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月齢  作者: めー
4/7

道草

君は、なんで、いつも悲しそうなの。


分からなかった。


天体観測に行ったあの日も、

初めて会ったあの日も。


3年前のあの日、


君は、なにを考えていたのだろう。


ボーっとしてるとチャイムが鳴った。

明日から、GWに入る。


彼女とは家が逆方向だった。


だけどいつしか僕らは、一緒に帰るようになっていた。


校門を出て、


「ねえ、今日は道草しようか。」

と提案した。


彼女は少し頬を紅潮させ、うなずいた。


付き合ってはないのだ。

だが、僕らはとっくに両想いだった。


言えないだけだった。




少し薄暗い、小屋に着いた。


「ここは僕の秘密の場所なんだ。でも今日からは2人の場所。」

彼女をソファーに座らせ、僕も隣に座った。


色々な事を話しているうちに、日が暮れてきた。

僕は、


「ここは星がとっても綺麗に見えるよ。今度一緒にまた星を見よう。」


と最後に言った。


彼女は俯いていた。

彼女は悲しそうな顔をしていた。

なんで、



なんで、



僕は、彼女に顔を近づけた。


彼女が、悲しそうな訳が知りたかったから。





口より体が、先に動いたんだ。

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