採用
先日、面接に行った会社からは未だ連絡は無い。
「今日で2日目だけど連絡が...。」
「クッソが!採用する気もねぇのか。」
そう心の声が漏れる。
しかし、次の瞬間スマホが鳴る。
相手の電話番号を見るとあの会社からだった。
「はい、髙野です。はい...。えっ...。そうですけど...。はい...。ありがとうございます。では、失礼します。」
通話を切った。
「ん???親父を知っている?どう言う事?」
「採用...は良いんだけど...。なんで俺の親父をこの会社は知っている?」
親父に確認したいがお互い険悪の為、連絡先を知らない。
「モヤモヤするなぁ...。」
母親に聞いてみたくなった。
食事の支度をする母親に勇気を出して聞いてみた。
悠弥
「ねぇ、オヤジってなんの仕事してんの?」
母
「はぁ?パパ?何やってるんだろうね?」
そう、我が家は離婚はしていないが別居中だ。
悠弥
「いや〜警備員の面接受かったんだけど、何やらオヤジの事を知っている様でさ。」
母
「あら、おめでとう!良かったじゃない。」
悠弥
「ねぇ、昔に警備員やってた?」
母
「知らないわよ。」
悠弥
もう全開でモヤモヤする...。
オヤジとは幼少期の時の微かな記憶しか無い。
悠弥
「最近、連絡取ってる?」
母
「ん〜5,6年前かな〜。」
そんな前か...。
あの会社とオヤジの関係性が気になる。