった。
■旦那がエミリオン、二人の間にエルムレス・エリュシオンが息子としている。
■ハジマリの五人の一人であり、魔法師ながらも普段は一般人とまるで変わらないため、物語に深くかかわることはなかった。
■守護神■
■2011年
■ハンターズシステムの設立者にして、最大の貢献者。最後まで世界に三人しか現存しなかったランクSS狩人である。元軍属だが、小柄な肉体からは窺えない実力を有した魔術師。顔が広く、知り合いが多い。若い頃には雨天彬や転寝熟と遊び、腕を競い合った。
■天野守という日本名を持ち、朝霧家との繋がりから、朝霧芽衣を保護した。
■残念ながら肉体への無理もあって、死期は早かった。アンクルサムが無茶をさせた、との意見もあるが、彼にとってその人生に一切の悔いはなかった。
■クイーン・レッドハート■
■2011年
■魔術師協会に所属する異端の魔術師。仕事内容が同族狩り、魔術師狩りに傾倒しているため、仲間内からも恐怖や嫌悪の目で見られている。
■ジェイ・アーク・キースレイと共にエグゼ・エミリオンへ挑み、敗北と共に組織を抜けた。
■鷺ノ宮苑花■
■2011年
■世界の意志の宣託を受ける家名の主。最初の世界崩壊を察知し、名無しの少女に制御を依頼した人物。
■娘は姉の鷺ノ宮散花、妹の翔花の二人。
■東京事変が起きた時点で既に、鷺ノ宮事件の想定を苑花はしていた。ゆえに、娘を産むことも相当な悩みがあったようだ。
■躑躅紅音■
■2011年
■喫茶SnowLightにずっといた存在に、名無しの少女がその名を与え、存在を明確にした。そして言葉もまた、名無しの少女から貰うことになる。そのため言葉の使い方、口調などが似通った。
■姫琴一夜が創造を担うなら、彼は破壊を担う破綻の破壊。外を出歩いてもあまり認識されることがない。フード付きのパーカー姿が印象的。