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懐かしき荷物係

ここは南の端。サウスエンド。


仲間と合流。


おい文豪遅いぞ!

顧問の叱責が飛ぶ。


急いでフィールドに出る。


もう行ってしまったか?


港までの循環バスが遠くの方に去っていく。


くそ! もう少しだったのに。あと一時間も待てない!

ホセったら。歩けばいいじゃない。

この道をかい?


猛獣注意の看板がそこら中に立てかけてありとても危険である。


仕方ない行くぞ!

顧問?


儂も賛成じゃ。

文豪さんまで。全く仕方ないな。


地図を広げる。


ホセを先頭に顧問、光の戦士と続き文豪は四番手。最後に蓮となるのだが……


一キロを過ぎたあたり、十分もしないで蓮が音を上げる。


どうした蓮?

顧問! 私もう無理なんです。


辞めさせてください! 私この部活に向いてないんです。

蓮!


顧問!

辛いが我慢しろ!


だってだって重いんだもん。

我慢しろ! 我が儘を言うな!


顧問! 顧問!

顧問は相手にしない。


蓮は甘い言葉を囁く。


文豪! お願い! 疲れちゃった。

しかし……


お願い!

うむ、だが……


お願い!

まったく仕方ない。儂が……


えっ?

応援してやろう。


違うでしょう。

分かった分かった、儂が持ってやる。


ありがとう。助かったわ。それで……

最後まで持ってやる。それで文句あるまい!


文豪大好き!


満更でもない顔の文豪。


ほらこれ。よろしくね。


連の荷物が大半を占めている。

左手に鞄、右手に袋を抱え、後ろにも一つ。自分の荷物をプラスしてかなりの重さでぶっ倒れる寸前。


この中で一番の年長者が大変な思いをする悲劇。いや喜劇か?


蓮は道具袋を片手にはるか前方を歩いている。

ルンルン気分とは死語であろうか。


再びの荷物係。文豪にはお似合いと見える。


待ってくれ! 息が! できん!

出来てるでしょう?


息が苦しい! 死ぬ! み…・・・ 水を! くれ!

もう大袈裟なんだから文豪は…… 行くよ?


何たる仕打ちか?

前回と全く同じ立ち位置。情けない限りである。


どこか懐かしい気がする。


夏……


笑い声に交じり幽かに反応する者が前方に。

気のせいであろうか。


文豪さん置いていきますよ。

顧問は痺れを切らし後方に投げかける。


ちくしょう! これも試練。乗り越えなくてはいけない。

文豪は本気を出し列の最後に引っ付く。


もう文豪たら。離れてよ! 暑苦しい。汗臭いし爺くさい。


出発した。

とにかく出発したのだ。


魔王を倒す壮大な冒険の序章。


五人の勇者。


見習い二人。

戦士

光の戦士

このたびの主人公。隊長の顧問。


顧問!


目の前に猛獣が現れた。


攻撃しますか?

捕獲しますか?


落ち着け! ホセ君。蓮さんと君は下がっていなさい。


文豪は勇敢に立ち向かう。


サウスベアーが威嚇を始めた。


文豪一振り。


しかしナマクラ刀は猛獣には効かない。


光の戦士がもごもご。発散!

サウスベアーが黒焦げになった。


全員のレベルが上がった。


小熊二匹ゲット。


ゲインは五千引かれた。


どういう事?


続けて二体のサウスベアーが襲ってきた。


アドハーツは陣形を整える前に連続攻撃を食らった。


猛獣は怒り狂っている。

どうやら奴らの縄張り。


文豪は反撃に出る。

だがすぐに返り討ちに会う。


発散もかわされてしまう。


どいて下さい!


顧問は刀を二つ持つ。

二刀流スタイル。


一気に振り下ろす。


サウスベアーはいとも簡単に始末される。


文豪と光の戦士が傷を負うも深くはない。

放っていても問題ないだろう。


ホセと蓮はレベルが上がる。


急ぎますよ!

顧問の号令で一同ダッシュ。


文豪が遅れる。


連帯責任。もう一周。


文豪再び遅れる。

足が止まりかける。


連帯責任。もう一周。


顧問の冗談はさておき


ようやく港が見えて来た。


                            続く


アイテム

地図 近くのショップで購入可能。

通貨 ゲイン 第一クールから固定。





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