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革命より恋が爆発しそう

「同志昭夫、今日の演説は“恋と革命の両立”だ!」


「いや、それ昨日もやったよね!? しかも俺、まだ答え出てないから!」


東大構内の中庭。俺は今日も“革命の星”として壇上に立っていた。

でも、今日の俺は――完全にパニック寸前。


「昭夫くん、今日の髪型、ちょっと乱れてるね〜」

真由がカメラ片手にニヤニヤしてる。


「寝癖だよ! 恋の悩みで寝不足なんだよ!」


「スクープ! “革命の星”、恋の爆発寸前かも!」


「その見出し、俺の心情に直撃してる!」


美咲は拳を握りしめて叫ぶ。

「同志! 恋も革命も、情熱で乗り越えるんだ!」


「それ、体育会系すぎる!」


玲子は資料を抱えて、冷静に言った。

「あなた、最近演説の論理が甘くなってる。……恋愛の影響ね」


「それ、官僚の娘に言われると刺さる!」


アナは喫茶店の隅から静かに言った。

「任務だから、あなたの心理状態は把握している。……恋愛、進行中」


「それ、スパイの報告書に書かないで!」


俺は未来知識を持つ転生者。

昭和の政治、経済、国際情勢――ある程度は語れる。

でも、恋愛だけは無理。Wikipediaにも載ってない。


「……俺、誰が好きなんだ?」


美咲は情熱で一直線。

玲子は論理でツンデレ。

アナは任務と葛藤。

真由は好奇心からの急接近。


「……これ、選べるわけないだろ!」


「同志、次の演説は“恋の選択”だ!」


「それ、俺が一番苦手なやつ!」


学生たちはざわついている。

「昭夫さん、誰を選ぶんですか!?」「革命より恋が気になります!」

「“恋の星”って呼ばれてますよ!」


「革命の星から、恋の星に転職してる!?」


玲子が静かに言った。

「あなた、少しは自覚しなさい。モテてるわよ」


「それ、最近よく言われる!」


アナは目を伏せながら言った。

「任務だから……でも、あなたに惹かれている」


「それ、完全に告白じゃん!」


真由はカメラを構えながら笑った。

「スクープ! “恋の星”、ついに選択の時かも!」


「俺の昭和ライフ、革命より恋が爆発しそう!」

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