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四文字で魔法を創造して  作者: 斗樹 稼多利
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事件後の意識変化


 デッドリーボーンが魔物の領域から出た事件は各所に衝撃を与え、原因の調査が速やかに行われた。

 現地調査や魔物の領域の調査、帝都で活動している冒険者への聞き込みと様々な調査の結果、一人の冒険者が逮捕された。

 彼はそんな事件が起きていたとは知らず、明け方に仲間と共に魔物の領域から帰って来ると軍人達の慌ただしい様子に何かあったのかと思いつつ門を潜ろうとすると、そこで止められて軍人による聞き込みを受けて何が起きているのかを知る。その際にパーティー全員が不審な挙動をしたため、聞き込みをした軍人は嘘を見抜ける魔法を創っている調査員立ち合いの下で詳しく話を聞くことにした。

 その聴取で彼らは魔物の領域でデッドリーボーンと遭遇し、助かるために仲間の一人が風の魔法で遠くへ吹き飛ばした事を自供。本人もそれを認めた。

 遭遇箇所と吹き飛ばした方向から間違いないとされて、冒険者は魔物を領域の外へ出して帝都と帝都民を危機に晒したとして逮捕された。

 尤も、吹き飛ばした理由が理由なのに加え、結果的に死者が出なかったことで情状酌量の余地はあるのではないかと言われている。

 そうして事件は解決したものの、事件に巻き込まれた冒険者学校の生徒達はさぞショックを受けているだろうと世間は心配したが、そんな事は無かった。


「もっと打ち込んで来い! こんな軽い攻撃で、俺の防御を破る気でいるのかよ!」

「だったら、これでどうよ!」

「ほら、また同じ手に引っかかる! 何度同じフェイントに引っかかったら気が済むの!」

「うるせえ! 次こそやってやらぁ!」


 今回の件でショックを受け、一人くらいは退学者が出るかと思われていたが誰一人として退学などしていない。むしろ事件前よりもずっと熱心に鍛錬へ打ち込む生徒達の姿がそこにある。

 以前も真剣と言えば真剣だったのだが、真剣さの度合いが大きく変わった。

 変わったのは鍛錬だけではない。授業も依頼先での仕事も、事件に遭う前よりもずっと真剣かつ熱心に取り組んでいる。

 そんな生徒達が鍛錬に打ち込む放課後。職員室から鍛錬の様子を温かい目で眺めているユウの隣に、同じ事件で野営地の攻防に参加していた初老の教員が並ぶ。


「今日もやっていますね、彼らは」

「ええ。あんな事件に巻き込まれて体はともかく心は大丈夫かと思ったんですが、心配無用だったみたいです」


 事件後。休息が必要だろうという学校側の配慮で中一日置いて再開された授業から、生徒達の様子は今のように変わっていた。

 集中力の度合いが変わり、いつもなら船を漕ぎそうな生徒もそんな様子を全く見せなくなった。


「なんというか、芯が一本通った感じですね」

「ええ。どうやらあれ以来、自分達に足りないものが多すぎると実感したようで」


 実際の魔物との戦闘、それもあのような非常事態に遭遇した経験は生徒達の内面に変化をもたらした。

 足りない物だらけを自覚し、少しでもそれを埋めたいと思い日々の研鑽に打ち込んでいる。


「百の講義より一の実戦。震えて縮こまって退くどころか、立ち上がって燃え上がって前進しているということですか。いいですねえ、若いっていうのは。はっはっはっ」


 笑いながら生徒達の内面的成長を喜ぶ初老の教師につられ、ユウにも笑みが浮かぶ。


「しかし、あれはあれで大丈夫でしょうか。がむしゃらになり過ぎて、過剰な鍛錬で体を壊す冒険者や軍人も少なくはないでしょう?」

「その辺りは今朝、授業前にしっかりと言いつけましたよ」


 服装以外は特にメイクも何もしていないナチュラルオネェのユウだが、微笑んでウインクをする姿は美しさの中に可愛らしさを感じさせる。

 一部が苦笑いを浮かべたり、不覚にもときめいてしまった男性教員数名が頭を掻いたり左右に振ったり机に頭をぶつけたりするが、近くでそれを見ていた初老の教員は動揺する様子など微塵も見せずに平常心を保っている。


「そうですか。ユウ先生が言いつけたのなら、安心ですね」


 初老の教員は気にしていないがユウが言いつけたという点が気になった教員達は、その言いつけで有無を言わせず納得させて守らせているんだろうと察して生徒達を少し不憫に思った。


「そうそう、忘れていました。皇族の方がここを視察し、今回の事件に巻き込まれた生徒達を慰問するという通達があったと、先ほど校長から伝えられました」


 これを聞いた職員室にいる全教員がざわめきだす。


「皇族の方……。まさか陛下ですか?」

「いえ、皇太子殿下のご子息のアキラ皇子とご息女のマナ皇女だそうです」


 まさか陛下が来るのかと思っていた教員達は、来るのが孫の皇子と皇女だと知ってホッとする。

 普通ならそれはそれで緊張するものだが、皇帝が来るかもと思っていた彼らにすれば皇子と皇女はまだマシな相手に感じていた。


「色々と予定があるそうなので、急ですが慰問は明日の午前中だそうです」

「本当に急ですね。お二人も皇族ですから仕方ないんでしょうけど」


 困ったものだわと頬に手を当てるユウの姿は、まるでご近所の婦人のようだった。


 ****


 場所は変わり、帝都の一角に建つとある商会の古い倉庫。

 老朽化が激しくなってきたため取り壊し、新しく建て直すために保管してある物を運び出す作業をしている従業員達。その中にシューゴのパーティーはいた。

 彼らは現在、倉庫の中にある物を運び出す作業を手伝う依頼を受けてこの場に来ていて、保管していた商品やそれを置いていた棚を別の倉庫へ運んでいる。


「それはあっちの二番倉庫へ頼む。君達のは向こうの一番倉庫だ」

「「「はい!」」」


 両手で抱えるほど大きい木箱を持ったシューゴとカズトとトシキは指定された倉庫へ向かい、そこにいた従業員の指示に従って木箱を置くとすぐにまた駆け足で出て行こうとする。


「おいおい、お前達さっきから働き過ぎだぞ。そんなに走らなくともいいんだぞ? 商品だって重いんだろう」


 かなりのハイペースで作業をしている三人を心配した従業員が声をかけるが、三人は笑みを浮かべて大丈夫だと返す。


「これくらい、なんともないです」

「そうですよ。これくらいで疲れるような、柔な鍛え方してませんから!」


 まだ余裕があるような言い方はしているが、額や頬には汗が幾筋も流れトシキに至っては呼吸が乱れ始めている。


「ご安心を。商品は傷つけませんし、足手纏いにならないよう頑張りますから」


 そう告げるとシューゴを先頭に倉庫の外へ飛び出して行った。

 身体を強化する魔法も使わず、同じ作業をしている大人達に負けないどころかそれを上回りかねない働きをしている三人に、大人達も負けてられるかと作業に力が入る。

 次の商品を運び出すために三人が古い倉庫へ駆け込むのと入れ替わりで、コトネとシノブとアカネが棚を寝かせた状態で外へ運び出した。


「古い棚みたいだから、落として壊さないようにね」


 三人がかりでようやく運んでいる棚を落として壊さぬよう、後ろ向きに歩くコトネが背後に注意しながら声を掛ける。


「アカネ殿、辛ければ誰かフォローを呼びますが?」

「大丈夫、やれるよ」


 実際はだいぶ辛いのだが、このくらいで根を上げていられないと力を込める。

 以前なら間違いなく、お願いと言っていたであろう彼女もまた、あの事件を切っ掛けに変わろうとしていた。

 そんなアカネの姿に負けじとコトネとシノブも力を込め、指示された倉庫へ棚を運んでいく。


「なんかやけに気合い入ってますね、来てくれた学生達」

「それでいて仕事は丁寧だし、お前よりも彼らを雇った方が良さそうだと上に伝えてみるかな」

「ちょっ、やめてくださいよ先輩!」


 そうしたやり取りが行われているとも知らず、体を鍛える事も兼ねて作業に従事したシューゴ達の働きもあり、予定よりも少し早く作業は終わった。


「はい、ご苦労様」

「ありがとうございます」


 依頼人である商会幹部から依頼完了のサインをしてもらったシューゴ達は、これまでの依頼と同様に封筒も受け取ってその場を引き上げる。

 薄暗くなってきた町中を、人ごみを避けながら走って学校へ戻る。

 今回の事件でこれの重要性をより一層理解し、これまでは参加していなかったコトネとアカネも参加するようになり、以前はシューゴかカズトに引っ張られてやっていたトシキも自主的にやるようになった。

 六人はそのまま走って学校まで戻って受付での手続きを終えると、今度は歩いて寮へ戻る。ただし、ただ帰るだけではない。この時間も無駄にしまいと魔法についての会話が交わされている。


「つまり、読んだ物語に書かれている戦闘の描写からそれをイメージをして、創る魔法のイメージに転用しているんだ」


 四文字で完成度の高い魔法を創っているシューゴから何か学び取れないかと、魔法を創る際のイメージ方法を聞いていた。

 「収納空間」から取り出した一冊の本を片手に説明をするシューゴに、文字ばかりの本が苦手なカズトは苦い表情をするが目は逸らさず耳を傾ける。


「なるほど。本に書かれている描写は作者がイメージを言葉にして書いたものだから、そういうイメージの固め方は有りだね」

「そう考えると、アタシ達のは単なる空想って面が強いわね。シューゴ君の魔法の完成度が高いのは、文字にするイメージがアタシ達より明確だからなのかも」


 冷静に分析する双子姉弟にアカネも頷く。


「言われてみれば、本の描写と魔法を創る時のイメージって通じるものがあるね。私も本を読んでるけど、そういうのを気にしたことは無かったよ」


 違いはそれを文章として書き記すか、魔法として創りだすか。

 それに気づいたアカネは持っている物語系の本を、今度からそういう目線で読んでみようと思った。


「物語系の本は読んでいなかったのですが、これを機に読んでみましょう。アカネさん、宜しければ何冊か貸してください」

「いいよ」


 読む物と言えば兵法書や指南書といったものばかりを読んでいたシノブは、縁の無かった類の本の貸し出しをアカネに頼む。


「うぐぅ。文字だらけは苦手だけど、なんとか読んでみるか。シューゴ、俺にも読めそうなのを見繕ってくれないか?」


 成長のために苦手な分野にも挑戦しようとするカズトに対しシューゴは、絵本とか勧めたら怒るかなと思案していた。

 途中で本屋に寄って実際に絵本を勧めてみると、そこからなのかとカズトは膝を着き、それを見ていた仲間達はピッタリだと大笑いするという結果になった。なお、最終的に絵本ではなく比較的読みやすそうな本をシューゴが見繕って購入した。



 その日の夜。三段ベッドの一番上で慣れない本に悪戦苦闘してふて寝したカズトと、一番下で夜更かしが苦手なためさっさと眠ってしまったトシキに挟まれる形で真ん中のベッドに寝転ぶシューゴは、「収納空間」から辞書を数冊取り出して読み漁っていく。

 入手してから七年が経った辞書はどれもボロボロになっており、どれだけ読み込んだかが窺える。


(水で切り裂く魔法、鋭い弧を成す水で鋭弧成水≪えいこせいすい≫。ううん。水なのはともかく、切り裂く攻撃なら「疾風刃来」があるし……)


 いずれ新しい魔法を創る時に備え、漢字を使った新たな魔法名を考えていたが似たような攻撃手段があるため却下し、別の魔法を考えてまた辞書を捲って文字の意味を調べる。


(というか、攻撃魔法に拘る必要は無いんだよな。今回の件に倣って、ゴースト系に純粋物理攻撃ができるようになる補助系の魔法を考えてみるか?)


 これまでに一度も考えた事の無い類の魔法に合う言葉や文字の意味を調べるため、記憶にある該当しそうな文字のページまで漢字辞典を捲る。

 辿り着いた「霊」の文字の意味を改めて調べ、次に熟語辞典から参考になりそうな言葉は無いかと探していく。それで見つからなければ「浮遊動盾≪ふゆうどうじゅん≫」のように、意味のある文字を組み合わせて創作するだけ。そう思いながら辞典を調べていく。


(冷静沈着か。冷を霊にして、静は……制する。沈を鎮めるにすれば、霊を制して鎮める……着はどういう文字があるかな)


 辞典を漢字辞典に持ち替えて使える漢字は無いかと探すが、意味のある言葉に繋がるよう文字が見当たらない。


(となると、他に「霊」の文字を当てはめられる言葉はないか?)


 使えそうな言葉を探しては別の文字を当てはめを繰り返すが、どうにもいま一つ固まらない。

 こうなったら「浮遊動盾」のように創作の魔法名でいくかと決めた途端、ふとあることに気づいた。


(魔法は効くんだよな? ということは……「具現短剣」で作った短剣なら攻撃が当たるし、「浮遊動盾」をぶつけることもできたのか?)


 物理攻撃が効かないということで失念したが、魔法が当たるのなら魔法で作りだした武器や盾が当たってもおかしくない。

 今になってその事に気づいたシューゴは、対ゴースト用の魔法を考えていたこの時間はなんだったんだと落ち込む。

 手持ちの短剣が破損した時に備えて創った魔法、防御のために創った魔法という創造時のイメージが知らず知らずのうちに使い道をそれに限定していた。そういう目的で作ったので間違ってはいないし正しいのだが、それ以外の使い道はないかと模索することを一切しなかった。思考することの大切さをコタロウから説かれていたというのに、創った魔法の使い道について思考を働かせなかったことを悔いる。


(師匠、ちゃんと思考しなくてごめんなさい)


 心の中でコタロウへ謝罪すると、一旦辞書を全て片付けて現在創ってある魔法を改めて見直す。



 螺旋廻弾らせんかいだん

 螺旋に廻る弾丸を放つ。弾丸は任意の数を作り出せる


 疾風刃来しっぷうじんらい

 疾風の刃を標的へ飛来させる。刃は任意の数を作り出せる


 火炎放射かえんほうしゃ

 前方への指向性を持たせた炎を放つ


 身体強化しんたいきょうか

 身体能力と身体機能を強化する


 収納空間しゅうのうくうかん

 中に生物以外の物を入れられる。時間経過有り


 浮遊動盾ふゆうどうじゅん

 空中を浮遊させ、位置も角度も自在に動かす事の出来る盾を作り出す

 複数作り出す事も可能で、自分で持って通常の盾としても使える

 自身を中心とした一定範囲内でしか動かせない


 具現短剣ぐげんたんけん

 魔力を短剣の形状に具現化する。耐久力は使用した魔力によって変化


 ????

 あまりの威力のため自主的に使用禁止中


 感電地かんでんち

 地面から強力な電流を発生させ、そこへ足を踏み入れた相手を感電させる

 自身を中心とした一定範囲内にしか発生させられない



 現在シューゴが創れる十一個の魔法の内、いざという時のために余した二つ分を除いた九つの魔法。

 「具現短剣」と「浮遊動盾」ならゴースト系に物理攻撃が可能なのかもしれないと気づいた以外に、何かこれまでと別の使い道はないかと思考する。

 その魔法の特性や特徴を頭の中で何度も繰り返しながら思案していると、ある事が思い浮かぶ。


「待てよ……」


 思わず声を出したその考えをまとめるため、目を閉じてより深く思考する。

 やがて、それが可能だと分かった途端に眠気が襲って来た。


(検証は……明日の……放課後に……)


 眠気に勝てなかったシューゴは思いついた事の検証を翌日に回し、夢の中へと旅立つ。

 ちょうどその頃、帝都城ではやたらテンションの高いアキラがバルコニーで夜空へ叫んでいた。


「ああ、麗しの女神よ! さぞや怖かったでしょう、さぞや恐ろしかったでしょう。ですがご安心を。明日! この僕が! 傷ついたであろうあなたの心を癒しに参ります。そしてあなたをこの腕に抱きしめ――」

「何時だと思ってるの、このバカ弟! 「てっぱん」!」


 声が煩くて眠れないマナが部屋へ突入して使うと、空中に手帳ぐらいの大きさと厚さの鉄板が出現してアキラの頭上に落とされた。


「あぁぁぁぁっ! あぁぁぁぁぁぁっ!」


 例え手帳サイズでも鉄板は鉄板。脳天に鉄板を落とされたアキラは頭を抱えて転げまわり、バルコニーの柵に何度もぶつかるがそれ以上に頭が痛くて転げまわる。

 悲鳴を聞いて様子を見に来た使用人と護衛が姉弟のやり取りを見てどうしようと迷う中、寝間着姿のマナは腰に両手を当てて薄い胸を張って告げた。


「そのまま永久に眠りに就いていなさい! こんな夜中にバカな事をやって、バカ騒ぎしているバカな弟がっ! そのくらいの大きさにしてあげたのが、せめてもの慈悲よ!」


 消滅していく鉄板を落とされたアキラは痛さが薄らいでくると顔を上げ、頭を押さえたまま反論する。


「そうはいきません! 女神に会うまではこの命、例え尽きようともこの世に残って――」


 反論、というよりも引き続き似たような発言をしていることが癪に障ったのか、拳を握りしめたマナはツカツカと歩み寄って先日と同じ魔法を使う。


「あ、姉う――」

「てっけん!」


 何か言おうとしたアキラだが、それよりも早くマナの鉄に覆われた拳が顎にクリーンヒットした。

 腰の入った見事な拳でアキラは仰向けに倒れ、そのまま動かなくなる。見ていた使用人と護衛は呆気に取られ、アキラの無事を確かめる事もせず無意識の内に拍手を送ってしまう。


「はあ。お祖父様に頼んで、明日の視察と慰問に私も同行することにしてもらって正解だったわ。このバカを放置したら、どんなバカな事をしでかして周りにバカみたいな被害を与えることになるか分からないもの」


 額に右手を当て、頭が痛いとでも言いたげに首を横に振りながら退室するマナを見送ったところで、ようやく護衛がハッとしてアキラの無事を確認するために駆け寄った。

 無事が確認されたアキラは姉上からの折檻には慣れているからなと、自慢にならない自慢を胸を張って言う。

 なお、頭に鉄板が落ちた時も鉄に覆われた拳が顎をクリーンヒットした時もアキラは防御のために魔法を使っていた訳ではないし、治癒系の魔法を使って自分で治した訳でもない。

 第二皇子は物理的に打たれ強かった。


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