チームの決め方
話しは少し戻り、昼食前の部屋での会話…
「それで、なんでこのチーム編成に分けたの?」
「ああ、さっきも言ったように極端に攻撃系の冒険者しかいないから、まずはそれ以外の冒険者からチームを分けていくことにしたんだ…」
「ふむふむ、それで?」
「で、まずは今いるメンバーで唯一の回復役であるウィーリアさんと同じくメンバー唯一の防御系であるネヴィを中心にしてチームを組んでいく」
「そうなると、必然的にウィーリアさんとネヴィは別チームになる訳ね」
「ああ、一応組合員のキャロさんとレタルさんも回復系の技は扱えるみたいだけど 元々2人りは別々のチームに入ることになっているから 回復役の変わりに防御系であるネヴィは別のチームにさせてもらった」
「……うん ……それでいいと ……ネヴィも思う」
「次に残りの8人の振り分けだが、まず姉妹でのコンビネーションが得意と話していたことから妹のサトラは必然的にウィーリアさんと同じチームに入る」
「うんうん、それから」
「それで次に、デュープとダンクだが、この2人は同じチームに入れておいた方が面倒ごとが少なくなりそうだから、そうするけど フィヨルの会議室での一件があったからデュープとサトラを一緒のチームにするのはまずいと思うから 悪いがネヴィのチームに入れさせてもらった」
「…… ネヴィは …問題ない」
「これで残りは俺達4人とハイドさんの5人になった訳だが… ここで問題になってくるのはアルファードのやつだ!」
「んー? なんでアルファードが問題なの?」
と疑問に思うシーナ
「それはやつが、お前のことが好きで、俺のことが嫌いだからだよ」
「んー、アルファードってホントにオールのこと嫌ってるの?」
「まあ、十中八九嫌いだろうなぁ…」
「んー、あたしはそうは思わないけど…」
「まあー、そのことは置いといて話しの続きといこうか」
「うん」
「それで、アルファードとシーナを一緒のチームに組むことにしたんだが、そうなってくると… さっきシーナに質問したようにアルファードのやつもデュープと組むのは嫌だと答えると思うから 必然的にウィーリアさん達と組んでもらうことになる」
「うんうん、なるほど」
首を縦に動かして頷くシーナ
「それで、残りは俺とリュオンとハイドさんの3人になるけど… ネヴィとリュオンを2人だけでデュープと組ませても 何か起こりそうだから俺もデュープと一緒のチームに入ることにした」
「確かにそれなら なんかあっても対処できそうだね」
「ホントはあまり気乗りはしないけど 性格はどうであれ、奴もSランクの冒険者だしなぁ…」
「それじゃ、レタルさんとキャロさんに頼んで昼食の時に集まってもらうことにするか」
そしてオールは部屋のドアを開けて出ていった…