【回文詩】鬼夜叉
往く息子のため 秘密が漏れ
誰が呪い試す?
村人たち 鬼夜叉に追い縋り
この夜讃え この不快な呪い途絶え
このまま先を行く
明日拉致 この目論見を
心満たし 敬愛重く
女に求めず 死に見失い
代替品 要らない歴史
綺麗なライン引いた
偉大な師 海に沈め
共に何億も追い 愛消した
見ろ此処を 見ろ蜘蛛の子散らす悪意を
「貴様魔の声だ」と
色のない寡婦の声 祟る世
残り香吸い 鬼夜叉に堕ちた
扉 娘退路逃れ
誰もが罪秘めた 残す報い
(いくむすこのため ひみつがもれ
だれがのろいためす
むらびとたち おにやしやにおいすがり
このよるたたえ このふかいなのろいとだえ
このままさきをいく
あすらち このもくろみを
こころみたし けいあいおもく
おんなにもとめず しにみうしない
だいたいひん いらないれきし
きれいならいんひいた
いだいなし うみにしずめ
ともになんおくもおい あいけした
みろここを みろくものこちらすあくいを
きさままのこえだと
いろのないかふのこえ たたるよ
のこりがすい おにやしやにおちた
とびら むすめたいろのがれ
だれもがつみひめた のこすむくい)