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旅人のメモ帳

出る杭

作者: 狐囃子 星治

 博士は高性能な杭打ち機を開発し、それを聞きつけた新人の記者は研究所を訪れた。


 「その機械は今までと何が違うのですか?」

 「そうですね。百聞は一見にしかず、ちょうどテストをしているので見ていってください」

 そう言って博士は記者を機械のある庭に案内した。

 そこにある様々な形の機械は、地面から突き出た棒を見つけると自ら近寄りハンマーで打ち込んでいた。

 「この通り、自動で打てる杭を探して勝手に作業をしてくれる機能が付いているんです」

 「これは便利ですね。機械を動かす人員を削減できるし、文句だって言われません」

 話をしていると機械は唐突に記者の方に近寄り、杭を打つハンマーを振り上げたため博士は慌ててスイッチを切った。


 「あなた、新人ならそう言ってくださいよ。この機械はなぜかやる気のある新人を見つけると杭と同じように打ってしまうんです」

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