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橋の上の少女  作者: 和(いずみ)
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しばらくはお別れ

結局昨日はそれ以上聞けなかった。しずくちゃんが言っていた結界ってどういう意味だろうと考えながら神輿橋に向かった。

 正午すぎ、眩い太陽の光が水面を照らす。その上に架かる木製の橋は歴史を感じさせてくれる。

 「いい天気だねー」

 いつもの様に橋の中央で立っているしずくが話しかける。幸は早速、結界の事について聞いてみた。  

 「まぁ簡単に言えば、あの世とこの世境目かな」 

 橋にもたれながら、しずくは言った。

 「幸ちゃんは、そういうの信じる方?」 

 「私はよく分からない。でも、しずくちゃんの言う事は信じる」 

 「ありがと。私、幸ちゃんと出会えてよかった」 

 はにかんだ笑顔で、しずくは言った。

 幸はその言葉に、「ありがとう」と返そうと橋を見た時、彼女の姿は無かった。 



 お盆休みも明け、いつもの仕事に追われる毎日を過ごしていた。 

 あれ以来、しずくに会う事は無かった。ときどき思い出す事がある。しずくがはにかんだ笑顔でいった、あの言葉が。              

              

 

                             

                                

           

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