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共に生きよう
夢を見ていた…
暗黒の大地とでもいえばいいのだろうか?
空は黒い雲で覆われ、草や木が生えることない大地。
ひたすら目的もなく風景も変わらない場所を歩いていた。
「…………」
風の音すら聞こえない無音の世界。そこを歩いていた。
「…いっ…に…」
隣に小さな少女と一緒に歩いていた。
「拓也…ずっと……ね」
少女は微笑んでいた。
色白の肌に青色の髪と青い瞳を持つ少女、その少女を優しく抱しめ頭を撫でていた…
少女は頬を赤らめながらそっと目を瞑った。
「いつかきっと……」