2. SNSってなぁに?
私はふと気になった。
「ねえ、太郎はSNSやってるの?」
「SNS?それってなに?」
まさか、SNSを知らない令和の大学生が存在したとは…。まあ、機械音痴でスマホデビューしたてならしょうがないか。
「SNSっていうのは簡単に言うと多くの人と交流できるサービスのこと。メッセージアプリとか、写真や動画の投稿サイトとか。」
「う~ん、まだやったことはないな。でもみんなやってるみたいだしそのうち始めてみようとは思ってる。」
「そうなんだね。友人のきれいな写真の投稿とか見れて楽しいよ。」
「SNSで気をつけることとかあるの?」
彼は神経質なタイプでそのせいか、注意すべきことを詳しく聞いてきた。
「そうだねぇ。SNSは一種のメディア的な役割を果たすようになってきているんだけど、発信者が個人だからかなり情報に誤りや偏りがあることが多いんだ。だからニュースサイトよりも気をつけて情報の信ぴょう性を確かめなきゃいけないんだよ。間違った情報を広めてしまうと自分自身も加担したことになっちゃうからね。」
「なるほど、情報は早くたくさん得られるけど情報が正しいかはニュース以上に自分で判断しなきゃいけないんだね。」
最近、著名人の偽りの発言投稿や自然災害のときのデマ投稿などが相次いでいる。多くのSNSでは「いいね」や「再投稿」が簡単にできるようになっているが、元の投稿が重大な社会問題を引き起こしたりして法的措置などがとられる場合、再投稿をした人も対象となってしまうことがある。自分の投稿でなくてもほかの人に伝えるという責任をもつ必要がある。
【SNSには正しい情報ばかりではない。フェイクニュースやデマ投稿などに気をつけ、自ら拡散しないようにするべし】