14 旅立ち
茜は政子に、今、北条と三浦を争わせる事はできない。
朝時が泰時を襲うわけはない。
自分は、実朝の側室になって、立派な跡継ぎを生むから、この争いを鎮めて欲しいと頼みます。
朝時は、解放されれば、今まで通りに実朝に仕え、泰時ともうまくいくはずだが、事件の原因とされる自分が泰時の妻になれば、泰時は桂を自害に追い込んだと言われ続ける。
泰時にキズをつけたくない。泰時にはもっと良い相手と一緒になってほしい。
自分は丈夫だから、実朝の側室となって跡継ぎを生んでみせると。
政子は茜が実朝の側室になってくれるのであれば、義時を説得して、今回の事は桂が強盗に殺され、たまたま居合わせた泰時に斬りつけた。朝時はその場に居なかったことにすると、約束しました。
泰時は、茜が政子の許に行ったと聞き、茜は自分よりも、実家を(沙夜・朝時)を選んだのだと、なぜ、自分を頼ってくれないのだと、悲しくなりました。
そんな騒ぎの中、実朝が音曲の宴をするので、朝時や沙夜達を呼びようにと命令を出します。
実朝からの命令なので、義時も従わざるを得ず、朝時や沙夜、茜が御所に呼ばれました。
実朝は朝時の笛に聞き入ります。
実朝は名越の時政邸で育てられ、朝時も名越にいたので、二人は幼馴染でした。
朝時は日子から笛を習い、京から師を招いて笛を学びました。
実朝はひとしきり朝時の笛を聞くと、
朝時は笛の稽古を忘れてしまい大変不満である。京で秘曲を習得するまで目通りはかなわない、鎌倉を追放すると言います。
朝時は、その言葉に深々と頭を下げ、自分の髷を切って、実朝に差し出します。
これによって、朝時は御家人ではなくなり、幕府(義時の)支配から自由になりました。
朝時と沙夜はその夜、京に向けて出奔します(朝比奈三郎が三浦と話しをつけて、二人は船で逃げます)朝時と沙夜の出奔については、事前に高明を通じて時房と話をつけ、昔、沙羅が暮らしていた邸に向かいました。
桂の自害と泰時の事件は「なかった」ことにされ、朝時が実朝の勘気を蒙って出奔。
茜は、侍女として御所に仕えるという形になりました。
実朝が茜を側室として呼ぶことはなく、八重が実朝の寵愛を受けることになります。
時房は沙夜と朝時が平穏に暮らせるなら、この先、二人に会えなくても仕方ないと思うようにしていました。
朝時にとって、いつも実父:義時に脅かされている生活よりも、沙夜と二人きりで暮らル生活が幸せだと分かっていました。




