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117.小さな妹

遂に小さなヒロイン登場?


まだ何もして無いねんけどな。

そして建物の隙間に妹も居たのかすぐに2人手を繋ぎながら出てきた。

アベル、このお兄ちゃんが食べ物くれるってさ!

ほらありがとう言わないと!

そう言って妹にトーヤは話しかける。

妹はあたしアベル!ありがと。

そう言ってニコっと笑う。

ノアは2人を同時に抱っこして俺ん家行くぞ!

そう言って2人を家に連れて行く事にした。

2人は獣人の子で凄く汚れていた。

2人ともガリガリで小さい。

家に歩いて行く途中トーヤとアベルに色々聞きながら歩いて行く。


お前ら何歳なん?

親おらんって今までどうしてたん。

ノアは聞いてみると


6歳と5歳

2人で色々な店などに物乞いをしてずっと過ごしていたそうだ。

そしてスラムでは助け合いなど無く奪い合いが普通で頼れるのはお互いだけ。

それもこんな小さな子供2人では太刀打ち出来ずにスラムでも端の末端の場所に隠れながら過ごしていたそうだ。

ゴミ箱を漁って食べ物を探して食べたり泥水をすするなど普通の事らしかった。 

それに他のスラムの子供達もいるらしいが2人は合わず離れて過ごす様になったとの事。

2人共体も小さく奪われる事が多くて今日会った場所で2人で最近は過ごしていたそうだ。


ノアはかなりヘビーな話を聞かされた。

それに歳の割には小さ過ぎる。

少し力になってやろうと思った。


ノアの家に着く前にパン屋があったので2人を店の前に置き待ってろよ。

そう言って店に入る。

そして適当に買い集めて店を出る。

2人はちゃんと待っていた。

そしてまた抱いて家は向かった。

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