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最後に叶えたい事 5

桐谷はケータイをテーブルに置くと、ベッドにもぐり込んだ。


「…では、私はこれで失礼します。どうぞ残りの人生を有意義に、お過ごし下さい…」


「何だと?!お前が連れて行くんじゃないのか?!」


桐谷はガバッっと、ベッドから起き上がると叫んだ。


「ええ…私は、お迎え担当ではないので…担当の死神は、時間になったら来ますので〜じゃ、私はこれで…!」


と言って、死神は部屋の窓を乗り越えると、出て行ってしまった。


「おい?!ちょっと待て、ここは2階だぞ?!」


あわててベッドから出て窓の外をのぞくと、死神の姿はどこにもなかった…


「何だよぉ…一人にするなよぉ…」


不安そうに呟きながら、ベッドに戻ると布団をかぶった。



熱で頭が割れるように痛くなってきた…


時計の音が、やけに大きく聞こえてくる…


死の恐怖がジリジリと、胸に押し寄せてきて…


そして…かけ時計の針が、静かに10:00を指した。

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