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ランナーズハイ  作者: 鵲 壱汰
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プロローグとタイムリープ

2030年5月

高校を卒業して12年

30歳独身 単発バイトやったり飲食の配達やったりしてる。


自動車の免許取りそこねたな~

本当はバイクの免許も欲しい。そんな金ねぇけど。

休日は10時過ぎくらいに起きるかな。

12時までスマホいじって気が向いたら街へ出かける。

と言っても金使いたくないし、もっぱらぶらつくだけかな。

15時くらいに帰って昼寝して、19時頃起きて飯食って寝る。


最近は10分を超える動画が見てられない。

ショート動画をなんとなく見る。

もちろん2つ前の動画すら覚えてない。

4年前に初恋の子が結婚した。

小3からの友達だったけど、高校に入ってからは疎遠になった。

高校3年に上がってからまた少し話すようになった。

彼女の結婚式は欠席した。なにより金が惜しいと自分に言い聞かせた。


今の俺なら学生生活もっと頑張れた。

大人はみんなそう思うんだろうな。

外野はなんとでも言えるよな。

夜になると気が沈む。

自分もあの時なりたくなかった外野になった。


最近両親が離婚した。

聞きたくない離婚理由も沢山聞いた。

心配事が増えた。

心の拠り所の祖父母も死んだ。


生きていても喜びや楽しみが見いだせなくなった。

だから首吊って死んでやった。


心残りがあるとすればワンピースがなんだったのかってことぐらいかな。

せめて死ぬことでこの世界に中指立ててやりたかった。

いや、単純に俺がこの世界に負けただけか。


翌朝、柔らかな陽光がカーテンの隙間から差し込み、閉じた瞳を照らしているのがわかった。

母親の怒号が2階の寝室まで聞こえる。

龍之介!いつまで寝てんの!

その呼びかけに俺はゆっくりと目を開け枕元のスマートフォンを手探りで掴む。

やべ…バイト遅れる。

あれ?俺首つらなかったっけ?めっちゃ痛かった記憶あるんだけど?


「7時50分…」


てかここ実家?俺の部屋?

てか、このスマホ古くね?...3G?

...もしかして人生2週目入った?

そんなアニメみたいな展開あってたまるか。


階段の下の方から荒々しい足音が近づいてくる。

ドアがバタンと勢いよく開かれ母が仁王立ちで現れた。


「起きなさいって言ってる...!」

「ごめんなさい!」


遮るように俺は言う。


「さっきから調子悪くてさ…目眩するし頭痛が酷いし...」


母ちゃんは心配性なところがある。変に勘ぐられないようにせねば。


「え!大丈夫?風邪かい?熱はあるの?」

「いや、微熱だから安静にしとくわ。今日1日寝させてもらえる?」

「それはいいけど…初登校だっていうのに~体調管理ぐらいちゃんとしなさい。もう高校生なんだから。」


…やっぱりタイムリープしてる。

落ち着け。

やりたいことは決まってる。

人生2週目なんて願ってもないことだ。


「じゃあ今日は大人しく寝てるんだよ。学校には連絡しておくから」

「うーいさんきゅー」


俺は母ちゃんが階段を降りていくのを確認してからすぐにスマホをひらいた。


Twitterアイコン懐かしいな...

とりあえず仮想通貨買っとくか。


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