師匠
異能の強化を個人で行い始めてから約2週間が経った。創人はこの数週間で構造を理解した物体、構造が書いてあるものを見れば、再現できる異能へと進化した。ただ、再現はできるが、体内のエネルギーの消費が激しいため、そう何度も繰り返すことはできない。そして悟った。これが自身の異能の限界だと。
「わざわざ集まってもらって悪いな。」
朝、授業が終わってからそれぞれで異能の強化に取り組んでいたため、この様に全員が集められたのが久しぶりな気がした。
「何かあったんですか?」
死子山は聞いた。
「ある程度全員が最低限異能の使い方がわかってきた様なので、ヒーローが直々に異能の使い方を教える。」
糸田先生は言った。
「まぁ、詳しいことはこの後集合し直してから話す。弍替、佐々木、死子山、鬼音以外は後ろの言掛先生のところにいけ。今呼ばれた4人は残ってくれ。では、解散。」
「これからお前たちにはそれぞれヒーローの元に行ってもらう。今回はお前たち4人に近い異能を持ったヒーローがいたため、特別に指導していただける様になった。」
「それって、雄藍高校を出て、ヒーローに指導してもらうってことですか?」
「まぁ、そうなるな。本来なら3年からの取り組みのためお前達を行かせるつもりはなかったが、雄藍高校に深く関わりのあるヒーロー達で、断れなかったんだ。校長先生が許可を出した以上俺は止められない。明日からは雄藍高校に登校ではなく、今から渡す住所に行ってくれ。まぁ、色々なことが知れる良い機会だ。しっかり学んでこい。俺からは以上だ。」
全て言い終わると、糸田先生は紙を配り出した。その紙を見ると、一つの住所が書かれていた。
「ここって…」
創人の受け取った紙には、「株式会社イマジン」と書いてあった。
次回「株式会社イマジン」




