178.少し訓練を
店の片付けをしてみんなで家に帰ってきたので昼飯にするぞと言うと子供達3人は疲れたと言ってソファーに寝転んでいる。
今日はゼストに途中で冒険者ギルドへ行きウルフの肉を引き取ってきてもらっていたのでそのまま帰ってくる事が出来たのだ。
そして軽い昼飯にしようとノアが無限収納から適当に食べ物を取り出してテーブルに並べていき昼飯にする事にした。
鍋にいっぱいの鳥のスープにパンとキャベをキッカに切ってもらい上にノアが種油に胡麻の香りのしたゴマの実を細かく砕いて混ぜておいたお手製ドレッシングをかけて披露した。
ゴマの実は形は同じゴマの形をしているのだが大きさが全然違いレモン位の大きさがあり名前は同じ様でゴマの実と鑑定で出た物だ。
ドレッシングは好評でキッカに作り方を教えて入れ物のポーション瓶を10本渡しておいたのでこれからは定期的に出てきそうだ。
中でもアメリとメルトナが大絶賛で気に入ったらしく作るのを手伝うとキッカに願い出てキッカは2人にも手伝ってもらう事にするよと言っていた。
一気にいっぱい作ろうかねとこの後キッカは買い物に出かけるから材料を買ってくるからウルフジャーキーの仕込みが終わったら手伝っておくれと言って2人に頼んでいた。
昼飯を食べ終えたので今日の仕込みを始めるらしいのでノアも庭に行く事にし庭ではウルフの肉の解体が始まった。
アメリとトーヤとアベルが1人1匹ずつ担当し肉を骨と分けていて2回目にしては手際良くやっていると思うがメルトナが細かく指摘して教えてやっているのを良く聞いて作業を続けている。
ノアは緑の冒険者の3人が来る事をキッカに伝えて買い物は種油を多めに買ってきてくれと伝えておいた。
更に今日の晩飯は俺が作るからとキッカに話してからキッカを買い物へ行かせた。
種油は手持ちの量で足りるがかなり少なくなりそうなので買ってきてもらっておこうとしたのはごま油ドレッシングをつくる材料に入っているのでどうせ買うならと思ったのだ。
ノアはみんなが作業をしている中少し離れて晩飯の準備に取り掛かり始め、まずは魔の森に行く途中で狩ったステルスバードを調理する事にした。
ウォーターボールをつくり出してそこに魔力を込めるとボコボコと沸騰した熱々のウォーターボールが完成しそこに内臓を抜いたステルスバードを入れて少しして取り出す。
そして羽根を毟っていき丸裸の状態にしてから味付けをしようと考えていたらゼストがやってきた。
主人、それステルスバードだよな!
その羽根くれねぇか?
矢の先に羽根を付けて作ると魔力を込めた状態で発射すると見えなくなる矢が作れるんだと言ってお願いしてきた。
魔力が感知される相手には効果が薄いが感知できない相手にはかなり使えるぜと説明してくれた。
ノアは全部持っていけばと下に毟っては捨てていた羽根を無限収納に回収してから空の樽に入れて渡してあげた。
そして料理の続きを再開し肉醤油をステルスバード全体に塗っていき何度か繰り返すと良い色がついてきた。
無限収納から大きな鍋を取り出して石を積んだ上に置き下には魔石を入れて野外のキッチンが完成する。
そして鍋の中に種油を割って注ぎ鍋の半分くらい溜まった所で止めて魔石を起動させて油が高温になるのを待つ事にした。
その間に無限収納の中でジェノサイドオークの足を1本分取り出して既に解体済みであり形は正方形の形でサイコロステーキにした。
ジェノサイドオークは全長3mを超える魔物なので足1本分でもかなりの量になる。
それを空の樽に入れておきまた無限収納に入れておき焼く前に出す事にする。
油が高温になったのでステルスバードを油に入れると良い音をさせながら揚げていきひっくり返して反対側もしっかりと揚げておく。
そして油から上げて油をきってから無限収納へ入れて熱々で晩飯に出す予定だ。
そしてもう一品作ろうと少し考えて鉄板で焼くんだから野菜を切って置いて好きな奴が食べれば良いかと無限収納に入っている野菜をウォーターボールに入れていき取り出しては切ってを繰り返して準備が完了した。
野菜は無限収納で切ると大きさが一定になってしまうので野菜によって好みの大きさにしたかったので自分で切る事にした。
今日の晩飯は鉄板で焼いてみんなで食べようと考えたので材料もそれっぽい物を選んでみたので軽く紹介するとキャベに腸詰、シタと言う椎茸の仲間にピーマと言う緑のピーマンとステルスバードのチキンにジェノサイドオークのサイコロステーキでこれだけあれば行けるだろうと判断しパンが欲しい奴はいたら出せる分は余裕で常時しているのでその時に出す事にした。
ノアが準備を終えるとウルフジャーキーの仕込みを終わったようで次は干していた昨日の仕込みの分を回収するようだ。
ノアがそれを見ていると門の方から声が聞こえてきてそれは緑の冒険者の3人で時間は4時位でミダの肩には酒の樽が担がれていて今日は楽しい夜になりそうだと思った。
門を開いて3人を中へ入れると広い庭に屋敷もデカイと3人は凄いとノアを褒めまくる。
そして俺たちもいつか自分の家を持つんだと話していてノアがお前らもBランクになったんだろ?
何回か割の良い依頼を受ければすぐに家くらい買えるやろと言うとまだBランクになったばかりだし俺らは3人で分けるからそんなすぐには買えねえけどパーティーとしてはAランクにしてもらったからな。
Aランク依頼2回も成功すれば全員買えるだろうけどまあ無理せずにボチボチ行くよとノアにキーンが話してランクが上がっても慎重なのは変わらないようだった。
ノアは回収作業をしているメルトナに前に俺が言ってた冒険者達がこいつら3人やで。
訓練くらいはすぐに付き合ってくれると思うでと伝えるとそれは是非にとの反応でそれを聞いていた子供達3人がもう回収は3人でやるから行ってきて良いよと言ってもらい晩飯までの時間に模擬戦をしてもらえる事になった。
緑の冒険者の3人はメルトナの戦闘スタイルを聞いてキーンだなと決めてミダは担いでいた樽をノアの収納に入れてもらい5人は隣の空き地に向かった。
そして訓練所に着いて早速キーンとメルトナは対面してお互いによろしくと言ってから戦い始めた。
ノアはミダとトールの2人と話をしながら戦いを観戦していたのだが2人が凄い勢いで話をしてくるものだから少し落ち着けと言って落ち着かせた。
話の内容は武器についての事でなんて物譲ってくれてんだと2人からの圧が凄かったがノアは良い武器なんだから文句ないだろと笑って返し2人はやっぱりこいつ確信犯だと確信してやっぱりなと揃って言って試験の事を話始めた。
試験ではキーンの相手がBランクの冒険者だったんだが普段通りやったら危うく殺しかけたとノアに話をしてキーンは相手の剣を真っ二つにして更に相手を吹き飛ばしていたと話されノアは笑って聞いていた。
手入れもせずにそのまま使ったん?
キーンは前の武器あったやろにと言うとどうせなら3人ともノアから買った武器で行こうってなったと言われそれは俺のせいじゃないと逃げた。
キーンとメルトナの戦いはキーンがメルトナの攻撃を全て受け切ってその後はアドバイスを送りこの場合はなど色々教えて貰っていてノアは自身が教えられるような覚え方をしていないので他の人に頼もうと思っていたので丁度良い相手がキーンだったのだ。
面倒見が良く更にノアから剣を買ってそれが
Aランク武器だと後から知って頭が上がらないのと同時に良い友人関係になっていたのでたまに相手してやってくれとノアが言うと喜んでと言ってくれた。
今日は軽めに終わろうと早めに切り上げてノアはお前ら汗臭いから家の風呂さっさと入れと言って入らないと飯食わさんと言うので3人は風呂に今から入る事になった。
ノアは時間がそんなに無いから3人同時に入れと言ってさっさと家の方へ向かって歩いて行った。
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