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プロローグ

なんだかまだまだ力不足ですね・・・是非読んでください。

僕たちはそろそろ消えてなくなるらしい……


プロローグ━……


それは世界の片隅でなにかの病に侵されてひっそり死んでいくとか、偶然と偶然が重なって出来た事象や、誰かの憎しみや悲しみと哀しみの矛先になるとか、自分の意思で人生に幕を閉じるとか、そんなことではなく、誰もが等しくある瞬間にこの世界から消えてしまうのだ。


だいたい、そんなことってあるだろうか…?


自ら死にたがっている人もいれば、この世の時の流れに身を置いて、苦しみや悲しみ、そして喜びに心を震わせ、そしてそれでも幸せだって言って死んでいくことを夢見る人もいるだれう。そんなバラバラな僕たちがある一瞬、この世から消えてなくなるなんて……


僕たちは神様か誰かが決めた命の光を、力強く光る命も、静かに光をともす命も、ある一瞬……消えてなくなっていってしまうのだ。


こうなると死という言葉にさえ意味がなくなってしまう気がした。死という言葉は生の対言語として成立するものである。生きているものがあって初めて死ぬという事象が発生するのであって、すべての命もが消えてしまう今、死ぬという表現は適切ではなかった。


じゃあ、消えるというのもおかしい気がした。

僕らはもう二度とこの世界に現れることはないから…なんとかなく次の生への旅立ちであるような死という言葉に比べれば、希望は薄い気がした。それに、こうなってしまった以上僕たちはみんな消えていくのを待つのみになるのだが、表に出て人々から死という言葉ばかり耳にしたのではさすがに気が滅入る。だから人々は消えるという言葉を使っていたと思う。


消える……


この言葉がこの時どんなに都合のいい言葉だったか…でも、そんなことは僕にはどうでもよかった………そう。


僕たちはそろそろこの世界と一緒に消えてしまうらしい………



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