195.調整を重ねて
爺さん着いたぞとノアがセブから先に下ろしノアも降りるとこんなに早い馬は初めてだと腰を抜かしていた。
ノアがセブを止めた場所は町から出てすぐの港の様な場所で小さな船が幾つも並んでおり漁に船で行く人達もいる様だった。
今は朝一で漁に行っているので人は少なくまた夕方前までは空いていると爺さんが言っているので早速ノアが無限収納からボードを取り出した。
ボードを水に浮かべると意外と独立して立っているのでノアがどう言う事だと爺さんに聞くとバランスを調整したから立ちやすくはなっている筈だが独立して立つまで上手く調整出来てたとは思わんかったと笑っていた。
まあいっかとノアはボードに飛び乗ってハンドルを握り右を捻ると前に向かう方向に魔石から風が噴射する。
左を捻ると逆側に魔石から風が噴射してブレーキの役目をする様にしたが右を緩めても徐々に止まるが緊急の時や上手くやればバックも出来るようにと爺さんがアイデアを出したのでそうしたのだ。
爺さんじゃあ動かしてみるでと言って右ハンドルを徐々に捻ると少しずつ動き出して進み出した。
おー!中々安定してるしこれなら一気にとハンドルを思いっきり捻りアクセル全開にすると勢いがあり過ぎてボードが水が出て大ジャンプしてから着水し、しかしノアも負けずそのまま捕まって操作して右へ左へ水を撒き散らしながらぐるぐると周りまさかの上にも飛べるボードが完成していた。
そしてノアが港へ帰ると爺さんがとんでもない物を作ってしまったと目を輝かせておりワシも乗ると言い出したので勿論乗ってくれと言ってノアと交代した。
アドバイスとしていきなりMAXにしたら吹き飛ぶから気をつけやと言うと見ててあんな危ない乗り方はワシには出来んと苦笑いして答えて来た。
爺さんはボードに乗りハンドルを握ると少しずつ右を捻って前に動き出した。
後ろから見てもはしゃいでいるのが分かる位にはしゃぎながら爺さんはボードを動かし海の上で楽しんでいた。
慣れて来たのか少し離れてからアクセルを強く捻りグルグルとボードを操り全く爺さんとは思えない動きをしていた。
アクセルは全開にする事なく港へ帰ってきて爺さんは左を捻るとバックしてこっちも良く出来てると言ってまた前進して港のノアの所へ帰ってきた。
爺さんどうやった?と聞くと最高だったし人生で1番の大作じゃとノアに言うと2人の大作やろ?と聞き返すとそうじゃったなと言って2人は硬く握手をした。
なんか改良する所は無いかと聞くとこのボードでは無いが是非もっと安い素材で作ってこの町のみんなにも乗って欲しいとノアに言ってきた。
ノアはそれなら作ってこの町の名物になるくらいやらねえとなと爺さんに返して爺さんの作ったものがこの町の名物になれば今まで散々おもちゃだの魔道具を馬鹿にされたって言ってたからやったろやとノアが言うと死ぬ前に最後の足掻きをしてみるかのと爺さんもやる気になったようだ。
形は出来てるので素材や魔石もそんなにランクは高くなくて大丈夫なので削れる所は山程ありそうだ。
今日の所はとりあえず楽しもうと交代しながら乗って夕方の人がいっぱい帰ってくるまで遊んだ。
爺さんどこ住んでんだと聞くとホームレスらしくその辺で住んでるらしいので今日は一緒に飯食べようやと誘い勝手に人の家に友達を呼んでしまった。
あいつらなら許してくれるやろと勝手に判断して家に向かう事になった。
港では爺さんと若者が変な物を作って遊んでいたと話題になっていたが元々爺さんはかなりの有名人であったのをノアはまだ知らない。
セブに乗り家の方へ向かうとギルドの前でノーズが外でぼけっとしていたので何してんのとセブに乗りながら声を掛けた。
ああ、ノアじゃないか。
後ろにいるのはマツ爺じゃないか久しぶりだね、ノアと仲良くなるなんて流石だねと爺さんに向かって言った。
知り合いなん?と聞くとマツ爺はこの国で魔道具での第一人者で有名だがそれと同時に変な物を作り過ぎて魔道具協会からほり出され自分で作っては遊んでいる変人で超有名らしかった。
あんたマツ爺って言うのか、俺はノアって呼んでと今更だが自己紹介しておいた。
そしてマツ爺を家に連れて飯食べたいねんけどとノーズに言うと全然OKと許可して貰えたので美味しい料理作って待ってるわと言うとさっきフワンとトルシエも帰った所だからと教えてくれたのでじゃあ帰るわと言ってノーズと別れて家に向かった。
家に着くとフワンとトルシエが荷車の掃除を庭でしていたのでただいまーと声を掛けるとマツ爺じゃねぇかと声を揃えたので今日1日一緒に面白い事をして仲良くなったから一緒に飯を食おうってなって連れてきたとノアが言うとそれじゃあ今日もご馳走だなと言って喜んでいた。
ノアは美味いもの見つけてきたから期待しとけよと言って家に先に入り晩飯の準備をする事にしたのでまず汗と海での塩がたっぷり掛かった体にリフレッシュとクリーンの魔法を自分とマツ爺と掛けた所目の前に別人が現れた。
マツ爺の汚れは全て落ちて髪の毛はグレーから金髪に変わり顔も茶色から綺麗な焼けた肌色に変化してダンディーなおじ様が出現したのでノアはマツ爺って爺さんちゃうやん、まだまだいけてるやんと感想を述べた。
マツ爺は自分の本当の髪色を見たのは20年ぶりくらいかのと言って髪の毛を触って話して肌もツルツルじゃと感心していた。
なんでも魔道具以外は一切興味がなく魔道具協会から追い出されるまではしっかりと身嗜みも気を使っていたが追い出されてからは好きな事だけをして生きていたらああなっていたと笑いながら話ししてくれたがノアは病気なるからこれからは綺麗にしてやと言ってから今日の飯の準備を始めマツ爺にも手伝ってもらう事にした。
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