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憂鬱な月曜日

「はぁー」

今日は朝から、なんというか自分の馬鹿さ加減に嫌気がさした。


「どうしたの紗枝さえ?」隣で電卓を軽快に叩きつつ声を掛けて来たのは光沢琴音ひかりざわ ことねだ。

同期入社組で飲みにいった際、サバサバした感じに好感を覚え仲良くなった。琴音もあたしのことを気に入ってくれたらしく、それ以来よく話すようになった。


「あのね今日朝、甘木くんと一緒になったんだけど」

「おーよかったじゃん」

琴音は事情を知っている。確かによかったのだが、あたしが馬鹿過ぎた。なぜあんな会話をしたのか未だに意味がわからない。自分がわからない。あたしは一体全体何がしたいのだろう。


「あーもう!」手ごろな廃棄していい書類をぐしゃぐしゃにし、ゴミ箱へ投げた、が外れたー。

「はずれー」と言いつつ琴音が、床に転がったぐしゃぐしゃに丸まった書類をゴミ箱へ入れた。琴音いいやつだ。


「何、喧嘩でもしちゃった朝から?」琴音はそう言って顔をのぞきこんできた。

「喧嘩より酷いかも」

「喧嘩より酷いってなにしちゃったの? 仕事であんまり関わらないから別に喧嘩してもあんまり影響ないと思うけど、なんかしたなら早めにあやまっときなよ?」

「謝るようなことじゃないから、大丈夫。心配してくれてありがと」


それ以上は琴音は突っ込んで来なかった。引き際もわかっている琴音すごい。


琴音ごめん、本当は謝るようなことなんだ、むしろ謝るべきだ。

だけど謝ったらなぜそんな”嘘”を言ったのか聞かれる。それに答えることが出来ない以上謝れない、もう、そういうことにするしかない。いやそういうことに出来るのか?

「はぁ・・・、どうしよ」

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