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06 泰時と桂
泰時は許婚の若菜を愛しいと思っていました。
若菜が急死したにもかかわらず、桂との婚礼が決められていたことに、自分には何一つ許されていないのだと嘆きましたが、それでも桂と生活していこうと思っていました。
桂は突然離縁され、泰時との結婚を決められて呆然としていました。伯父の義村からは、三浦には年頃の娘がいない。三浦と北条の婚礼は幕府のために決められたことであり、桂が泰時に嫁いでくれれば、折を見て(一年もすれば)先夫の許に戻れるようにすると言われ、泣く泣く従いました。
しかし、妻:桂を離縁させられた夫は、それを恥辱と思い自害しました。安達は三浦の仕打ちを深く恨み、両家は対立するようになっていきます。
桂が夫の死を知るのは、泰時に嫁いでずいぶんとたってからで、そのショックで流産してしまいました。桂はその後も妊娠しますが、流産してしまうのでした。
やがて桂は、心を病み、泰時を恨むようになっていきます。
最初は、桂とやっていこうと思っていた泰時でしたが、桂との生活に疲れ、仕事に没頭していきます。