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カナ  作者: みなみ
第一章 出会い
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カラス

「へー。取得まで最短7年間……。大変じゃない?」

「自分で選んだ道ですし。」

「ふーん。父親の仕事の手伝いねぇー。」


 私の目の前に座り、相槌を打つ彼の名前は《カラス》というらしい。


 同じ学部同士、仲良くしようじゃないか。……という事で隣大学との合同飲み会にきている。季節の変り目にいつも行われているのだが、私はいつもタイミング悪く、バイトの日とかぶって、後期にして初めて顔を出せた。

 もともと、そんなに乗り気ではなかったが。だって、まだお酒を飲める年齢ではない。同じ学部の友達……――サトミに、無理矢理連れられて参加したはいいが、肝心の彼女は意中の先輩の隣をキープして帰ってこなくなった。


 人見知りというわけではないが、サトミ以外の知り合いがいないというこの状況は、テーブルの橋に寄るほか無かった。

 カラス君も似たような感じだったのだろう。同じタイミングで端の席にずれて、前の席に座ったので、世間話なぞしてもらっている。興味ないだろうに、とても人の事を聞いてくる。自分の事をあんまり話したがらない人だな。……そんな風に思いながら、オレンジジュースを一口飲んだ。


「……なあ。そんなアンタにさ、面白い話があるんだけど。」


 唐突にカラス君が言った。


「はい?」

「オレさ、《ルームシェア》してるんだけど、その同居人達が……」


 -------------------

 ねえ、友達になろう?

 秋のある日、私は、偶然にも彼らと出会った。

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