アドハーツ
第二クール
ただゲームがしたいだけ。 文豪転生
改め
ただ旅がしたいだけ。 文豪覚醒
文豪の冒険
文豪は意識を取り戻した。
あーよく寝た。ここは何処じゃ?
お客さん。気づかれましたか。
儂は誰じゃ? ここは何処じゃ?
お客さん。ここは南の果てサウスエンドでございます。
して儂は誰じゃ?
お忘れですか。あなたは勇者様ではありませんか。
そうであったか。しかし儂はあまり記憶がなくてのう。
文豪は少し前の記憶を辿ってみた。
ハブに戻された文豪。鮮明に記憶された夏や仲間たちの思い出が徐々に失われていることに恐怖を感じていた。
おい虫! 虫はおらぬか?
だから私はティンだってば!
虫よ。儂は大丈夫だろうか?
ハイハイ気にしないで。細かいところは忘れていくものよ。
あなたは冒険者。必要な記憶以外は薄れていくもの。でもそれで支障をきたすことはないわ。余計な思いは何の役にも立たない。
だが夏は!
仕方ないの。先を急ぎましょう。いつかまたどこかで会えるわ。
しかし……
大丈夫!
夏…… がどうしたかのう。
文豪は夏の記憶を失いつつあった。
さあ、冒険に出発よ。まずは仲間集めから。分かってるでしょ?
冒険か? 気が乗らないのう。
ティンは大人しくなった。
文豪は竿を手に夜釣りに向かった。
冒険? ふん、そんなもの。儂はここでゆっくりしたいだけじゃ。
文豪は近くの川で夜釣りに興じる。
釣り人も多くおり文豪もその仲間入り。
釣れたかのう?
兄さん。今しがた大きなのが釣れたよ。ほら見てみるかい。
バケツに黒い影が蠢く。フナだろうか。かなりのサイズだ。
食べるのか?
ああ旨いぞ。食べてみるかい?
いや遠慮致す。
それは残念。ははっは。
男は隣の男に自慢しだした。
結局文豪の竿には魚一匹掛からなかった。
夜釣りは不慣れとはいえ気晴らしにもならなかった。
夜も深くなりそろそろ帰り支度をしようと竿を上げようとした時強烈な引きがあった。
文豪は合わせを急いで行い、仕留めようとするも相手も強者。なかなかゲットさせてくれない。時間をかけ体力勝負で臨むもあと一歩のところで糸が切れる。
魚影は立派で月夜に浮かぶシルエットは美しい。幻想的とでも言おうか。
残念無念。
元気をなくした文豪の前に四人の勇者が現れる。
いい加減にしてくださいよ!
もう寒い!
ブツブツ……
あなたが文豪さんだね。私がこの隊を仕切る隊長。顧問だ。
まったく。集会に参加しないなんてありえない!
ミスコーデルもお怒りよ。
この私が何とかしましたがもう少しで失格。即魔王の里に強制転生の地獄ですよ。
次はないですよ。わかりましたか?
文豪に仲間ができた。
一人は少女。活発なティーンで盛り上げ役。見た目も良い。化粧が濃いのと空気が読めなさそうなのが弱点。
私は蓮。よろしくね。
見習い。道具係。
二人目は若者。機嫌が悪く態度はデカイが上の者には従順。隊長の指示に従う。好青年。見た目も悪くない。中の上か。
俺はホセ。頼みます文豪さん。
見習い。地図係。
三人目は謎のナイト。サマーマン。
大人しい。声が聞き取れないぐらい小さい。
仮面とマントで正体が分からない。
謎のマスクマン。
光の戦士。
一言も発しようとはしない。
若干緊張気味。
頭が混乱しているのかもしれない。
四人目
すまないね。無口な奴で。能力は間違いないはずだから。
今回の冒険の主人公。
リーダー。
物腰が柔らかく。誰からも好印象。隊でも頼られる存在。
そうだ。文豪。今、このチーム名を考えていたんだ。何か案はあるかい。
うむ。文豪と愉快な仲間たち。
却下。ダサいのはやめてよ。
蓮は無いのかい。
私は……
自分の世界にはいる事五分。具体案を提示せず。失格。
顧問! ハーツはどうでしょう。
ホセの提案に納得が行かない顧問。
うーん。少し足りないな。アドハーツはどうだろう。
アドねえ。
アドベンチャーを意識したんだが。
いいでしょう。顧問に従いましょう。
賛成。
賛成じゃ。
全員一致で採択。
チーム・アドハーツは冒険の扉を開いた。
うーんよく寝た。
お目覚めですか?
儂は誰じゃ?
あなたは勇者様です。お忘れですか?
いや覚えておるわ。
文豪は宿屋を出る。
続く
登場人物
蓮 ヒロイン候補 見習い 荷物係
ホセ 読者目線 見習い 地図係
文豪 トラブルメーカー 戦士
サマーマン 謎多き者 光の戦士
顧問 このクールの主役 リーダー