Ep.6 エルフの里へ
・オウル 今作主人公。濡れ羽色の長髪の女性。精霊術使い。
・レオ・グライフ 悪魔。銀髪金眼の男性。
・ベアンテ 竜人。騎士風の長身の女性。
翌日は朝から少し雨が降っていた。
外での行動を阻害するほどではないし、従者の竜人さんがカッパをくれた。
ポンチョ型のそれにはほぼぴったりのサイズだった。
動きを阻害しないように魔術が仕組まれていて、通気性も乾燥も魔術で補われている。
魔術って凄い。
目を閉じた竜人さんからサンドイッチの入った紙袋を貰った上、鱗のお守りをくれた。
ベアンテさんが作ったものらしく、曰く竜人の鱗には無病息災や身体健勝などの意味合いがあるらしい。
「ありがとうございます……また、来ますね?」
コクン
グライフさんが屋敷の奥からやってきて丁度同じ型のカッパの袖に腕を通しているところだった。
「さて、エルフの森まで飛ぶか」
「おはようございます、グライフさん。朝食貰ったので移動中食べましょう?」
「ん」
少しまだ重そうな瞼をしているが、もう少し経てば軽くなるだろう。
「そういえば、ベアンテさんは……」
「昨夜から他の飛竜の巣へ行っております。何分一つの巣の飛竜達を移動させますので」
「そうですか。また挨拶に向かいますって伝えておいてください」
「かしこまりました」
グライフさんは準備が出来たようで、私の方を向いていた。
手首辺りを握られ、上に投げられた。
「はっ?!」
「ベアンテによろしく。じゃぁな」
昨日も感じた浮遊感。いやでも
「もう少し扱いを考えてくださいよっ!」
--
薄く伸びた雨雲は日の光を取り入れながら地面に向かって雫を落とす。
その雫が下へ下へと落ちていくのを眺めながら何もないところを歩いていた。
「空中を飛ばずに歩くのは、体力の問題ですか?」
「俺が体力無いみたいに言うな」
「そんなつもりで言ってませんよ。昨日も思ったんです。この能力って相当体力使うんだろうなって」
「……まぁそうだな。俺が受け持つ負担を少しでも軽くするために空中を歩くという手段を取っているのは違いない」
「なかなかできない体験ですから、これはこれで」
雫とともに嬉しそうな顔の精霊様たちが空中で遊んでいる。
雨粒を引っ張ったり、一緒に落ちて行ったり。楽しそうだ。
「原理について興味あるか?」
「ありますとも。元々魔術について知りたくて森から出てきたんです」
「そうか……今俺はこの能力を"移動"の名目で使っている。昨日のように一気に飛ぶのは短距離でも中々に疲れるんだが、昨日はお前がうるさかったからな」
「はい?」
じゃあここで騒いでみようか。
「今浮いてられるのは俺の能力十割というのを忘れるなよ?」
「む……」
「はぁ……で、だ移動するにあたって人型や四足獣なんかは足を使う。この辺りは説明が少しムズいんだが、簡単に言うと悪魔と契約者の理論と同じだな」
「"移動する"という行為じゃなく、"浮く"ということに重点を置いているんです?」
「大体そんな感じだ。浮いて、方向を決め、その方向に向かって指定したモノを指定した速度でってやるより、浮かせるだけのほうが負担は少ない。まぁ空中でどれだけ足を前に出しても進めるもんじゃないんだが、"方向"と"速度"の指定を足が補っていると言えばいいか」
空中を踏むという何とも言えない感覚は少し気持ちがいい。
波紋のような模様が一歩一歩に付き添うのもまたキレイで少し跳ねてみたくなったりする。
「お前はそうでもないが、重ければ重いほど空中に浮かばせる力は強くなる。あまり無駄な動きをしないでくれよ?制御する身にもなってくれ」
「むむ……」
釘を刺されました。
「まぁ入り組んだ森の中で、重くなっていく足を我慢しながら歩くよりずいぶん楽ですね」
「もう一度言うぞ? 制御する身にもなってくれ」
「グライフさんが私を抱えてみますか? そしたら浮かばせるのは一人で済みますよ?」
ころころと笑いながら前を歩く銀髪のたなびく背中にそう言ってみると、ぱちくりとした目がこちらを見てきた。
「なんだ。それをしてもいいならするが」
「え?」
人差し指の先をこちらに向け、くいっと曲げたのが見えた瞬間、ぐんっという引っ張られる力を感じた。
そうして気が付けば目の前に金色の瞳があって……
「……こちらの方が楽なのは分かりました。ですがせめて一言ください」
「お前が言ったんだろう? それよりもカッパが気になるな……」
「"願い給う 天雫が逸れる力を"」
「……応用利かせすぎだろ。少しまた浮かばせるからそれ脱げ」
「精霊様の雨粒で遊ぶ口実を作ったまでです。私は濡れたくない。精霊様は雨で遊びたい。グライフさんがいるからすこしおっかなびっくりしている精霊様もいますけれど」
私たちがいる所にだけ雨が降らない。
小雨だから元々気にするほどでもなかったのだけれど……これをしなかったのは私が極力精霊様に頼らないと決めているからだ。
自分一人では出来ないこと、手伝ってほしいと思ったこと、そういう時にお願いするのであって、決して道具ではないからそう決めた。
もっとも、頼りきりな気がしてならないのだが……
「自力で出来る事は自分で、か。魔術にもそう思うのか?」
「グライフさんの負担を考えるとそうですね。少しずつ自分だけでもできるようになりたいものです」
「それぞれの負担はゼロにはならないがな。人間は悪魔がいるから魔術が使えて、悪魔は人間がいるから成長につながるんだ」
「共存ですね」
カッパを丁寧に畳んで仕舞っておく。
グライフさんが乾かしてくれたのでカバンが濡れるということはなさそうだ。
「……精霊術と魔術、か。懐かしいもんだ」
「どういうことです?」
「精霊術に必要なのは精霊。魔術に必要なのは悪魔。精霊術士に魔術師。霊獣に魔獣。精霊と悪魔が手を取り合ったら?」
「……そういえばグライフさんを精霊が避ける理由をはっきりと聞いてませんでしたね。何でなんですか?」
「あー……単純に俺のことが怖いんだろう」
何とも言えなさそうな顔で前を見ている。
それだけでは無さそうだが……
「それで、精霊と悪魔は仲良しこよし出来ないようになる原因が過去にあったんだが、その原因というのがな……」
「というのが?」
「……"魔法使い"という連中がいてな」
「魔術士とは違うんですか?」
「似てるが随分違う。なんとか術って名前のモノの母親みたいなもんだな。精霊術も魔術も、俺が一度使って見せたことのある結界術もすべて、魔法から派生した術式だ」
「そういえばありましたね。結局どういうものか分からなかったんですが」
「見せよう」
そう言ってグライフさんは懐から一枚の紙を出してきた。
見かけで判断してはいけないとはよく言いますが……人一人を片手で持ち上げれるの普通に驚くんですが
取り出した紙をピッと投げると空中でピタッと止まった。
「あの紙を中心に円形の壁が今出来上がっている。魔術が攻撃に秀でているのに対して、精霊は支援。結界は防御という感じだな。まぁ魔術師や悪魔も馬鹿ではないし、他の術にも言えることだが、特化していないものが使えないというわけではない。使いようによっては精霊術による攻撃が結界を砕くこともある」
結界を砕いた経験はないが、確かに精霊様のお力を攻撃に運用したことは多々ある。
「結界の耐久力と紙に書いた文字の精緻度が持続時間だな。極東の結界術士達は字が独特でキレイなものが多い。何かの機会に見せよう」
「ありがとうございます」
紙を手元に戻したグライフさんは次にと口にした。
「魔法についてだ。他にも色々術があったりするが今はいい。それぞれの得意分野やメリットを合わせたものが魔法みたいなものだな」
「先ず、魔術について。魔術は悪魔との契約の元、行使の出来る魔力を以て使う術だな。悪魔と契約という関係を結ぶから、信頼関係が最悪無くても扱える」
「精霊術は精霊様との信頼関係が大切ですが、私自身に何かしら代償があるわけではないですね……」
「そうだな。結界術は文字を媒介にする。これも代償は無いが、極東で広がっているからこちらではあまり見ないな」
「……そして魔法はそれの"良い所取り"」
「ああ。単体で行使可能な上、成長性も見込めるし代償は無い。魔法陣というモノを使って発動させる。結界術は紙に書いていたが、魔力を消費すれば何もなくても宙に魔法陣を描ける。消費魔力は文字を書くだけだから無いに等しいから、それこそ今のお前でもできる」
私の魔力量でもできる……
「魔法は今では潰えた技術だ。文字を書くのは出来るが、魔法は使えんからな?」
「使えないんですか?」
「魔法の行使の仕方を知らないだろう? 魔法陣を偶々描けたとしても意味を理解していなければ発動はしない」
「……グライフさん魔法について詳しいですね」
「世の中色んな事があるんだ。知らない方がいいことも知ってはいけないことも耳に入ってしまう。お前もいつか魔法について聞いた今この時間を後悔するかもしれない」
「そうですかね?」
「そういうやつを知ってる」
ぽつぽつとしていた雨も上がり始め、休憩ということでいったん降りることに。
森の中で少し影になった濡れていない所に腰掛け、貰ったサンドイッチを二人で頬張る。
「……おいしいですねこれ」
「長命種の料理人はそれこそ料理に掛ける時間が長いからな。こういう軽食を軽んじてないんだと思う」
「通りで……」
野菜も瑞々しく、挟まれたお肉も美味しく、噛み応えがある。飛竜や竜人の人が食べるお肉なんだろうか……
「……お肉が噛み切れないです」
「人間の顎に合ってないのかもな」
グライフさんが水筒をくれました。
「少しは柔らかくなるだろ。味は強めだが、栄養豊富でな」
「……苦ッ」
「水分には変わりない」
体によさそうと言えばよさそうなんだが、苦いし決して美味しいとは言えない。
少し舌を湿らせる程度に含み、お肉を噛む。
「……そういえばエルフの里って私の出身の里以外にもあるみたいな話してましたけど」
「あるぞ。まぁこれから向かうお前の里は大きい方だな。細々としている里もあるが、獣人と結託しているのはあそこだけだ」
「へぇ」
「エルフもなかなかの排他的な種族だからな。利害が一致したからと言って他種族の手を借りているあの里の様子を知っておきたくてな」
むぐむぐと頬いっぱいにしたグライフさんはそこから飲み込むまで喋らなかった。
喋れなかったのかもしれない……少しむっとした顔をしていたから、一気に口に含んだ肉が思ったより硬かったのだろう。
「……さて、そろそろ行くか。少し歩いてから飛ぶ」
「んぐ、はい」
--
森は地面がぬかるんでいて獣道のような比較的歩きやすそうなところも足を取られそうだった。
グライフさんは難なくすたすたと歩いていたが……
「随分辛そうだな」
「グライフさんこそ実は浮いているんじゃないんですか?」
「文字通り、踏んできた場数が違うからな。雨が降りしきってほんの少し先も見えないくらい夜の森の中で戦ったこともある」
「……今いくつくらいで?」
「さぁ……忘れたな」
「へぇ……」
体格は少年というほか無いし、悪魔を他に見たことないから何とも言えないけれど。
「体幹を鍛えておけば歩くのも何するにも楽になるぞ。無駄な力も抜け」
「体幹トレーニングですか……私そんな力んでいるように見えますか?」
「そうだな……なんというか、必要以上に力を入れている。魔力のコントロールも出来るようになれば体力ももっと保てるだろう」
「魔力コントロールですか……」
「魔力は血とともに体中を循環している。逆説的だが、魔力のコントロールができれば血液の緩急や酸素の量なんかもそれが出来る」
グライフさんは私の目の前で手を握ったり開いたりして見せながらそう言った。
そんな力があるようには見えないが。
「まぁまずはお前の魔力量の底上げが第一だな」
「こう一気に増やす方法とかないんですか?」
「あったら誰も苦労しない」
「ですよね」
とりあえず意識的に足を動かすことにした。
流石に言われたからとはいえ、血液の循環を感じ取れるわけなく、うんうんいいながら歩く。
グライフさんはなんだが笑っているようだったが、その顔を見る余裕はなかった。
その後、少し開けた場所に出るとそろそろ飛ぶと言った。
「ここまで歩きでしたが……」
「助走みたいなものだ。飯も食べたろ? 少しは動かないとな」
「少し……? というか屋敷から飛ぶときは助走なんてなかったじゃないですか」
「いいんだよ細かいことは。ほら飛ぶぞ」
浮遊感を身体が襲う。
急だったものだから、体勢を崩したが、何とか持ち直せた。
「いい加減慣れたか?」
「わ、笑わないでください! ほんの数回しか経験してないですし!」
「今後何度でも経験できるんだ。よかったな?」
「よかったかどうかは今後によりますね!」
そんな会話をしていれば森に降りる前と同じ程度の高さまで戻ってきた。
そこからはまた私を抱えて歩くそうで。
「さて、少し急ぐか」
「へ?」
「見本を見せてやる」
ぐっと体に力が入ったのが分かる。
空中を踏み抜くというのは未だよく分からない感覚だが、次の瞬間にはかなりの速度が出ていた。
下に見える森は一気に後ろへと向かう。
減速の後一瞬の停滞を挟んでさっきと同じような衝撃に包まれる。
すると途中から高度の下がり方が変わった。
「グ、グライフさん? なんか疲れてきてます?」
「ん? あ、いや踏み抜きの仕方を変えたんだ」
またさっきより強めの、浮かんでいるという実感のない踏み抜きの衝撃が来た。
「喋るとした噛むぞ。原理を聞きたいんだろうから伝えるが」
喋るなと言われたので頷く。
実際何が起きているのか聞いておかないと抱えられている身としては安心できないのもある。
「さっきまでは空中を歩けるように魔力を回していたが、その場合着地するまでの間にも魔力と体力を消費する」
鳥が高高度から急降下する時、羽を畳む。さっきまでは急降下中も羽ばたいているような無駄があったそうだ。
その無駄を省き、更に遠くへ速く行けるようにするため、方法を変えたのだとか。
「今しているのは踏み抜きに合わせて魔術を行使するという手段だ。こうすれば次の着地まで魔力を消費しなくて済む。まぁ体感しての通り、安定性はガタガタだがな」
着地の衝撃がまた伝わってくる。
遠目に帝国の城が見えた気がした。
「そろそろ着くか?」
「わか、りません!」
危うく舌を噛みそうになった。
「あれが城で、あれがこの前いた森……あの辺りか?」
「一旦! 一旦降りましょう⁉」
必死に胸元の辺りを叩き、催促する。
この体験がトラウマにならなければいいが……
「分かった。分かったからそれをやめろ。バランスを崩してもいいのか?」
「んぐっ……」
私を気遣ってくれたのか、降りるスピードは随分ゆっくりしたもので、着地した場所はベアンテさんと初めて出会った辺りだった。
ここにあの飛竜が鎮座していたなぁとか思いつつ、先程までの恐怖体験を記憶の奥底に閉じ込めた。
「さて、この森から向こうの方だったか?」
「え? あ、ああ、そうですね。私の方向感覚は今ぶれっぶれなので当てになりませんが……」
「向こうが飛竜と会った国境の街で、向こうが首都だ。で、北があっちだな」
「そこまで分かるなら私に聞かなくてもいいんじゃないんですか?」
とりあえず記憶とグライフさんの言った情報を頼りに歩きだす。
ただ、このまま行くと里の裏辺りに出てしまうので、正門の方に歩きながら向かう。
と言ってもこの森に入った時点でエルフ様に見つかっていると思うのだが……
森の中を歩くこと数十分。グライフさんが止まり、きょろきょろとし始めた。
「どうしました?」
「……いや、誰かに見られてるな、と」
「誰かに?」
「さっきから視線を感じてはいたが、近づくにつれ殊更強くなってく。エルフか?」
森からの視線がグライフさんには分かるらしい。
「獣人の皆もそろそろ来るかもしれませんね。視線は森を介したエルフ様の森だと思いますよ」
「哨戒班でもいるのか? 争う気はないが、その気なら加減は出来ないぞ?」
「私を連れてる辺り、脅しているように見られてるかもしれませんね?」
笑いながら歩き始めると、グライフさんはまだ止まっていた。
「?」
「俺の後ろを取るとは、獣人も捨てたものじゃないな」
がさがさという音共に、哨戒班で知り合った獣人が数人。
「……この距離で気付かれるとは、何者」
「何、怪しいものではない。そこにいるオウルと魔術契約をした悪魔だ」
「……」
ちらっと私の方を見てきたので何の気なしに頷いておく。
実際何もする気はないだろうし、嘘も何も言ってないが。
「魔術契約……まさか本当に魔術師になって帰ってくるとは」
「まだ魔術については何も知らないよ。でもこのグライフさんは何でも知ってるし、エルフ様に会いたいって言ってて」
「エルフ様に? 無理だということはお前がよく知っているだろう。エルフ様に会えるのは一部の獣人だけで、里に入ることは出来ない」
「エルフとは顔見知りでな。とりあえず通せ」
顔見知り?エルフ様と?
尚更私いらなくない?
「……その顔見知りというのがこの里の者という証拠は?」
「証拠? ムズカシイことを言うな……」
「隊長。エルフ様よりお達しが……」
耳打ちされた隊長は少し目を見開き、伝達の獣人の方を見た。
「……案内する。ただし、私はエルフ様の里には入れないのでな」
「いい。俺とオウルが入れればな」
「私も?!」
獣人の隊の人達も私を見た後グライフさんの方を見た。
グライフさんは早く行けとでも言いそうな顔だったが……
「エルフについても、知っておけ。完全に精霊術と馴染める種族だ」
「はぁ……」
それは知ってますが、何かまだ私が知らないことがあるのだろうか。
隊長の先導の元、森の中を進む。
道中外の話を獣人の皆と話した。隊長からは警戒心が足りないと怒られ、そこから皆黙ったのだが。
獣人の里に着き、私に手を振る知り合いもいれば、グライフさんに怪訝な目を剥ける友人もいた。
そうして、里の中にそびえる私が近付かない大きな門の前に着いた。
この中に、私を拾ってくれたエルフ様がいるのだ--
こんにちわ。御堂瑞駆です。
今回はエルフに会いに行こうというお話しでした。オウルにとっては帰省回ですね。
そんなに回は経てないですけれど、そこまでこのオウルの話は長編になる予定ではないのでお付き合いいただければと思います。
ブックマーク一件頂きました! ありがとうございます!
色々あって更新が疎らですが、この小説の世界の存在のためにも完結を目指します。
何はともあれここまでお読みいただきありがとうございました。次回もお楽しみにしてくれたら幸いです。
こちら筆者のTwitterアカウントです。(@Mimizuku_Oul)https://twitter.com/Mimizuku_Oul