遠距離発動
「やあ、創人くん!」
話しかけてきたのは佐々木だった。彼女も異能の伸ばし方を悩んでいるようだ。
「佐々木さんは進んでる?」
「うーん…あんまり。」
「創人くんは?」
「僕もあんまりかな。」
「そっか。」
創人は今、作れるもの、作りたいもの、作れるようにしたいものなどを話した。すると、佐々木さんからこのような回答が返ってきた。「遠距離でものを作れるようには出来ないの?」驚いた。確かに、今まで何かもっといいような使い方はないか考えてはいたが、創人の異能は体内から作るというイメージが強く、体外から生成するという発想が無かった。
「ありがとう!佐々木さん。いける気がしてきた!」
創人は早速異能を遠距離で使えるよう、練習を始めた。
このグラウンドは、主に高地、平地、森林地帯、に別れている。この中の平地に創人、佐々木がいた。佐々木、創人の2人が異能の強化に励んでいる時、高地では…
「はっ!」
威勢のいい声と同時に刀を抜き、また鞘に戻す。その作業を鬼音は繰り返していた。そんな鬼音に、1人の男が話しかけた。
「よお、鬼音。順調か?」
死子山だった。
「順調も何も、俺はそもそも異能がないから伸ばしようがない。」
「…まぁ、それもそうか。」
「お前はどうなんだ?」
「あんまり進んでない。」
「意外だな。お前の異能はいくらでも伸ばせれと思ったのに。」
「あれ?お前はもう知ってるんだっけ。」
「ああ。お前の異能は確か、獅子、山羊、蛇、炎、氷、雷の六つだったよな。」
「ああ。逆に多すぎてどう伸ばしたらいいかわかんないんだ。」
「なるほどね。」
次回「森林地帯」




