204.濃い味付け
あーよく寝た。
目を覚ますと良い朝で目覚めもスッキリでそれでも冒険者にしては遅い方であるがノアが目を覚ました事が分かると朝飯の準備は整っていた様で軽いスープとパンで魚の団子入りスープはかなり美味しかった。
朝飯を済ませてノアは冒険者ギルドへ早速向かう事にしたので宿を出てセブに乗るとセブは飯が美味かったと機嫌が良かった。
人が食べるのは味が濃くて余り好かんかったでとセブと軽い話をしながらギルドに向かっていると道で喧嘩をしているようで道を塞いでいる2人がいたのでノアはセブの上から声を掛けた。
おい、通行の邪魔やから喧嘩するにしても場所を変えてくれよと話しかけるとああん?なんだよテメェはと馬乗りで殴っていた方がノアに突っかかって来たのでもう一度邪魔やから場所変えてくれと言うとうるせぇんだよとセブを押そうとした。
セブは前足で男を蹴飛ばすと真横に吹き飛んで10mくらい飛んでいったのでセブにおい、やり過ぎやぞ。笑
まあスッキリしたからええけどと笑っているとやられていた方がモゾモゾとしていて苦しそうだったので無限収納から中級ポーションを投げてかけてやった。
あっありがとう、でもお金払えないとあたふたとしていたので金はいらんからあのぶっ飛んだやつよろしくと言って笑いながらセブに行こかと言ってギルドへと足を進めた。
ギルドへ着くとノアはすぐに二階に上がると受付からすぐに昨日の件でと案内されてギルマスの執務室へと通された。
ギルマスのメイサはノアを見てすぐに昨日の買取の査定結果を出してお金と魔石を共にノアに渡した。
キングシーホエールは昨日から買取の依頼が止まらねえし嬉しい悲鳴だぜと大量の皮と骨などは加工されて船の素材になるらしくかなりの高値で取引されると教えてくれた。
また喜んで買い取るからと言われ更に解体所で肉を受け取ってくれと言われノアは了解、宿ありがとう助かったわ。
良い宿やったけど飯の味付けが濃いからそこ以外は最高やったでとノアが言うとメイサは確かにスイレンの町は味付けが濃いと言われる事が多いな、それは先に言っておいた方が良かったな。
悪かったな、保存の為に塩漬けが多いからそうなっちまうのは仕方ねぇさと豪快に笑っていた。
今日もう一回海行って近々ラムダに戻るからと言ってから執務室を出た。
ギルドの2階の依頼票に貼ってある物を確認し当てはまる魔物が何個か確認出来たのでそれを剥がして受付に持っていく。
ほい、これ3枚持ってるからよろしく!と受付に渡し今回は小さめの魔物だったのでそのまま2階で無限収納から出して依頼を3件達成した。
その中の一件はここ数ヶ月単位で滞っていた依頼でBランク依頼の納品依頼、ソードフィッシュの上位種の剣の部分の納品でソードフィッシュは大量にいるが今年はまだ発見されていなかったので今年初のソードフィッシュの上位種、フライングソードフィッシュの納品であった。
名前の通り本来は空を飛べる魚で普段はかなり深い所にいる為発見しにくいがノアの雷魔法で浮いて来た中にいただけなのでノアからすると全く意識して無かったが魔物ランクは珍しさと飛んで逃げる事から捕まえにくくそれらを加味してAランクとなっている。
ノアはスイレンの町でも大量のお金を手に入れてしまっているので溜まる一方なのでラムダに帰ったらパーっと使うかと決めた。
冒険者ギルドを出てセブに乗り海へ向かおうとするとギルドの前でノアに声をかけて来た者がいたのでセブを止めた。
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