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ー序章ー 名も無き少年

「本気の暇つぶし」をモットーに初めて小説を書いてみました。暇つぶしとはいっても手は勿論抜いてませんよ!

こんな中だからこそこの小説を読んで楽しく時間を潰す、ないしは感動を届けたいと思っています。初心者なので拙いですが、是非読んで頂けると嬉しく思います。

ではでは、神話の世界に〜、行ってらっしゃ〜い!↑

(リスペクトですよ笑)


ーやはりこの世界には僕の居場所は無いのだろうー

そんなことを考えながら僕は夕陽を見る。そんな何気ない行動でさえ、周りは許してくれない。

「この天子の恥晒しめ」

「何でお前みたいな奇形児がのうのうと存在するのか」

そんなことを言いながら周りの天子達は光の魔力をぶつけてくる。

·····ー光の地ー·····通称「シロノセカイ」

天 (神)の子供、天子 (てんし)が住むこの世界は人間界の人々の理想郷とされる。ただ結局、人間界とあまり相違ないのだ。住む天子はこのように慈悲もない。こいつらが人間界の人間と異なるのは魔力を持っていることとそれを使って宙に翔ぶことが出来ることぐらいだろう。昔は多色虹彩に見えたこの世界も今はモノクロのようにしか見ることが出来ない。

夕陽を見ながら自己回想に浸っている間にも周りの天子の当りはますます強くなっていく。

「こんな光の地の恥は消してしまえ!」

「執行者を呼んでこい!」

僕は恐怖で動くこともままならない。

ー助けてー

そんな一言も恐怖で言えない自分を·····いや言えるわけない。母親の極式(葬式)に出ただけでここまでされるのだ。助けを求める相手にもこの厄災を振りかけてしまったらそれこそ僕はーカイブツーじゃないか。

「貴方は強い子だから·····大丈夫だと思うけど、貴方の周りの天子達は巻き込まないであげて。貴方は必ず幸せになれるわ。」

母の最期の言葉。それを思い出すとつい涙が零れる。僕の最後の最期の味方だった。涙が溢れる。栓を壊したように。

ー僕はこれからどう生きていけば良いんだろうー

「きっと外の世界には貴方をわかってくれる方がいるわ」

母が·····いや僕の記憶の中の母が応える。

ー僕は何に光を見い出せば良いのだろうー

「貴方が好きな事を好きなだけやりなさい」

そんな、拙いやりとりをするだけでも涙が溢れる。

「あいつです、アザゼルさん」

ふいにそんな声が聞こえた。どうやら執行者が来たらしい。

僕はこんな姿のせいで、それだけで殺されるのか。結局何の光も見えなかった。

「光の地を汚す物には天啓を!」

「やっちゃって下さい、アザゼルさん」

そう周りの天子がはやし立てる。僕は涙が止まらない。色んな思いが積み重なったからだろうか、自分でも止められる気がしないのだ。いつの間にか陽も落ち、辺りは月と星の光に照らされているようだ。とは言っても涙でハッキリとその姿を捉えることは出来ない。

「お前はどうしてそこまで涙して生きることを懇願する?」

今までだんまりだった執行者、アザゼルが初めて口を開く。

嗚咽と涙ながらに僕は答える。

「まぅらぃなぃいかぃたぁかぅまぉなぁいだぇさぅ」

(無理に生きたくも無いです)

そう、僕は小さい頃に舌の先をも切られ、まともに喋る事すらままならないのだ。それを見てアザゼルはどういうわけかじっと僕を見る。そして

「別にお前は殺さん。死ぬよりも今の状況の方が辛そうだしな。せいぜい生き地獄を体験しな」

そう言われて僕の意識が急に途絶える。


·····。

··········。

僕は極された(死んだ)のだろうか。

ふと記憶が蘇る

「貴方は天子の力を持ち、臨界の子の姿を持つ異質の子なの。でも大丈夫、お母さんが貴方をしっかり守るからね」

母はそう言って僕を抱きしめる。

ー臨界ー

僕も母から聞かされたことがある。今この光の地「シロノセカイ」に対する大きな世界。確か「クロノセカイ」と呼ばれていた世界だ。僕はそんな世界の子供の姿·····。紅い瞳に白い髪、天子の輪はなく、翼は黒い。こんな禍々しい姿でも僕は光の魔力(チカラ)を持つ。僕はどうするべきなのか、どんな光を見出すべきなのか。そんな解を見つける前に僕の唯一の光が消えてしまった。いや僕が消してしまったのか。


·····。

··········。どれほどの時間が過ぎたのだろうか。さっきまで周りにいた天子やアザゼルは居なくなっていた。僕は自分の体を見やる。仰向けで倒れており、満身創痍だった。もう動く事すら出来ない。呼吸する事も辛かった。どこもが痛い。辛い。

ーこのままならいっそ·····ー

と僕はコアを出現させる。神の象徴たる魔力を秘めるコア。

これは人間界からの信仰によって強度が決まるらしい。

僕はこんな姿をしながら人々の「光」の信仰によって存在している。また僕が居るからこそ「光」が人間界に存在する。

そんな天子の心臓たるコアを破壊すれば僕は·····

情けない。結局逃げるしか選択肢がないのだ。だけどこれが1番世界に平和をもたらす結末なのだ。

ー大丈夫、僕は逃げてない、怖くないー

そう言い聞かせて僕はー!

「·····ぶ?」

声が聞こえる。走馬灯だろうか。

「·····じょうぶ?」

僕に向けられたものではないだろう。僕は気にせずコアを手に取り、地面に叩きつけようと!

「えっ、ねぇ何してるの君!、頭も体も大丈夫??」

と不意にコアを取り上げられた。

ー他人はコアに触れるのかー

そんなことはどうでもいい。痛い体を必死に起こす。心が光の筋に照らされるように踊り出す。僕は目を開け、立ち上がる。陽が登って来る。目の前の少女を見ようとするが、僕は眩しくて目を逸らした。そしてーーーーー記憶は途絶えた。





今回は序章です。これからの展開もお楽しみに!

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