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記録(天至)  作者: sakasans
見えているもの
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7/26

再配達

□□配送センター

---

[配達担当者A]

再配達ですか。最近だと、あれですね。

天至という町名の書かれた薄い箱ですね。

宛先が見つからなかったんですよ、結局。


細い通路があって、脇に古い案内板がありました。

何か書いてあったんでしょうけど、読めなくてね。

---

[配達担当者B]

ああ、その荷物。覚えていますよ。

前の担当から大体の場所は聞いてました。


宛先っていうか、その辺に家なんて無いんですよ。

でも、人がいたんで、一応聞いてみようかな、と。

看板かななんかの陰に立っていて、左側だけ見えてたんだけど。


返事はありませんでした。

あんなところに、人は立ってないよなあ…。

---

[配達担当者C]

ええ、三回目の再配って聞きました。


箱は保管棚にあったんですが、見かけの割に重いの。

底に書いてあったの、よく覚えてる。

「読めないなら、まだ着いていない」


分かんないけど、前の担当が書いたんじゃないの。

---

[営業所内総務課]

天至で、薄い箱、あれか…。

システム上では配達完了です。

あ、日時は空欄、更新者も空欄か。

…いずれにしても、完了は完了です。

---

二十XX年十月五日


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