正月:あんあわりあるファンタジー展開中
クリスマスの夜…俺たちは一晩中飲みあかした。
そして今は7日後、12月31日、今年最後の日だ…って…
飛ばしかた雑ッ!
鳴葉「ちょっと! なにこの雑な飛ばしかたわ!!」
シュウ「い、いや、しょうがないんじゃないですか…?ほら、作者の都合ってやつで」
空音「うふふ~ でもお正月前って一番盛り上がる時だよね~。」
アルエ「作者はそんな大事な7日間を飛ばしてただですむと思ってるのか!?」
シェンド「まぁ、思ってたから飛ばしたんだろうけどな。」
鳴葉「私がお灸を据えてやらねばならないようだな…」
シュウ「え…鳴葉さん何する気ですか…?」
リボン「何ってそれは、俗に言う『お楽しみ』って奴じゃないの?」
ユー「にゃあ、まぁ許してあげてもいいんじゃないかな~?って言えってあそこにカンペが」
空音「あ~あ…墓穴掘ったねー…」
鳴葉「どうやら全く反省してないようだな。アルエ、シェンド、ちょっと付いてきてくれ。」
シェンド「解った」
アルエ「りょーかいー」
シュウ「えっ?鳴葉さん、どこ行くんですか…?」
鳴葉「鬼退治(仮)」
シュウ「ちょっ…! 待ってください!ホントすいませんでした!! 間は外伝として後で書きますからッ 折檻はイヤァァァァ!!」
ユー「シュ…シュウにぃ…怖いよ…」
鳴葉「な、何を突然土下座をして叫んでいるのだ…」
空音「シュウは『踏んでください』って言ってるんだよ~ 鳴葉に(笑)」
鳴葉「シュ…シュウ…お前がそんなドM野郎だとは思ってなかったよ…」
シュウ「ま、待ってくださいよ!! なんか体が勝手に…!!」
ユー「作者権限って奴だね~」
シュウ「そうそれだ!! って鳴葉さんは?」
空音「ハイヒールを取りにいったみたいだよ~」
シュウ「ちょっ…踏む気満々じゃないですか…って痛ァ!!」
鳴葉「どうだ…?シュウ、気持ちいいか…?」
シュウ「あがっ…痛ッ…い…痛いですよっ!」
ユー「『好きなだけ踏んでください』byカンペ」
空音「うふふ~」
アルエ「なむなむ…」
シュウ「痛ッ…あっ…でもちょっと気持ち…」
ゴリッ
鳴葉「あっ…」
シュウ「いッ…イヤァァァァァ!!」
※作者より誠にお詫び申し上げます
…もう一度いう。
あれから7日後、つまり12月31日
俺は鳴葉さん宅(現在居候中)の和室でコタツに潜り、テレビを見ていた。
「ていうか鳴葉さんちって和室あったんですね。あとテレビとコタツも。」
ちなみに俺が寝泊まりしている部屋は全体的に真っ白の、とにかく真っ白な洋室だ。
まさか鳴葉さんの家にこんなにほっかりした部屋があったとは
「そりゃああるよ。冬は冷えるし毎年紅白を見るのは楽しみだし。」
『紅白』つまり歌合戦
まぁ年末の楽しみの一つだな…ってこれファンタジーじゃ…やっぱりいいや。
「ちなみに紅白が終わり次第、カウントダウンがあるからな。」
「にゃぁ?紅白って新年までやるんじゃないの?」
「いや、紅白は11時45分で閉幕だぞ。」
嗚呼、なんだろう、なんか違和感。わかってると思うがこれはファンタジー小説だ。
「ちなみにシュウよ、和服は持っているのか?」
「は?和服なんて持ってませんよ。最低限必要な物だけ持ってきたんですから。」
元々持ってないけどね。
「そうか…では来年までに買っておくように」
「マジですか?」
「あぁマジだ。」
マジかぁ… 和服って高いんだよな… 金の使い所が増えた。
「ちなみにユーの分は借りてある。」
「やったぁ! どんな柄の~?」
嬉しそうにしているユー
良かったなぁ…ってユーだけ!?
「鳴葉さん…あの、俺の分は…」
「無い。」
「ですよねぇ…」
ちょっとしょんぼり
「そういえば鳴葉さん。空音さんは呼ばなくていいんですか?」
「ああ」
「え~? 仲良いのに呼ばないの?」
「ああ」
だって…と続ける鳴葉さん
「呼ばなくてもくるし。」
ぴんぽーん
チャイムが鳴る。なんてナイスなタイミング。ほらね、と鳴葉さん。
「やっほー鳴葉!! 空音ちゃんが遊びに来たよ~!」
明るい声、紛れもなく空音さんの声だ。
「入りなさい。」
といいながら部屋を出て玄関まで出迎える鳴葉さん。可愛いじゃないか…
「ふむ、このみかんは中々実が締まってて美味いな。」
うおっ! いつの間にか俺の隣でシェンドがコタツに入っていた。
「お前いつから居たんだ…」
「お前が『ってこれファンタジーじゃ…』って思ってた辺りからだ。」
さいですか…
「お、シェンド! ユーちゃんも! あ、シュウも居たんだ~(笑)」
この人はざっくり、遠回しに酷いな…って…あれ?
水色地に赤トンボの和服、本来なら夏に着るものだが、ピンポイントに真っ赤な空音さんに、びっくりするくらい似合っていた。
「今年もそれか」
しれっと言うシェンド
「わ~、空音さんきれーなんだよ~」
目をきらきらさせて言うユー
「…」
見とれる俺。
「おい何をボケッとしている?紅白が始まってしまうぞ。」
鳴葉さんの呆れた声。
「おぉ~、鳴葉、記録更新だね~。 3分21秒だよ。」
「よし、まぁ年々早くなってるからな。」
へ?何が? って…
鳴葉さんは和服に着替えていた。首回りにふわふわしたの付いてる桜色の和服。所々に白で模様が刻まれている。
おぉ…最高に似合うじゃないか…
「さて、そろそろ始まるな。」
「何がですか? ていうか鳴葉さん俺と結婚しませんか? いややっぱりなんでもないです。」
「紅白だ。 それと結婚はしない。」
「さいですか…」
「おい鳴葉、俺は『絶対に○ってはいけないエア○ート』を見るつもりで来たのだが…」
「シェンドよ、我が国の東方の文化を守って紅白を見るのが国民の勤めだ。」
「そうか…まぁ『絶対に○ってはいけないエア○ート』は12時45分には終わらないし、いいか。」
嗚呼年末の美しい雑談風景だなぁ…って…これファンタジーじゃ!?
「あの…これファンタジーじ」
「シュウ~、紅白始まるから静かに~」
「あ、今年も大林幸子(仮名)は凄そうだな。」
「なんか、獅子舞の上に乗るんだよね~」
「ふぇ~、にゃぁ、私紅白見るの初めてだから楽しみなのです~。」
「レディ・ガカ(仮名)も生で写るんだろ?」
「そうなのか?」
「確かだけど」
嗚呼、もう物語がズレまくっててわかんねぇよ。
お、やっぱり今年も司会は嵐なんだな。
「うわ…ぶっちゃけAKP47(仮名)って顔と名前一致しねぇよな…」
「整形疑惑も浮上し」
「ぎゃー、そんなこというな! いろんな方面から怒られるから!!」
「…それもそうだな」
嗚呼、話がリアルだ。
まぁ皆楽しそうだし…まぁいいか。
それではのんびり紅白を見ることにしますかぁ
嗚呼、皆でコタツに入って紅白鑑賞…幸せだ。