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四文字で魔法を創造して  作者: 斗樹 稼多利
30/45

消失


 昼を過ぎた頃。合同研鑽会から町へ帰って来たシューゴ達は一休みするために部屋を借りている領主館の離れへ向かうと、ちょうど今日は休みだったタイガとその護衛中のトシキとカズトが出迎えてくれた。


「お帰りなさい兄さん!」

「おぉ、タイガ。元気してたか」


 真っ先に飛びつくタイガを受け止め、カズトとトシキの方へ視線を向ける。

 二人は特に問題無しと表情と頷きで伝えてきた。それに対して頷きで返したシューゴは一度部屋に集まろうと呼びかけ、集められる他の護衛達も集めて合同研鑽会での出来事を説明した。


「つまり、もうすぐここへツグトとマサヨを捉えに国防軍と国の調査員が来ると?」

「捕まった男がどれだけ素直になってくれるか次第ですが」

「分かった。すぐにレイト様にもお伝えして、二人が逃げないよう手を回してもらおう。ここを頼む」

「承知しました」


 護衛任務の責任者であるカズマはこの場をシューゴに任せ、領主館で仕事中のレイトの下へ向かう。

 他の護衛達も念のためにと見張りや警戒に動き、部屋にはシューゴ達「月下の閃光」とタイガだけが残る。

 やや緊張気味だった空気が幾分か緩み、力が入っていた肩からも力が抜ける。


「つうか、随分な目に遭ったんだなお前」

「まさか本気で命を狙われるとはな。ちょっと見通しが甘かった」


 結果的に自滅狙いは成功したものの、過程で命を狙われるのまでは予測しきれなかった。

 大人数がいて腕利きの軍人や上位冒険者も多数いるという安心感が、その辺りの警戒心を緩めてしまったのだろうとシューゴは自己分析する。


「おまけに、いざ対峙して命の取り合いかと思うと躊躇して逃げの一手しか浮かばなかった」

「そんなの魔物相手に何度もしているよね?」


 まるっきり少女にしか見えない仕草で首を傾げるトシキに、あの人は男の人だとタイガは小声で自分に言い聞かせる。


「魔物相手と人間相手、それだけで全然違うぞ。人間を殺すと思うと、これまでとは別の覚悟が必要になる」


 そういった事は教わっていたが、いざそういう状況になってシューゴは初めてそれを実感した。

 今の自分には無理。そう結論づけたからこそ、殺し合いを避けて駐屯地まで逃げるという手段を選んだ。


「乗り越えなきゃならない壁が、また一つできたって訳ね」

「しかも今度は、かなり困難そうな壁ですね」


 困ったものだとコトネとシノブは肩を落とし、自分にできるだろうかとアカネは不安な表情を浮かべる。

 冒険者特有の悩みだけに口を挟めないタイガは黙り込み、しばらく室内を沈黙が包み込む。

 それを破ったのは、天然で空気を変えられるシノブだった。


「うん! できないことをアレコレ悩んでいても仕方ありません! できることから考えて、順番にやっていきましょう!」


 数秒前の悩みはどこへ吹っ飛ばしたのか、胸を張って言い切ると自然にシューゴ達の肩から力が抜けて小さな笑いもこぼれる。

 少々戦闘狂の気はあるものの、こういう時に空気を変えてくれるシノブがいてくれるのは貴重であり、パーティーメンバーにいてくれて良かったと思える。

 そう実感したシューゴは気を取り直し、今後について打ち合わせをすることにした。


「シノブの言う通りだ。できることからやっていこう。現状、Dランクが俺一人だから盗賊退治のような仕事をパーティーで請け負うことは無い」


 冒険者ギルドにおいて、規模によりけりだが盗賊退治は最低でもDランクが三人以上必要とされている。

 合同での討伐に参加しない限りは、「月下の閃光」が盗賊退治をすることは今のところ無い。


「でも、今後も冒険者活動を続ける上で必要になる可能性もあるのよね」

「今回の護衛の仕事も、カタギリ家の護衛が一緒にいることが前提での護衛だものね」


 移動の道中で盗賊と遭遇した際の対処は、主にカタギリ家の護衛が対処をする形になっていた。

 その時はシューゴもDランクになっておらず、人殺しの経験も無いことから「月下の閃光」の役目はタイガを守り抜き状況によってはタイガとの逃走だった。


「一度ギルドで聞いてみるか? そういう系の実地研修とかあるかもしれねえぞ?」

「研修って言っても、結局は実際に盗賊とかと戦闘して経験を積むことになりそうだよね?」

「そういえば死刑囚を人殺しの経験を積むために利用しているって、帝都伝説を聞いたことがあるような」


 こちらでの都市伝説のような話をしだすトシキに、本当にそんなので慣らされたらどうしようと空気が重くなる。


「戻りました。レイト様がしばらくは外出は控えて――何かあったんですか?」

「えっとぉ……」


 戻ってきたら重くなっていた室内の空気にカズマが首を傾げ、どう答えるべきかタイガは困ってしまった。

 ちょうどその頃、彼らなりのやり方による聴取で情報提供をしてもらった国の調査員達は駐屯地へ向かい、検挙のための部隊を準備したセンリと合流。検挙のために必要な逮捕状や捜査令状などの準備も整え、どの部隊が誰の下へ向かうかも決めていく。


「領主館にはアタシが率いる部隊が行く。場所が場所だからね、相応の立場も必要だろう」

「同意します。同行は調査隊の代表である私が務めましょう。便宜上、私のことはツルギとお呼びください」


 以前に一度センリの前に現れた仮面の男が任務の上での名称を告げ、センリはそれに頷く。

 打ち合わせを終えた一同は各部隊が集まっている演習場へ向かい、隊列を組む部下を前にセンリが檄を飛ばす。


「今回の検挙はそれなりに立場のある連中ばかり。さらに同じ思想の護衛がいる可能性も考えられる。検挙は迅速かつ強硬に! 抵抗するならそれなりの対応は許可する。最悪、口さえ利ければいい!」

『オッス!』


 最後の方でかなり極端な事を言い出すが、誰一人として驚きも戸惑いもせず威勢よく返事をする。

 国の調査員達も、証言さえ取れればいいと思っているのか止めようとしない。

 特に気合いが入っているのは捕まった男が率いていた治安維持部隊で、今回の件を切っ掛けに行われた内部調査であの男に追従して甘い汁を吸っていたり同じ思想の下で罪に加担していたりした十数名が全員捕まった。部隊からそんな者達を出した汚名返上と名誉挽回のため、何が何でも検挙してやると燃えている。


「よし! 森の中と違って、バラけて身を隠しながらという訳にはいかない。拙速でいい、一気に攻め込んで逃げる隙を与えるな! 行くぞ!」

『おぉぉぉぉっ!』


 町から離れている郊外だからこそ上げられる雄叫びを上げ、各部隊がカタギリタウンへ向けて出動していく。

 一方の領主館では、これから来る大事な客人に次期領主代官として紹介するとツグトに告げて足止めをしておいたレイトが、カタギリ子爵家当主のショウマへ向けての書面を作成する。国の調査機関からの報告も行くだろうが、領主代官としても書面を送る必要があるからだ。


(よし。後は検挙された旨を書いておけば完成だな)


 これから起こる検挙に関する部分以外を書き終え、一度執務机の引き出しへしまっておく。

 これでようやく領地内の大きな問題が片付くと思いつつ、今後についてはどうなるのかと思案する。

 今回の調査でツグトが捕まれば、次期領主代官の席が空く。そこへ入る候補は、現在留学という形で自身の下で領地運営を学んでいるタイガか、帝都で女学院に通っている最中のミユキかの二択。

 しかしタイガは婿入り先が既に決まっている身。今回の留学も、いずれはその家を継ぐために必要な領地運営に関する知識を学ぶためのもの。そうなると唯一空いているのは末っ子のミユキだけになってしまう。


(彼女に来てもらい、いずれは婿を取って領地運営と家督を継いでもらうという形が無難か)


 無難ということは、彼が求める最善ではないということ。

 彼が求める最善は別の形にある。


(できればシューゴ君に継いでもらいたいけど、無理だろうな。彼は貴族のしがらみとか嫌いだし、それに貴族として復帰するつもりも無いだろう)


 レイトにとって最善なのは、町の人々に顔を知られている上に交流を深めているシューゴが後を継ぐことだった。

 代官とはいえ領地を預かる身として大切なのは、町の人々にとって雲の上の存在ではないこと。 

 そうなってしまっては何かあった時に相談を遠慮されてしまいそうなのに加え、自分の行った政策が領民の暮らしを悪い方向へ向かせてしまいそうな時、領主様のことだから何か考えがあってのことに違いないと勘違いされた挙句に手遅れになりかねないのを防ぐため。

 そういった状況を避けるためにも、舐められない範囲で町の人々と距離を近づけて生活の様子に耳を傾け交流を持つ。それがレイトなりの領地運営における秘訣であり、現状で最もそれができそうなシューゴを後継者にしたい理由だった。


(彼は頭も悪くないから良いと思うんだけど……惜しいなぁ)


 自身が若い頃の大病の影響で種無しになった件といい、人生はままならないものだとレイトは実感する。


(まあ、今回の事で最悪は避けられるし、それで良しとしよう)


 その辺りの事はツグトを送り込んだ結果こうなった罪悪感から、本家の当主であり従兄でもあるショウマが何かしらの手は講じているだろう。

 そう思ったレイトが窓の外へ視線を向けると、巡回を装って逃げられないよう見張るためにやってきた数名の軍人と、同じく逃走防止用に屋敷の外へ配置させておいた護衛が遭遇し、情報共有と思われる話し合いをしていた。


「さてと、もうすぐか。一応は代官で当主だし、最後まで見届けないとね」


 遠くに見えてきた接近してくる国防軍の部隊を見つけ、対応をするために席を立って部屋を出るレイト。

 ここから先は愚痴を漏らすのは禁止。当主であり領主代官として毅然とした態度で振舞おうと、自分に言い聞かせながら。



 ****



「おい! これはどういうことだ! 私を誰だと思っている!」


 大事な客人に紹介したいから待機するように言われ、あわよくば支持者を増やそうと思っていたツグトの下へ現れたのは逮捕状と捜査令状を持って来た国防軍だった。

 彼らは即座にツグトを捕まえると逮捕状と捜査令状を突きつけ、彼の部屋で証拠探しを開始。

 引き出しや棚の中が開けられて中を捜索され、重要そうな物は調査のために運び出す用の木箱へ片っ端から放り込まれていく。


「おい、やめろ! そこの物に触るな! 貴様ら、貴族である私の物に勝手に触るなど、不敬だぞ! 次期領主代官であり次期カタギリ準男爵家当主である私の権限で、全員クビにするぞ!」


 どんな立場であろうとどれだけ文句言おうと、証拠が出て証言も得て罪が明るみになった以上は手加減が無い。

 そもそも国防軍の人事に、軍閥でもない貴族が口をはさめるはずがない。だからこそ軍人達はツグトの発言を聞き流して作業を進めていく。

 その間にツグトは引き摺られるようにセンリとツルギの前へ連れて行かれ、そこでツルギから国の調査員である証のバッチを見せられた上で罪状が読み上げられていくる。

 でっち上げや無関係を主張すると、証拠として倉庫で捕らわれていた人々と捕まえた治安維持部隊の隊長からの証言、その他諸々の彼らが押さえていた書類も見せられ、さらに家宅捜索中に見つかった証拠品も見せられると顔色は青くなっていき抵抗も弱まっていく。


「以上の罪状より我々に与えられている権限と国防軍協力の下、貴様を逮捕する」

「これから駐屯地へ連行、事情聴取をした後で帝都へ護送した上で沙汰が下される。余計な手間は掛けさせるなよ」


 センリとツルギから宣告されたツグトは絶望をそのまま声にしたように叫びだし、現実を受け入れられないような言葉を次々と口にする。

 対応するために現れたレイトと様子を見に来たシューゴ達から見苦しい視線が浴びせられる中、魔法を使われないように猿轡が噛まされる。後は別動隊がマサヨを捕らえるだけなのだが、そう簡単にはいかなかった。


「報告します! マサヨ・カタギリは部屋に鍵をかけて立て籠っています!」

「ちっ。面倒かけさせるんじゃないよ!」


 駆け寄って来た隊員の報告にセンリは舌打ちをして現場へ向かおうとする。

 だが次の瞬間、屋敷のあっちこっちで隊員達の悲鳴が上がり――。


「ヺオォォォォォォッ!?」


 拘束されていたツグトも猿轡を噛まされた状態で悲鳴を上げた。

 体には黒い球体のようなものが引っ付いていて、つま先から徐々にそれへ吸い込まれていくように細かく分解されていく。


「な、なんだこれはっ!?」


 驚いたレイトは怯えて距離を取り、シューゴ達も距離を保ったまま近づこうとしない。

 一人、球体を払おうと果敢に突っ込もうとする軍人がいたが、それをセンリが制止する。


「やめろ、それに触れるな! お前も巻き込まれるかもしれないぞ!」


 咄嗟に魔視を使ったセンリの目は、それが魔法であることを見抜く。

 だがどんな効果があるか分からない以上、安易に触れるべきではないと判断して制止した。容疑者も大事だが、そのために部下を犠牲にするつもりは無い。

 そうしている間にもツグトの体は消滅し続けていて、まるでブラックホールに吸い込まれて跡形も残らなくなっていくかのよう。叫びながら助けを求めるツグトだが、どうすることもできない。


「誰が使った魔法ですか!?」


 魔法の発動を解除するしかないと思ったツルギが声を上げるが誰も反応しない。

 センリも魔視を使って辺りを見渡しても、誰からも魔法を使っている際の魔力の流れが見えない。


「ちくしょう! 何がどうなってるんだ!?」


 訳の分からない事態にカズトは声を荒げる。

 数人の隊員がツグトを移動させようとするが失敗。球体に触れぬよう、後ろ襟を掴んで引き摺って動かしても黒い球体はツグトから離れず、ツグトの体を消滅させ続けていく。


「ならば! 「やいばをとばす」!」

「ちょっ!?」


 止める間も無く放たれたシノブの魔法だが、黒い球体に触れた途端にツグトと同じように消滅していった。


「なっ!? 魔法まで通じないとはっ!?」

「だったら、「いちこうかん」!」


 続いてトシキが二つの人や物の位置を入れ替える魔法で近くにあった置物とツグトの位置を入れ替えて離脱させようとするが、位置が入れ替わっても球体はツグトに引っ付いたまま離れていない。


「ヺオォォッ!」


 悶えて苦しんで痛がって体を捩じらせても球体はツグトを吸い続け、もう半分以上が消滅している。

 血液すら消滅しているため血痕すら残らず、まさに跡形も無くなっていく。

 どうすることもでいないでいる中、証拠の押収へ向かっていた軍人が駆け込んでくる。


「大変です! あっちこっちで証拠と思われる物が黒い球体へ吸い込まれ、消滅……ってうわっ!? こっちもですか!?」


 駆け込んで来た軍人の報告から同じような現象が起きていることを知ったツルギは、消滅していっているのが全て今回の件の証拠品だと分かるとすぐに動いた。


「マサヨ・カタギリはどうしました!」

「えっ? いや、まだ確保には至っていな――」

「報告します! マサヨ・カタギリの部屋に突入したところ、彼女の体が黒い球体に――うわっ! こっちでも!?」

「っ! 「しゅんびん」!」


 新たに届いた報告を聞いた瞬間、ツルギはすぐさま魔法で体を強化してマサヨの部屋へと駆けていく。

 軽い身のこなしで階段を飛び越え廊下を駆け、部屋の前で硬直している軍人達を押し退けた先では、マサヨがツグトと同じように黒い球体によって消滅されかけていた。


「なんなのこれはっ! どうして私まで消そうとするの、この魔法は!?」


 腰から下が完全に消滅し、既に胸元まで消滅しかけているマサヨの喚きを聞いたツルギが詰め寄る。


「この魔法はお前が使ったのか!」

「そんなことをより私を助け」

「言え! 「こおりのけん」!」


 手首から先に現れた氷の剣を喉元に押し付けるとマサヨは恐怖し、喋りだす。


「そ、そうよ! 私の「しょうこをけす」の魔法よ! いざという時のために証拠を全て消す魔法を創っておくといいと、帝都にいた頃に親切な同志からの助言で創ったのよ!」


 ツルギが後ろを振り向くと、固まっていた軍人達がハッとして説明をする。


「そ、その通りです。我々が強行突入をしようとする間際に、室内から「しょうこをけす」と叫ぶ声が聞こえました」

「直後に悲鳴が聞こえ急いで突入したのですが、その時には既にこのような事に」


 聞いた情報からツルギは一連の事態の原因を察した。

 全ての原因は、目の前で消えていく女の魔法が原因だと。


「……愚かな魔法を創ったものですね」

「誰が愚かですか! この選ばれた文字数を持つ私が、愚かなはずがありません!」

「愚かですよ、あなたは。証拠を全て消す。それは即ち、書類や痕跡だけでなく、関わった全ての人物さえ隠滅させるのだと気づかなかったのですから。あなた自身も含めてね」


 説明を聞いてようやくマサヨも気づいた。

 証拠を隠滅するということは、それに関わった人物も全て消すことに繋がっていると。

 助言通りに「証拠を全て消す」のではなく、「証拠品を全て消して関わった人物からは記憶を消す」とすればまだ命は助かっていたはず。

 それなのに助言をそのまま鵜呑みにして深く考察せずに創り、あまつさえ使用したのだから愚かとしか言えなかった。


「た、助けなさい! 今すぐに私を助けなさい!」

「解除はできないのですか?」

「できていたらやっています!」

「だとすれば私達が助けるのは無理ですね。その魔法はおそらく、証拠となる物や痕跡、そして人物を全て消すまで止まらない」


 諦めたツルギにマサヨが聞くに堪えない罵声を浴びせるが、実際問題もう手遅れだった。

 球体を剥がす事はできず、下手に触れれば球体によって消滅されかねない。

 そんな危険を冒すつもりはツルギには無い。


「こんな、こんな事で私が、選ばれた人間の私が終わるはずが」


 最後までそんな事を叫びながらマサヨは消滅した。

 それに伴って黒い球体も消えたがツルギは深い溜め息を吐いた。

 おそらくはこれまでに確保した証拠品や倉庫から救出した人物達、そして現在検挙に向かっている対象全てがこの世から消滅しているのだろうと。


「……ありのままを正直に報告する以外、選択肢はありませんね」


 愚痴のようにそう呟いた後、ツルギはトボトボとその場を去って行った。


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